「桜人」の文句は結構粋ですよ。舟に乗って花見に行く人にあまり浮かれすぎないで早く 帰って鯉というような意味です。ただし、例によって方言だか日常語が多くてかなり解釈 が難しいです。源氏物語に何回か出てきます。ちなみに意外ですが、雅楽の曲名に「桜」 がつくのは、これ一曲だけです。そのことを一回私の新聞連載に書いたことがあります。 今製本してますから、出来たらお読みください。なお、地久ですが、古い本では途中で片 肩ぬぎになる、すなわちはじめはちゃんとした服装で出てきて、舞の最中に万歳楽のよう に右袖を脱ぐ方があったようです。今でもこの方があるかどうか知りません。左舞では喜 春楽と言う曲にもこの方があります。ところが、右舞をやった方にはお分かりでしょう が、右はゆっくり脱いで「テテーンテテーン」のいずれかの太鼓に合わせてまた舞を再開 すればよいわけです。左の場合は曲に合わせて舞うから、もたもたして曲に取り残される と取り返しがつきません。あわてて脱ぐ必要があってちょっとした緊張感です。実際私は 喜春楽をやりましたが、脱ぐ間は決して長くないので引っかかりでもしたらたいへんなの です。左舞の先生はこのことを取り上げて、つくづく右舞は気が楽だろうとおっしゃって いました。。クツワムシ
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