せんだいタウン情報vol.440に載っていた記事です。 『さくら』の秘話です。
● まず一聴しただけで、頭の中にブワーッと広がる桜の映像が浮かびました。 どんなイメージで作ったのですか。 直:自分が通ってた学校の通学路に桜並木がバーッと広がってて。 当時は立ち止まらずに、何十回、何百回、何千回と歩いてたと思うんです けど、今振り返ると”確かに僕たちもあの輝きの中にいたんだな”って 思えて、それを感じながら作った曲。 その時は無意識だったからこそ風景の中に同化できていたし、今振り返って 客観的に見れるから曲が生まれたんですね。
● そうすると、曲が出来たのはそんなに前ではないと。 直:定かじゃないけど、最終的に歌詞もフィックスして仕上がったのは去年の 夏とか。ただ、芽生えたのは一昨年の夏とか冬・・・。
● 春じゃないんですね。 直:不思議と夏の曲は夏にできないし、春の曲は春にはできないんですよ、僕。 それこそ渦の中にいる時はその季節を存分に楽しむ方が大切で、結局そこで 吸収した感情を、フッと俯瞰になった時にスケッチするというか。 そういう方が多いですね。
● この曲はミニ・アルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』の収録曲です よね。なぜ独唱という形で録り直しを? 直:今の時代、非常に勇気のいる曲だし、季節的にもストライクで歌い上げる ことはチャレンジだし。 より凛とした曲にリレコーディングしたいと思ったんです。ピアノと自分の 歌声だけで。 イメージでいうと、肩幅くらいに足を開いて腰に手を組んで胸を張って、 卒業生代表で唄うような。楽曲を録ったというより、そこにある空気や 緊張感、目に見えないものを楽曲を通して録った感じかな。アレンジで楽器を 足して音の隙間を埋めることもできないから、何がその隙間を埋めるのかと いうと、ピアノを弾いてくれた斉藤(有太)さんとの、お互い目には 見えない耳には聞こえない”気持ち”を埋めるしかない。だから、 レコーディング後は2人とも髪の毛が白くなっちゃうんじゃないか、ってほど (笑)脱力感がありましたね。
PVは倉田さんだけど、レコーディングは違うのね(^_^;
● そして、カップリングは合唱バージョン。しかも、宮城県第三女子高校の 音楽部と!ですよね。 直:ライヴに来てくれた女の子がたまたま三女高のOGで、コンクールに出た時の 記念CDを聴かせてもらったんですよ。そしたらホロッと涙が出てしまう くらい純朴で真っ直ぐな歌声だったので、この企画が出た時に”三女高に やってほしい!”と。僕たちが逆立ちしても戻れない、あの季節の中に いる子たちが歌うことが何よりのリアリティだと思ったし。
OGの子が直太朗さんに聴かせなければ合唱バージョンは生まれなかった のかも。
● レコーディングはどのように? 直:全員を東京に招いてスタジオを借りる予算もなかったので(笑)。というか、 それでキレイな音を録ってもしょうがないから、もっと生々しくするために 三女高まで出向いたんです。 で、趣があるといえば趣がある・・・オンボロといえばオンボロの(笑) 音楽室で、冬独特の乾いた教室の中レコーディングして。すっごいキレイナ 音は録れなかったけど、生々しい音が録れた。
かなり失礼だなぁ(ーー;)。そりゃまあ、公立高校だからボロイけどもね (苦笑)
● 今回の1枚で次に繋がるものを得たと思うのですが、6月18日には ミニ・アルバムが出るとか。 直:そうですね。『さくら』で一つのオリジナリティができたっていうところで、 道順ができて、次のライヴとか作品が組み立てやすくなりましたね。そのまま の勢いで進んでいるので、ミニ・アルバムも楽しみにして欲しいです。
新しいアルバムも楽しみですねえ。これからも頑張ってくれると嬉しいね!
|