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バーミヤン遺跡 コーランの断片発見(日経新聞) |
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□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2004/01/30(Fri) 02:41:19
□IP/ 65.168.28.131 |
日経新聞(2004年1月23日)から引用です。
バーミヤン遺跡 コーランの断片発見 文化財研、9-12世紀ごろか 仏教衰退後モスクに転用?
独立行政法人文化財研究所は二十二日、アフガニスタンのバーミヤン遺跡で昨年十月に行われた遺跡保存作業中、石窟から九〜十二世紀ごろのものとみられるコーランの断片数点を発見したと発表した。正規の調査でコーランの断片が見つかったのは初めて。同研究所は「仏教衰退後、石窟がそのままイスラム教のモスクとして用いられていた可能性を示している」としている。 コーランの断片は、西大仏の少し東側にあるI窟と呼ばれる座仏窟で壁画の断片の収集作業中、土に埋まっているのが発見された。大きいもので縦二十数センチ、横二十センチ弱程度の断片で、紙に墨でコーランの内容が書かれていた。I窟の仏像があった部分の後ろには仏教壁画が描かれた回廊があり、そこではイスラム聖職者が発行した病気回復祈願のお札のようなものも発見された。 昨年七、八月の作業で同研究所は中国・唐時代の僧、玄奘(三蔵法師)が同地域を訪れた七世紀ごろとみられる仏典の断片を発見した。 同研究所は八〜九世紀にこの地域で仏教が衰退した後、石窟をモスクとして使っていたのではないかとみており、書体の鑑定を依頼するなどして年代特定などを進める。
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