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掲示板管理者:空殻
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● 『弥勒の「救い」と約束の日』(皐月さんの卒論) /空殻 (03/07/30(Wed) 16:28) [22]
....● ヴァイローチャナ転輪聖王 /空殻 (03/08/05(Tue) 16:53) [32]
........● ヴァイローチャナ=アフラ・マズダー=ミスラ=弥勒 /空殻 (03/11/09(Sun) 08:36) [52]
............● 学生時代の講義ノートから /大閑道人 (04/01/06(Tue) 13:10) [89]
................● なるほど。 /空殻 (04/01/06(Tue) 15:08) [91]


親記事 / ▼[ 32 ]
NO.22  『弥勒の「救い」と約束の日』(皐月さんの卒論)
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2003/07/30(Wed) 16:28:53
□URL/ http://www2.spitz.net/amou-field/hatake/bukkyou/mitry1.html
□IP/ 4.60.144.241
サイト「皐月畑」の管理人・皐月さんの卒論『弥勒の「救い」と約束の日』、面白いです。
大小両乗における弥勒信仰の発展と関連経典の成立、それらの歴史的推移などについて、経典などや遺跡の出土品などに基いて論じられてます。
兜率浄土派と極楽浄土派に関する記事もまた勉強になります。
個人的に申し上げますと、その仏教の捉え方には私自身共感するところが少なくなく、そして研究態度もまたどこかしらご自分の限界を認識されているという意味において特に、謙虚で模範的なものを感じさせられました。

こちらの掲示板にいらっしゃる方にお勧めします。
ぜひ一度ご参照ください。
リンクURLをクリックすればジャンプします。



皐月さん

私などはもともと弥勒関連には興味がある方ではなかったのですが、これをきっかけに世界を少しまた広げられそうです。
ありがとうございました。
今後もお世話になると思いますが、よろしくお願いします。



▲[ 22 ] / ▼[ 52 ]
NO.32  ヴァイローチャナ転輪聖王
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2003/08/05(Tue) 16:53:29
□IP/ 4.60.144.241
あれから、手元にある『愛と平和の象徴・弥勒経』(渡辺照宏著/筑摩書房刊/昭和四十一年/当時四五〇円)という本を拾い読みしているのですが、興味深い記事を見つけました。

ゴータマ・シッダールタのブッダとしての伝記資料として重要なサンスクリット文『マハーヴァストゥ(一・五九)』、また同文の漢訳『仏本行集経(巻一/大正蔵三、六五六中)』によると、マイトレーヤはその前世において「シッダールタが菩提心をおこすより四四劫を遡ったスプラバーサ(善光)という如来がいたころ、そのもとでヴァイローチャナという転輪聖王として将来に仏道成就を志し、最初に善根をうえた」とあるそうです(一六二頁)
このヴァイローチャナという名は、ご存知のように華厳経や大日経の教主のそれと同じなのですが、このことについて同書の著者は「マイトレーヤが初発心の時にこの法身仏と同じ名であったことは注目に値する」とだけ書いてます。
これがどういう意味で「注目に値する」のか興味あります。
同書は刊行されたのが昭和四十一年ということなので、現在では研究が進んで何か分かっているのではないかなどと思ってしまいます。
ちなみに、『賢愚経』中の同種の前世譚における転輪聖王名はダルマルチ、『ディヴヤ・アヴァダーナ』ではダナサンマタというそうです。

弥勒の起源が古代ペルシアのミトラス神にあるらしいという説は私でも知っているので既に常識だとは思いますが、ヴァイローシャナがその起源もしくは発展に関与しているという話はまだ聞いたことがありません。興味深いです。

上のように、既にご存知かと思いつつも、また何かありましたらご報告申し上げます。



▲[ 32 ] / ▼[ 89 ]
NO.52  ヴァイローチャナ=アフラ・マズダー=ミスラ=弥勒
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2003/11/09(Sun) 08:36:34
□URL/ http://members13.tsukaeru.net/qookaku/intro/diary0311.html
□IP/ 4.60.157.205
弥勒の起源がミスラにあるらしいという説は有名で、それは私でも基礎知識として知っていたことですが、一方、ヴァイローシャナの起源がゾロアスター教のアフラ・マズダーにあるという説も、またよく知られた話なのではないかと思います。
古代イランの民族宗教においてミスラ神はもともとアフラ・マズダーと強く結びついていて、一神教を宣揚したザラスシュトラ(ゾロアスター)によって一度はその関係を断たれたとはいえ、彼の死後には後継者たちによって再び下位の神霊として採り入れられて、やがてはアフラ・マズダーと同一の神として習合し、冥府のチンワト橋において死者の霊を裁く神となったといいます。

つまり、この

「ヴァイローシャナ=アフラ・マズダー=ミスラ=弥勒」

という図式から、大日如来と弥勒の起源が同じものであることが伺い知れるように思います。もしかすると『マハー・ヴァストゥ』の記述は、この事実に何らかの形で依拠したものだったのかも知れませんね。



▲[ 52 ] / ▼[ 91 ]
NO.89  学生時代の講義ノートから
□投稿者/ 大閑道人
□投稿日/ 2004/01/06(Tue) 13:10:08
□IP/ 219.164.81.244
昭和48年、梵語梵文学序説(大地原豊教授)から

ミトラ(=ミスラ)は、梵語上の意味は「友人」、つまり、アフラ=マヅダの「同盟者」のことだそうで、弥勒=マーイトレーヤは、ミトラの派生語で、「ミトラに寄るもの(あぁ、この掲示板が求める学的保証については、記憶に従って書き込んでいるので、あやふや・・・ゴメンナサイ)という意味。

ミトラは軍神として、尊崇された。

これが、ローマの軍人に流行し、紀元前後ころのローマは、キリスト教とミトラ教とが、ローマの国教化を争った、

・・・と習いました。



▲[ 89 ] / 返信無し
NO.91  なるほど。
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2004/01/06(Tue) 15:08:08
□URL/ http://members13.tsukaeru.net/qookaku/
□IP/ 4.60.158.54
それは学研から出ている『古代秘教の本』に載っていたので知ってはいたのですが、昭和四十八年の段階で分かっていたことだったんですね。
わざわざノートを引っ張り出していただいて、ありがとうございます。
参考になります。

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