観念の王国 掲示板
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1360/ ピカソとモディリアーニの時代展(大丸梅田)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/27(Sat) 22:30:40

    うにうにっ、と有機的開放感は、カンディンスキーがもっと開けたような、自由さ。
    観てて愉し。
    ほんわり軽やか、やや混み合ったスペースで、なかなかの佳品が並ぶ。
    好い感じ。
    これはリール近代美術館の、建物からしてうにょうにょ、とたのし気さが伝わる、そんな学芸員の温かい心遣いと支援によるものだろう。
    そしてもちろんこれまでのコレクションも。

    フェルナン・レジェ Fernand Leger の "横たわる女" が、キュビズムとはいえ多視点を採らずその分奇抜さはないが、分断から優しさを感じる、色合いと形態に心魅かれる。




1361/ Modigliani, Picasso et leur epoque (Daimaru Umeda)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/27(Sat) 22:31:28

    These works have an organic tenderness,
    as Musee d'art moderne Lille Metropole perhaps has.
    My favorite is one of Fernand Leger.




1352/ ロヲ=タァル=ヴォガ "YANAGITA"(2007. 1. 7、京都・三条 ART COMPLEX 1928)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/08(Mon) 23:20:00

    と、とりあえず御池まで向かう。外へ出るとすっかり日が暮れ寒くなっている。賑わってきたなぁ三条通、道が整備されたあたりからか。お洒落な店や、コンビニや。カップルに友達同士のそぞろ歩き、予備校生は買い出し、そんな中をいそいそと。
    建物は前から気づいていた。小ぶりだけど歴史ある風貌、いつも何人か何組か手前でたむろしてる。カフェ? やら Bar? やらショップ? やら入ってるビルを 3階まで上がる。古みの味。妙齢の女性が10人近く!? 並んでいて一瞬別の店? かとたじろぐ。なんとか「鮫島印の幕ノ内弁当」も手に入れ、中へ。
    席は Art Theater dB(ダンスボックス)風、あるいは京都だから春秋座の studio21 をきゅっと狭めた感じのひな壇で、ただ違うのはステージ部の奥行がとても広い。この公演では、ということかもしれないが、客席部よりもさらに奥行あり、立体的に、そして両袖も利用した舞台に。水の堀に渡り小橋まで正面に。そして天井が高くて、まぁよくあるスラブ剥き出しだが、柱がそのままヴォールト状にアーチになっているのでプチ洋館 / 教会風の内観が雰囲気を醸し出す。
    しかし演目は【YANAGITA】、民俗学の創始者 柳田国男の話である。
    とある、縒れたフリー・ライター。昔の上司から、柳田国男について雑誌の記事としてまとめるよう依頼される。取材に、生前に会ったことがあるという老婆を訪ねた。それは 40年前のこと、と半ば夢見心地に話す老婆。やがて時は、巻き戻って、断続的に。
    柳田国男、実は結構演説が上手かった、なんて知らなかった。そもそも、宮本常一や網野善彦は読んだことはあるけど、直接に柳田国男の著作を読んだ記憶がない。モチーフとなっている『遠野物語』も、…『遠野物語』は、むかしむかし、読んだような気もするが、覚えているわけではない。農政にここまで興味を持っていたことも、法制局などいわゆる役人でありつつ民俗学に手を染めていたことも、知らなかった。"やなぎた" と読むことも。
    熱く、演説する。熱心に、興味深く、鏡石(佐々木喜善)の語る地元 遠野の話に耳を傾ける。それは、"伝承" という昔話ではなくもっと生々しく生きづいている。
    老婆が、10歳の少女であったとき。結婚して、東京へ出てきたとき。そして、汽車で遠野へ向かうとき。
    その邂逅が、繋がる。
    柳田は、浪漫でさえある。




1353/ ロヲ=タァル=ヴォガ "YANAGITA"(2007. 1. 7、京都・三条 ART COMPLEX 1928)と伏見稲荷大社への道
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/09(Tue) 00:06:59

    ただ、苦言を呈すれば、まず農民、柳田言うところの常民の、踊る場面でのリズムがラップ(ヒップホップ)系なところ。今の世にはということだと思うが、ここはぜひ河内音頭・説経節・太鼓座あるいは東北地方の○○節といった土着のリズムをベースに復権させて欲しかった。
    それと、せっかく堀(水)で仕切っているのだから、この世と彼岸(は行きすぎだが)をうまく位置的にも整理したいところ。最初は当然そうしているだろうと思い込んで観ていたので余計混乱した。
    言葉が(特に常民の)、東北のそれも明治期のもののせいでほとんど意味がわからなくて、かなりの分量があっただけに逆にもったいない。なんとかうまく現代表現とちゃんぽんにでもして理解できるとよかったんだけど。
    そして、それぞれ各人の演技そのものが、どうも訴えてこない。素人っぽい。控え目というか、その人になっていないというか、京都的というか。これがカゲロヲ調?
    村のはずれに行くと… とかいくつかの解釈も交えながら、題材としても面白いし、みせかたもなかなかよかったとは思うので、再演を期待したい。が、本公演自体が改題による再演なんだよなぁ…。
    そうそう、鮫島弁当はなかなか美味しく、本格的なおかずでめでたい。鯛はないが鰆の焼き物が旨いしみょうがまで添えられてる。煮物もやらかいし、ご飯の "鮫" の字は青海苔で上演前の暗がりだったけど磯のかぐわしい芳香でわかった。海老がでっかく茹で上がってるし。

    ちょっともやもや、としながら外に出て、表で過去の公演のビデオ上演を少しだけ観て(4人ほどの同演技の場面だった)、京阪へ。伏見稲荷へ向かう。久しぶり。例によって人気(ひとけ)なし。時間が遅すぎてか(21時過ぎ)、前は歩いてるうちにバタバタとシャッターを降ろしたり片付けをしている店もあったが今日は一軒も見かけず。ええとこっちだったっけ。あコンビニができてる。正面の大鳥居をくぐって、こっちだったかな? そういえばここで買っとかないと上にはなかったしと自販機で買おうとしたらコーンポタージュスープがなくなってる! 戻るのも面倒なのでとりあえず上っていく。ええとこっちからだったっけ? ちょっと左過ぎるような気が、まぁ上がる。看板見て、そうそう、ずんずん。二股の鳥居の列。うんうん、せっかくだからちょっと遠回り、…とたんに土の道、鳥居なくなり、何より暗い。川、はまりそう。

1354/ 伏見稲荷大社への道
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/09(Tue) 00:16:57

    あまりにも足元が見えないので脇道から通常ルートヘ合流する。いくつか寄ってみたいけどみんな暗いなぁ。とりあえず進む。濡れた石畳。もの想い。何年ぶりなんだろう。鳥居の列。くぐってくぐって。いったい幾十の、幾百、幾千、幾万の、結界を抜けて。狐さんに護られながら。電気の灯籠の透かし彫り。鳥居に区切られた夜空。曇ってる。途切れたところ、ん? 白い? 雪! ぬかるみに靴が埋ずもれながら駆け寄る。触る。確かに雪! シャーベットになりかけ。しばしひといき。汗。こんなに距離あったっけ? …うぅ体力衰えてる。こんな時でも運動しとかないと。そういえば二、三年くらい連続で来たときはタオル持ってきて拭いてたなぁそんなもんか、忘れてた。うわぁ脇に金属の柵なんて、コンクリート固め、これは前なかったよなぁ。そんな危ない? …崖っぽくはなってるか、見えないし。誰か酔っ払いでも落ちたかなぁ。あ、ここ! 街並みの夜景! 綺麗。静か。きらきら。でもこれってもっと手前じゃ…まだこんなところなのか。たどりつくのか。登って、…うわあこっちのほうがもっとよく見える。キレイ! そりゃベンチもあるよ。…そうか、あんな方が京都タワーか、それは何処かわからんわ。で急ぐ。ここまで、本格的に鳥居をくぐりはじめてから会った人 老夫婦一組。ちょっと少なすぎ。さすがに遅すぎたかなぁ。までも電気は灯いてるし。ふぅ、やっと四の辻。ここから確か 50…あれ、30分だったっけ? 記憶と違うけど… ちゃんと順路をすすむ。あれ、こっちでよかったっけ? 微妙に略図以上に脇道が増える。道しるべを見ながら歩く。えらい下るなぁ大丈夫か…あぁやっぱり上るよぉ。息切れる。…こんなに上る? んん… おぉ社が。もう先におみくじ。…おお大吉! 素晴らしい! 急に足取り軽くなる。…でもちょっと軽かったなぁ、古かったし、くじ少なくなってるのだったっぽいなぁ… ん? 雨? パラついてきた? まぁ鳥居のおかげでこのくらいなら大丈夫か。…社もいくつか。結構降ってきたなぁ。これも試練か? ちょっとも一度おみくじ振ってみる。…吉凶半ば。信ずるところ精進すれば必ず道は拓ける! そうか雨もきっと止む(←そんな意味じゃない)。ちゃんと社を廻ってみたり。ひといき。自販機増えてるし。高いけど。そして相変わらずポタージュなし。あめ湯まではあったりするのに。需要を逃してる。


1355/ 伏見稲荷大社への道
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/09(Tue) 00:25:05

    さあ下り。とんとん下る。あっという間に次、次の社。狐さん時おり水出してる。うわぁ時間かかってるよ。まさか終電に乗れないってことは、…なさそうだけどもしものことも考えとかないと。小走りに急ぐ。たったった。うゎあ下りはあっという間。通った通った。二重通路の矢印も以前はなかったよなぁ。あっ日○! さすがでっかい鳥居。…そういえばさっき○○教会ってのがあったけど、いいのか?! 不思議だ。門戸が広い、というより、…キリスト、怒るよ?? それにしても早い。もう本殿か。おお人に会ったよ! 何組かいるやん! これから登る人って、夜通し? ま学生さんか。んん横の参道…はどうせ出店みんな閉まってるし再び正門から、そしてほんとに真っ正面! でいいのか! のコンビニ直行やっとコーンポタージュスープ! 結構濡れたよ〜 でもじっくりことこと煮込んだスープ! 温ったまる〜。駅へ急ぐ。ゴクゴク飲んでしまう。電車はまだしばらくこない。ベンチ休憩。でも、自販機でアップルの、…何かわからないのを買ってまた飲む。酸っぱくはちみつ、おいしい。
    腹減ったなぁ。さすがに。
    で何とか家まで。無事。


1356/ Lowo=Tar=Voga, "YANAGITA" (ART COMPLEX 1928, Kyoto, Jan. 7, 2007) and Road to Fushimi Inari Taisha
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/09(Tue) 01:11:19

    YANAGITA, by Lowo=Tar=Voga, is interesting, but naive.
    With this images, I went to Fushimi Inari Taisha, around the mountain in th
    e dark, passing through a large amount of toriis.



1350/ 富士と桜展(美術館「えき」KYOTO)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/08(Mon) 01:10:15

    新春御目出度系企画。
    まずは富士。
    小松均の "富士山" が、うにょうにょした迫力で迫ってくる。
    川崎春彦は、荒れ狂う海に聳える山に雲波ぐるる、おかしい。
    そして桜。
    吉川霊華の "春光" はさっぱり上品土佐派風、平安貴族と従者の、思わせ気で何気
    ない仕種が滋味深い。
    "百萬" は、何故か桜を持ってる狂いかた。
    奥田元宋の、温かみのある色合いにほっとする。
    締めは石田武、私の中の桜のイメージにしっくり、な三点。



1351/ Fuji and Cherry Blossoms (Museum EKI Kyoto)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/08(Mon) 01:54:02

    Paintings are shown by famous Japanese artists like YOKOYAMA Taikan, HASHIM
    OTO Kansetsu, KAWAI Gyokudo, and so on.
    But frankly speaking, they are not so good, from Yamatane Museum of Art.



1347/ オルセー美術館展(神戸市立博物館)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/02(Tue) 23:35:16

    ここも、大型企画での集客にすっかり毒されてしまったなぁ。前は南蛮美術の殿堂、みたいなイメージだったのに。
    正月 2日から開けてる、夕方ならさらにガラガラか、と思って 16:20に入ったら、人だらけ。
    もうテンペラ画か、っていうようなペラペラな絵が続く。どの画も 8割がたで描くのを止めさせたみたい。スーラ系の点描画が多し。モネのルーアン大聖堂は一番ダメ系のが来てる。写真は珍しい。ファッション写真でなく風景のスタイケン、ピンボケ? プリント / 保存不良? のスティーグリッツとか。モリゾの肖像画はチケットのがちょうどいいサイズ、実物は即興画。
    印象に残ったのは、モネの、アトリエ? を描いた青の陰。こういう真ん中に据えた画も描いてるんだ。
    それと、ギュスターヴ・モローのガラテア。耽美。ため息が出る。刺繍のように、まとう草々。…は例によって謎の草たちに変容しているわけだが。ポリュフェモスは三つ目に大きく幻影のように浮かび上がる。




1348/ Musee d'Orsay (Kobe City Museum)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/03(Wed) 00:04:43



1345/ ポンペイの輝き(サントリーミュージアム[天保山])
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/02(Tue) 21:31:26

    ポンペイといっても細かいところは知らなくて、勉強するつもりで。
    つたや葡萄やメルクリウスや蛇をモチーフに、
    首飾りになったり腕輪だったり指輪やイヤリングに、
    鎖や半球形で金、に時にエメラルドの組み合わせの装身具が残る。
    彫像は、例によって芸術的なギリシアより実用的ですっきりしたローマの特徴が出ている。
    壁画もいくつか再現してあって、そもそも墳墓とかでなく普通の(といっても裕福な、ではあろうが)家屋にもそんな部屋があることにも驚いたが(…テンペラ画ってこのレベルまで普及してたのか)、エジプトと中世の宗教画を繋ぐようなものが多いなかで、好感を持ったのは居酒屋での壁画(というより単なる店舗壁面へのペイント?)で、二人すっとキスしてたり客同士で飲み物を先あと争ってたりさいころの目が 3だの 2だの言い合ってたり主人が怒ってたり、と素朴な味わい。
    壁画に限らず、これは(王族や支配者層でなく)庶民の、生活と避難の装備の記録である。
    庶民の魔除けや宗教観がかいまみえるのも興味深い。
    しかし何より強い印象を残すのは、人の型取りによる船着場の倉庫の再現である。
    サージに襲われる。溶岩と熱風。ヴェスヴィオ山の噴火。西暦 79年 8月 24日。
    午後、噴火がはじまる。噴石が降りはじめる。地震が頻繁に起こる。お金や装身具を身に付け、鍵を掛けて、夕方、あるいは晩、小康状態のときに避難する。ランプを頼りに、医者は用具一式を持ち、兵士は剣を持ち、あるいは着の身着のままに、地下へ、上階へ、ある者は運動場へ、ある者は街から郊外へ、ある者は船着場から海上、別の都市へ向かおうとする。
    そこへ、サージ。
    三回、四回。
    翌朝。廃墟は噴出物に埋没し、一面の荒野、陽が差す。
    次に廃墟に日が当たるのは、1700年後のことであった。




1346/ POMPEI Storie da Un'Eruzione (Suntory Museum Tempozan)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2007/01/02(Tue) 21:32:05

    I didn't know Pompei very much, but the tragedy is not so far from me, and Japan, and the ordinary people, not rulers, left the contemporary accessaries and religious statuettes under the eruptions.




1343/ 江戸語・東京語・標準語(水原明人著)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/31(Sun) 01:32:44

    むしろこちらの方が「おとうさん」「おかあさん」の起源に迫っているし先の書『標準語の成立事情』(真田信治著)を骨格、せいぜい軟骨までとすればこの書はそれに血や肉を通わし補うものである。
    やっと実感を伴う、感覚的にわかることができた。
    ただ、その経歴(NHK での放送作家)のためか、ラジオ放送が始まってからその影響力を過大評価気味に感じる。
    立場によって変わるという意味ではこういった事柄には複数の視点がその全体像を掴むのに必要なようだ。




1344/ Edo Language, Tokyo Language, the Standard Language (by MIZUHARA Akito)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/31(Sun) 01:34:03

    He has been a scriptwriter on NHK, so his ideas about the Japanese contemporary with the social conditions are interesting.




1341/ 没後十年 - 菅井汲、コレクション展III(兵庫県立美術館)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/31(Sun) 01:26:12

    特別展料金では入れなくなってから、つまりこの地へ移ってから常設展は初めて。

    1階。
    …それにしても玉石混交、何だろう。1室、2室、さらさらと。
    3室目、鴨居玲の "蛾"、蛾に魅せられた老婆、変容する赤、月、の魔力に魅入られる。
    そして一転、間の抜けた、でも気持ち良さ気に唄う座敷の三人衆、三味線の音に "瞽女唄"(斎藤真一)、一輪の赤い花が凜としている。

    菅井汲。"クミ" だったのか。ちょっと靄けた素朴具象抽象画、といった風。パリの、普通の人とは違う自由さに悦ぶ。
    しかしやがて鮮烈な緑と赤、単純化されたフォルム、何より圧倒的なヴォリュームで迫ってくる。
    がすぐに絵のタイポグラフィ、淡々と。商業デザイナーの、それもポスターあたりを業とする人みたいな作品に。う〜ん。

    新宮晋(すすむ)の "雲" の下で、フローリングの床に映る雲の影に、包まれて佇むと現実感がはるかに退き、動く影の抽象に揺らめき心揺らされ陰り明滅が怖くなり、心の奥底から何か知れないものが出てきそうになり目を逸らして離れてしまう。2、3歩離れて影から離れてしまえば何ということもない、地上に雲の影が映り動いているのをただ眺めているのと同じ。

    小磯良平の室、六甲アイランドや芦屋美博の空気を周りにまとう。rich な木の茶の、質感。

    金山平三はがらっと変わって線の細い、和な情緒が漂う。…西洋画科で学んだ? 技法経歴とは逆に? 小磯良平の経歴をもう一度、20年の生年の早さのせいなのか、明治 16年という時代の申し子か。
    "秋の庭" は、女性の質感、存在がとても毅い。
    卒業制作?!、若い。

    須田国太郎の "工場地帯"、1936年。川、山、木々、そして鉄道、煙突、工場。
    戦前のひととき。
    安井曽太郎の "巴里の縁日" は、ムクムクっとした柔らかい威勢。
    神中(じんなか)糸子の "はるの像" は 1894年、少女は紅茶? をお給する、割烹着姿で、戦争の足おと。
    "羽衣天女"(本多錦吉郎、1890年)は、笑えない日欧混淆。鼓にあるは椿か?

    中二階から眺める菅井汲。離れて届く direct な柔らかく直線な想い。




1342/ SUGAI Kumi, collections (Hyogo Prefectural Museum of Art)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/31(Sun) 01:26:53



1328/ 風の影(上・下)(カルロス・ルイス・サフォン著)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/17(Sun) 23:23:13

    やっぱり『緑の家』?
    ブエンディア!
    『闇の奥』だし。

    「本なんて退屈じゃないか」
    「本は鏡とおなじだよ。自分の心のなかにあるものは、本を読まなきゃ見えない」
    (上・P.357)

    「いいですか、ダニエル。運命はね、いつも道の曲がり角にいるんです。スリや、男の袖を引く女や、宝くじ売りみたいにですよ。人の求めに応じる三つの権化です。ただし、家までは来ちゃくれない。こっちから出向かなきゃいけないんだ」
    (上・P.387)

    パブロ・ネルーダ。

    スペインといえば光と影、
    しかし靄(もや)に霞んだバルセロナに、こんなに脆く、哀しく、しかし勁い物語があったなんて。
    古書にまつわる流れはゆっくりとはじまり、謎に戸惑う。ちょっと『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』であったり。
    内戦の記憶は、やがて深く、その傷を現わす。
    ゴシック・ロマンと、ラテンアメリカ文学の逆輸入と、スティーヴン・キング的アメリカ文学の教師 / 反面教師と、そしてその繊細でちゃんとエンターテーメントとして、実に読ませる小説である。




1329/ La Sombra del Viento (Carlos Ruiz Zafon)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/17(Sun) 23:23:56



1326/ 標準語の成立事情(真田信治著)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/17(Sun) 23:21:39

    ふと、そもそも、「お父さん」とか「お母さん」という語はいつ生まれたのか、と思って。
    江戸時代にこんな語が存在したわけはないので、とすると、例によって明治期か、ということで。
    そういえば「です・ます」調や「である」調も成立するのはこの時期であるし、いわゆる言文一致運動もこの系譜の中ではじめて理解すべきものである。
    この江戸時代と明治の断裂の中で、標準語はひょっとしてエスペラント語並に人工的につくられたのか、と思ったがその一歩手前、思った以上に東北系の言い回しが採り入れられていて、また、上方語を起源とするものも見うけられることをいくつかの例示で確かめたり。
    「まア」とか「そりやア」とか少し前の小説に頻出する口語体でのカタカナも、この流れでやっと納得がいったし。
    そう考えると、漱石の『猫』はやはりすごい作品だ、と前もどこかで書いたけど、改めて。
    ただ気になるのは、少し古い、かつての類型的な日本史観に基づいているようなので(1987年に刊行されたものの 2001年の補筆修正版のせいもあるだろうが)特に江戸時代の人の往来に関わる理解が今いち深くないこと、
    そして文庫なせいもあるのか駆け足に過ぎて全体的に隔靴掻痒の感があるところ。
    まあ本業は標準語ではなくて社会言語学なるアプローチによるいわゆる方言のほうのようなので、例えばこういう内容の方が光っている↓。

    http://www.osaka-shoseki.co.jp/kyoka/kokugo/0511_03hougen/0511hougen.htm




1327/ The Standard Language to be Formed (SANADA Shinji)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/12/17(Sun) 23:22:26

    From Edo to Meiji, the standard language of Japanese was formed.
    How have the many different dialects been?
    In fact, from which was the standard language formed?
    The answers are in it.




1319/ 杏子(2006. 9.23、タワーレコード梅田大阪マルビル店)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/11/25(Sat) 18:51:58

    と、信号を渡って階段を下りる。ん? ぐるっとまわり込んで、うわぁ人いっぱい。若い人たちが多いけど、…よくみるとバービーボーイズ時代の少年少女たちもちらほら。嬉しい。

    登場!
    可愛らしい! 最近出回っている宣伝写真の雰囲気そのままの、おネエさんである。
    MC では、福耳の話、某 "これでも一生懸命声出してんだよ。" 真面目な彼や、net をやっていて xちゃんねるを気にして落ち込んだりする和歌山でのライブを控えた某(ナイショ! って言ってたのでナイショ)氏のことや、ここに来る前 エスト・1 で買い物したんだよ、ってピンクなギターのベルトを見せたり、ドラムとギターの二人も交えて、伊豆での合宿での急遽曲差し替え事件?! の話など、なかなか好い感じで面白い。
    ガンガンに踊る。ステージが狭くともコンサートと同じ踊りと情熱とパワーをもって、唄う。
    髪留めを飛ばしてみたり。
    ステージを降りて、客の間を唄いながら、コードを限界まで延ばしてすぐ近くまで

    …可愛らしい!
    ハスキーに色っぽく、
    年下を従えて唄う。

    バービーボーイズの頃は、もっと唄いたかった、唄いたくて悶々としていた、って言ってた。

    腕を挙げてガンガンに。


    杏子さんはやっぱり、
    永遠のおネエさんだった。




1321/ KYOKO (Towerrecords Umeda, Osaka, Sep. 23, 2006)
・投稿者/ windswept
・投稿日/ 2006/11/30(Thu) 22:48:35

    She was a member of the Barbee Boys.
    Now that she is an elder sister forever.
    Very pretty!
    And powerful! like a concert at a big hall! though it is an instore live!




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掲示板管理者:windswept
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