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Re(3):ラカン
 バジル二世  - 12/5/23(水) 17:58 -

引用なし
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   こんにちは。

>で例えばですよ、ここに「アナロジー」という概念を強引にブチ込んだとすれば、人間(彼)の心理と「無意識」が似てる?から、人間の心理がこうなら「無意識」もおそらくこうなのだろう、と言えるのかどうかということですよ。

指導原理ですかね。あらかじめそれよりも下位の「学」のゴールを決めてしまって、それに合うようにその「学」が事実を解釈し、指導原理の標本作りをしていく。「エディプス三角形」に精神分析が証拠を提供していく…みたいな。

法則が一般化されるときには通らなければならない道なんだろうけれど、その法則を無理筋だと思っている側の感覚とは摩擦を起こす。あるいは、ものすごい残酷物語も生まれる。精神医療におけるロボトミー手術のようにです。
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Re(2):「マネー神」対「民主主義」
 ラクシュン  - 12/5/20(日) 23:04 -

引用なし
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   >ヨーロッパ中世の神の支配に対して人間中心主義が興り、近代の民主主義へと
>発展していきました。現代、この民主主義を上からコントロールするものとして、
>マネーという神が現れ、民と対立し、世は大混乱の兆しを見せています

Josefさんが言いたいのは、世界宗教的一神教としての「マネー神」のことなんでしょうね。
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Re(1):「マネー神」対「民主主義」
 ラクシュン  - 12/5/20(日) 1:09 -

引用なし
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   >昨年、EUがギリシャに対して財政支援をする代わりに徹底した緊縮財政を要求した際、当時のギリシャ首相はこれを受け入れるかどうか国民投票すると言ってEU各国から轟々たる非難を浴び、

例えば日本人の誰かが自己破産するかどうかを個人や家族会議で決めるというのが民主主義とするなら、それを許す枠組み(日本国)と破産法という法体系があるわけじゃないですか。したがってそこには様々な制限がついてくると思うのですが、その制限自体を国民投票にかけるということに各国の反発があったということだと思います。
なので、その民主主義を押し通したければそうすればいいだけだろう、と。
逆にギリシャ人はEUを(ドミノ砲で)脅しているようにも見えるし、評論家の浜○△?氏などの意見を聞けば真剣にEU離脱まで視野に入れている人もいそうだし、難しいですね。

Josefさんが言いたいことはここじゃないかも知れないけど。
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「マネー神」対「民主主義」
 Josef  - 12/5/18(金) 19:17 -

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   ギリシャ危機、EUの危機が報じられています。これに対する私の関心の一つは、民主主義の位置づけが今後どうなっていくのかというところにあります。

昨年、EUがギリシャに対して財政支援をする代わりに徹底した緊縮財政を要求した際、当時のギリシャ首相はこれを受け入れるかどうか国民投票すると言ってEU各国から轟々たる非難を浴び、結局国民投票を撤回せざるをえませんでした。民意を直接問うのが国民投票であるならば、EUはギリシャの民主主義装置の作動を許さなかったということになります。

もちろん民主主義は平時の制度であって、非常時(戦争など)には一時的ないし部分的にストップするというのが共通了解です。しかしギリシャの財政がどんなにひどくても、政治制度である民主主義とは別次元の話だし、そもそも経済連合であるEUに各国の政治に口を出す権限はありません。したがって、ギリシャの国民投票にストップがかかったのは経済原理vs.民主主義の力関係の結果です。市場に対する慮りが民の意思表明を抑えつけたのです。

この度のギリシャの選挙で超緊縮財政に強く反対する急進左翼が躍進し、再選挙後のギリシャEU脱退の可能性も報じられていますが、この選挙結果は、昨年経済原理によって抑えつけられた民意(民主主義)の反抗です。強度は違うものの、今月のフランス大統領選挙やドイツの州議会選挙でも同様のことが起こりました。

本来、市場経済と民の生活とは強く結びついており、対立するものではないはずですが、近年の金融自由化が進んだ市場では両者が乖離してきています。市場は大地の上で民がモノやカネを売り買いする「場」ではなく、民の預かり知らぬところで資本、株、国債つまりは巨額のマネーが国境を越えて売り買いされる中空の「空間」となり、それが間接的に民の生活を支配するようになっています。

この市場の動きを正確に予測できる者はいません。為政者は、神の意思を推し量る神官のごときアナリストたちの読み(占い)に縋って政策を選びます。そうして選ばれたのが各国の緊縮財政策でした。これによって神の怒り(それは株や国債の暴落という形で現出する)に触れないで済むはずでしたが、それは民の生活を直撃し、民の怒りに触れることとなりました。

ヨーロッパ中世の神の支配に対して人間中心主義が興り、近代の民主主義へと発展していきました。現代、この民主主義を上からコントロールするものとして、マネーという神が現れ、民と対立し、世は大混乱の兆しを見せています(マネー神は人の欲望が生み出したものであるにも関わらず人にはコントロールできないという点で原子力に似ています)。日本にとっても他人事ではありません。
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Re(5):ラカン
 ラクシュン  - 12/5/18(金) 0:43 -

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   基本的にフロイト≒ラカンということで。
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Re(4):ラカン
 ラクシュン  - 12/5/18(金) 0:40 -

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   >(完璧な「抑圧」がある?)なら、

ここはちょっと違いました。「父の死を望ん」だことなど事実としてただの一度もなかったという可能性もあるわけだから、その仮定の下では、文字通りに父が自分が「死んでしまっていることを知らない」で表れてくること自体を哀れんで「心苦しく感じて」いる可能性もあるだろうという意味です。

フロイトがいやそれは違うと言うなら、その「無意識」レベルは自分(or人間)の意識レベル内の話だろうみたいなこと。だからこのことだけをもって、「無意識」「抑圧」などは語れないだろうと思うわけで。
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Re(3):ラカン
 ラクシュン  - 12/5/15(火) 22:14 -

引用なし
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   あと考えられそうなのは、その彼は、父がいくら苦しんでも一日でも長生きしてほしい、「父の死を望ん」だことなど一度もないと言う(完璧な「抑圧」がある?)なら、文字通りに父が「死んでしまっていることを知らない」で表れてくること自体を「心苦しく感じて」いる可能性もあるはずですよね。
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Re(2):ラカン
 ラクシュン  - 12/5/15(火) 21:38 -

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   こんばんは。

>基盤になっているのは仰っているように「エディプス三角形」なのですよね。
>それへの個々の人間行動のアナロジーが展開されているというふうに理解しています。

その本の内容はそうだったのですが、はたして理論全体が「エディプス三角形」に限定されているのかどうかは私なんかには解りません。

例えばですよ、不治の病で長く苦しんで死んだ父親のことを夢に見る男性がいて、「父はまた生き返って、昔のようにその彼と話をしている。ところが彼は、父がもう死んでしまっているのに、それを知らないのを極めて心苦しく感じていた」、ということがあったんですって。しかしそれをフロイト(精神分析家)が無意識的欲望のレベルで読み替えると、「彼の父は「彼が望んだ通りに」死んでいたが、「彼がそう望んでいた」ことを知らなかった」という意味になるんですって。なのでこの彼の言表は、「病から救われるために父が死ぬことを願ったという彼の自己非難を表している」ということなんですよ。
しかしそれって、わざわざ「無意識的欲望レベル」で読み替える必要があるんでしょうかねえ。
すごく蛇足的な気がするんだけど。
だってそのことは既に彼は知って(気付いて)いるはずでしょう。
だからこそ「心苦しく感じて」いる訳だから。

で例えばですよ、ここに「アナロジー」という概念を強引にブチ込んだとすれば、人間(彼)の心理と「無意識」が似てる?から、人間の心理がこうなら「無意識」もおそらくこうなのだろう、と言えるのかどうかということですよ。
私がヘンな感じがするのは。

因みに、ここにオイディプス(父殺し?)が密輸入されて、だから「エディプス三角形」だー、とかって展開があるのかないのかも知らないです。
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Re(1):ラカン
 バジル二世  - 12/5/9(水) 19:24 -

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   ラクシュンさん、こんばんは。

>なんかねー、そこには「ならば」演算子が機械的に展開されているだけなんですよ。あくまでも直感ですが、この構造だったら何でもそこにブチ込めそうな気がするんですよ。

そんな中立的な理由で支持されているわけもないと思うのですが、基盤になっているのは仰っているように「エディプス三角形」なのですよね。それへの個々の人間行動のアナロジーが展開されているというふうに理解しています。

アナロジーによる分析が信頼されるかどうかは使われ方や使う人間の性質如何によるところが大きいと思うので、自分と違う意見の人間たちにダメ出しするための道具になることが多いなら信用を落としますよね。そのような使い方をする人はどうせマンカスですよ。

で、アナロジーは科学的には疑問符が付くのでしょうけれど、まあ科学的に怪しいものが必ずしも的を射ないわけではないし、信頼される場合もあります。人間臭くて面白い時は好感されます。

今読んでいる大阪の寝具商の本に原油輸入自由化の年の彼の先々代の経済見通しについての思い出をオイルショックの翌年であるそれから12年後に発表したエッセーに書いてます。つまり高度成長期といわれる時期をまたいだ雑感ですか。
……………………………………………………………………………………
 ところでプロの評論家は自分の予想が外れると、あとあとの講演のギャラに影響するから、どうしても尻尾をつかまれず、どっちへ転んでもケガのない言い方をするものだが、これでは面白くないのは当たり前。その点彼の予想はおおらかなものであった。
 「虎は日に千里往って千里還るということですよって、今年はえろう荒れる年になりそうでんナ。大正三年の寅は第一次大戦、昭和二十五年には朝鮮動乱が起きとります。とにかく世界的な事件が起きやすい年ですよってに、よほど気イつけまへんと……」
 これは彼の昭和三十七年寅年の予想。ただしこの年はあいにく世界的な大事件は起きていない。しかし繊維界では、この年綿紡が戦後最高の三六%の操短をやっているから荒れた年には違いない。
 さて同じ寅年の今年はと言えば、ご存知のとおりのそれこそ世界的、未曽有の不況、繊維界もご覧の有様。
 「そやさかい、言わんこっちゃあない……」と泉下の彼、キセル片手に鼻うごめかしているは必定である。
 彼もしかし、まんざら当てずっぽうやカンだけで卦を立てていたわけではない。無類の金庫好きだった彼自慢の金庫の中には、肝心の現金は一文もなく、彼が尊敬する方たちから貰ったたくさんの手紙の類と共に一枚の図表が収蔵されてあった。
 厚手の紙に二つの円形図表、それぞれに表題があり、一つは経済界循環表=Aいま一つは経済軌道≠ニある。経済軌道にはーー此表ハ英国ケンブリッジ大学校経済学教授マシキアル氏ノ調製ニカカル英国恐慌循環、西暦一八四七年(弘化四年)、一八五七年(安政四年)、一八六七年(慶応三年)例ニ拠レリーーとしてある。
 しかし彼が占卜に利用したのは、むしろもう一つの経済循環表の方だったが、このケインズばりの循環表の出典は審らかではなく、ただ脇田先生蔵書の写、和田哲夫著とあるだけである。(和田亮介「扇子商法」より)
……………………………………………………………………………………
一代で会社を築いた商売人が自分が手探りで編み出した手法と頑固な人生哲学を基盤に世の中を見立てる。こういうの好きです。

関東平野は雨が降ってきましたね。 頓珍漢なこと書いてると思うので、できたらご指摘願います。
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ラカン
 ラクシュン  - 12/5/2(水) 23:39 -

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   なんだかんだいって、『ラカンは間違っている』(エヴァンス)と『ラカンはこう読め!』(ジジェク)を読んでますが(ジジェクは半分)、正解というか賛同するのはエヴァンスの方ですね。

何かねー、ジジェクは、シェークスピアの一節とか、どこかの画家の絵が、ラカンの○△の理論の好例だ!みたいなことをしきりに言うんだけど、その作者がラカンより前に死んでたりしたら目もあてられない、みたいな感じなんですよね。

でね、私には、何でラカンに対する批判本が溢れかえっている(らしい)世の中であるにも拘わらず、何故延々とラカン人気が続くのかという疑問が前からあるのですが(英語圏では無名らしい…ドイツはどうなのか?)、やっぱりその原因は論理学の公理(人間の思考の基盤?)にあるとしか思えないんですよねえ。

なんかねー、そこには「ならば」演算子が機械的に展開されているだけなんですよ。あくまでも直感ですが、この構造だったら何でもそこにブチ込めそうな気がするんですよ。

前にJosefさんが、同じ所をグルグル回らせていまうヘーゲルを、「熊野郎」と表現したことがあったと思うのですが、その構造に近いものがあるのかなー…。
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Re(13):社会保障と税の一体改革?
 バジル二世  - 12/4/26(木) 22:21 -

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   Josefさん、こちらこそ。

>たとえて言えば、高血圧で苦しんでいる人に血圧を上げる薬を投与するような
>ものです。

私のイメージで言えば、患者にウオーキングを義務付けるような感じですか。血圧は運動直後に上がりますが、続ければ、体質改善が見込めるのではないでしょうか。

>それと同様に、デフレつまり「供給>需要」の経済状況でさらに「供給>需要」
>を促進する策をとるのは間違いだろう、というのが私の意見です。

規制緩和は長期(つまり供給能力が整えられて需要がそれに追いつくまで)での成長を目指したものです。インフレ・デフレで緩和・強化を繰り返すのならば、企業は事業見通しが立たなくなって設備投資に及び腰になります。状況に応じた財政出動、金融政策などの即効・短期の需要管理とは別のものとの認識です。
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Re(2):社会保障と税の一体改革?
 Josef  - 12/4/26(木) 19:52 -

引用なし
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   芥屋さん、こちらこそ御無沙汰です。

私は日本政府がTPP参加に前のめりなのは経済合理性のためではないの
ではないかと疑っています。というのも、TPP参加はどう考えても失う
ものの方がはるかに大きく、経済合理性では説明がつかないからです。

管前首相がTPP参加を突然言い始めたのは、巷間囁かれているように、
おそらく普天間基地移転問題で悪化した対米関係を改善するためでしょう。

対米交渉現場の厳しい状況を目の当たりにしてはじめて、首相や担当
閣僚は基地問題がいかに重要かつ敏感な問題であったかを知った、
元に戻せるなら戻したいが、もうそうはいかない、そこでTPP…
という構図ではないかと思います。

政権交代があったとはいえ国家間合意を一方的にほごにして代償なしで
済むはずはありませんからね(相手はアメリカだし)。

今、政府は辺野古移設で沖縄に首を縦に振らせることとTPP参加との
両方を睨みながら事を進めているものと思います。一方が成れば他方は
成らなくても何とかなる、と(甘いと思いますが)。また、沖縄の方は
簡単には到底いかないが、TPPも参加国の国益がせめぎ合っているから
しばらくは枠組みだけで中身は未決定という状態が続く、だからまだ
時間はある、と見ているのではないでしょうか。

もちろん、上のような素人の推測をたとえば国会で誰かが質問したと
しても、「そんなことはありません」と一蹴されるだけですから、
TPPに反対するなら、その非合理性や反国益性を理路整然と、かつ
根気強く訴えて反対者を増やしていくしかありません。それができる
人に期待し、応援します。

芥屋さんの仰るとおり、日本は交渉をもっとうまくやるべし、です。
今の問題でいえば、外交交渉以前に、日本国民をもっとちゃんと説得
しろよ、と思います。おそらく説得できるだけの好材料がないのだと
思いますが。
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Re(12):社会保障と税の一体改革?
 Josef  - 12/4/26(木) 19:24 -

引用なし
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   バジル二世さん、こんにちは。

>つまり、大きな状況として不況の進行がある。その中で収入が
>減ったいうのが、派遣の解禁なりタクシーの規制緩和なりのせいと
>特定できるのかという問題がある。

特定はできません。
ただ、問題をさらに悪化させるだけで、ちぐはぐな施策であると私は思っています。

たとえて言えば、高血圧で苦しんでいる人に血圧を上げる薬を投与するような
ものです。その後その人の症状が好転せず、ほどなく脳卒中で倒れたとしても、
間違った薬のせいと特定できるわけではありません。薬を飲んでいなくても
もともとの高血圧が悪化して倒れたかもしれないのだから。
でも特定はできなくても間違った治療であることは明らかでしょう。

それと同様に、デフレつまり「供給>需要」の経済状況でさらに「供給>需要」
を促進する策をとるのは間違いだろう、というのが私の意見です。
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Re(1):社会保障と税の一体改革?
 芥屋  - 12/4/23(月) 23:40 -

引用なし
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   >Josefさん、バジル二世さん

ご無沙汰しております。お二人のご意見、それぞれに(各所に)感じるところあります。
それはまた、日を改めて書いてみようかなと思っております。

TPPは正月のJosefさんもお書きになっていました。
そのとき自分も思っていることを書こうかなと思ったのですが、
いざ書くとなると逡巡するんですよね。でも、今回は書いてみます。
何しろ私の思っていることは、まるで明後日の方向ですから。

TPPに参加したほうが良いのか悪いのか、私にはやっぱりわからない。
参加したからといって、仮にそのほうが国益にはかなうとしたところで、やはり「犠牲者」は続出するわけでしょう? かつて主要燃料を石炭から石油へと舵をきったときのように。

もちろん、石炭主力を続けておれば、その後の日本はないわけでして、その判断は間違っていようはずもない。だけど閉山の嵐の凄まじさというのは、その嵐の後で育った世代である私にとっても、かなり身近に感じられることでした。今でもなお、というべきか(旧産炭地のすぐそばの街ですからね)。

何となく、そういうのを思い浮かべてしまうんですよね。だから、仮に参加賛成派の人々のいうことが「正」であったとしても、「真」としてどうなのかな、と。それが、まずひとつ。

次に、それでも私は「あの交渉には参加すべき」と考えています。「ともかく、その交渉の席には着くべきだ」というものです。ああいう席に参加することでしか得られない情報や動向をむしり取って来てほしいわけですよ。また、そうした交渉のテーブルを通じた外交的な人脈関係もどんどん増やしてほしいのです。

もちろん交渉の場に参入するうえでは、たとえポーズとしてでも「TPPに加わるつもりだ」という意思表示は必要でしょう。「加わるかどうかわからんけど、その話の輪には入れてくれ」などということはできないでしょうしね、事の性質上。

そのくらいは、国家として上手く(ずるく)やれよ…と思うのです。もちろん、参加派の人たちを主力に、真剣に加入を目指して交渉してもらって構いません。でも、現代日本はかなり進んだ近代国家でしょう。政府間交渉で妥結した内容であっても、議会で批准しないということだってできるではありませんか。反対派の人たちは、世論を喚起して議会での締結否認を目指せば良いのです。交渉への参加それ自体を、拒むべきではないのではないでしょうか。

こうしたことを何故考えるかというと、近代日本の歴史を振り返るにつけ、我が国はこういう交渉事が苦手としてきたからなのです。政府も、そして国民もです。戦前で言えば海軍軍縮交渉とかね、言い出したらキリがありませんが。その状況は戦後はむしろ、さらに微温化されていないでしょうか。

たしかに国民性というか、民族感情、のようなものがありますね。欲の皮で突っ張ったハゲタカどもの醜い交渉事、そういう席に座すことを心良しとしない…とでもいいましょうか。

それ自体は、日本人の心の奥底にある矜持とも言えましょうし、そうした矜持は保つべきだとも思います。が、そうした矜持、なにも国民のみながみなというわけでもないわけですしね。この種の矜持は「武士の痩せ我慢」という面が強いわけですし。

交渉事ですからね、必ずしも満足な結果に終わるとも限りません。あまりにもそれはこちらが不利すぎると国民の多くが判断するなら、先にも書いたように国会で批准しなければいいのです。

ところがそれ以前に、どうも日本人は悪い意味で純粋というか、ああいう交渉というのはともかく公平であるべきだという思いが、強すぎるように思えます。もしもそこで、我が国に「やや不利な」と思われる内容であれば、即座に交渉者を糾弾し、即時脱退を考えてしまうというか。…交渉事というのは、締結と更新と改定の連続事だと思うのです。
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Re(11):社会保障と税の一体改革?
 バジル二世  - 12/4/23(月) 22:34 -

引用なし
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   Josefさん

>客の数(需要)が一定なら総売り上げが増えるはずはないでしょう。

これは規制をそのままにした場合と比べてなので増えることはあり得ます。「一人あたりの売り上げが減る」ということを一層の「需要・経済活動の縮小」につなげる(これは本質的に派遣解禁の問題と同じです)のは危険なんですよ。

つまり、大きな状況として不況の進行がある。その中で収入が減ったいうのが、派遣の解禁なりタクシーの規制緩和なりのせいと特定できるのかという問題がある。そこで、簡単に因果を結びつけることには私は同意できません。

>針小棒大とお考えならこの問題はバジル二世さんにとっては存在していない
>でしょう。私にとっては出発点(の一つ)ですが。

いえ、そのような感情的な犯人探しは真っ平です。
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Re(10):社会保障と税の一体改革?
 Josef  - 12/4/23(月) 21:22 -

引用なし
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   バジル二世さん、こんばんは。

>それでも総売り上げは規制緩和しない場合より増えたでしょう。なぜなら
>その価格で乗りたい客の数(需要)は一定だからです。

客の数(需要)が一定なら総売り上げが増えるはずはないでしょう。
そして、供給が増えたことによって労働者一人当たりの売り上げは減ります。
現実にそうなったわけで。

>その針小棒大な修辞と安易な数字の列挙は措いて、どっちが仕掛けて
>どっちが乗ったのかみたいなことは興味があります。

針小棒大とお考えならこの問題はバジル二世さんにとっては存在していない
でしょう。私にとっては出発点(の一つ)ですが。

>この「状況」は何を指すのでしょうか? もし「派遣解禁により変質した
>労働市場」のことを言うのであれば、偽装請負などの地下化した派遣労働
>が合法化されて法による保護を受けやすくなったことについてはどうお考えですか。

後段は良いことだと思います。

「合法化されて法による保護を受けやすくなった」という文肢から私は
売春の合法化についての議論を連想するのですが、売春でいえば、
合法化することによって労働条件や衛生状況が改善されるということと、
生計を立てるためには売春するしかないという人が増えることとは別の
問題でしょう。
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追加
 バジル二世  - 12/4/23(月) 21:10 -

引用なし
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   >その針小棒大な修辞と安易な数字の列挙は措いて、

運転手の年収減少を規制緩和と安易に結び付けて社会正義面する報道が、抜け駆け営業で事故を起こした運転手に代わって補償をしてくれるわけではないんですよ。
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Re(9):社会保障と税の一体改革?
 バジル二世  - 12/4/23(月) 20:46 -

引用なし
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   Josefさんへ

>バブル崩壊以降、それでなくても需給関係が崩れて供給過多に陥っていた
>ところに、さらに供給を増やす策を取ったのだからたまったものでは
>ありません。デフレという火災に油を注いだようなものです。

それでも総売り上げは規制緩和しない場合より増えたでしょう。なぜならその価格で乗りたい客の数(需要)は一定だからです。比較対象は前投稿と変わりありません。

>その後、タクシー業界や運転手の惨状が報道されるようになって政府は
>台数規制に乗りだざるをえなくなったのですが、

その針小棒大な修辞と安易な数字の列挙は措いて、どっちが仕掛けてどっちが乗ったのかみたいなことは興味があります。

>仰っていることがよく分かりません。
>悪条件でもいいからとにかく仕事がほしい、という人が大量に発生して
>いる状況というのは望ましくないのでは?

この「状況」は何を指すのでしょうか? もし「派遣解禁により変質した労働市場」のことを言うのであれば、偽装請負などの地下化した派遣労働が合法化されて法による保護を受けやすくなったことについてはどうお考えですか。
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Re(8):社会保障と税の一体改革?
 Josef  - 12/4/20(金) 18:10 -

引用なし
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   バジル二世さん、

>たぶん、タクシー料金値下げはデフレ下でOKでしょう。なぜなら、
>客が乗りたいと思う価格と運転手が乗せたいと思う価格が折り合う点に
>近づけるための値下げであり、総売り上げ=単価×客数は値下げしない
>場合より増えるでしょうから。

なるほど、需要の創出という点で料金値下げはありでしょうね。

しかしながら、それが規制緩和の一貫して行われたという点はやはり
問題ではないでしょうか。

自由市場が良好に機能していればいいのですが、デフレの場合、需給関係
の崩れ(供給過多)によって価格が適正ラインに下がって落ち着くのでは
なく、下がり続けて倒産や賃金減となり、さらに不況を悪化させる、
だから政府や中央銀行の強力な介入(需要の創出)が必要、というのが
私の習った初等経済学です。古いかもしれませんが。

タクシーの場合、公共交通としての規制があるから、需給関係によって
料金がどんどん下がり続けるということはありませんが、政府がやった
のは規制緩和で業界への新規参入を促すことでした。
バブル崩壊以降、それでなくても需給関係が崩れて供給過多に陥っていた
ところに、さらに供給を増やす策を取ったのだからたまったものでは
ありません。デフレという火災に油を注いだようなものです。

その後、タクシー業界や運転手の惨状が報道されるようになって政府は
台数規制に乗りだざるをえなくなったのですが、それにしても経済の
プロがたくさんいるはずの行政府がなんでこんなちぐはぐな政策を
次々と打ち出すのかが不思議なので、「アメリカ信仰」などと適当な
仮説を立ててみたくもなるわけです。

>不況に追い立てられている労働者たちが無我夢中に認めて欲しいと
>考えるものと「全体」から見て望ましい労働市場の在り方は違うのだ、
>という視点ですが、そのように定立した視点というのはかなり危うく
>ありませんか。

仰っていることがよく分かりません。
悪条件でもいいからとにかく仕事がほしい、という人が大量に発生して
いる状況というのは望ましくないのでは?
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Re(9):引用について
 バジル二世  - 12/4/19(木) 8:20 -

引用なし
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   >このコミュニケーションはおそらく、「愛」=「想像界」にあたるのかも知れませんね。

「俺も昔、悪友たちにそそのかされてなあ」と自分の後悔を語る諭し方もあったりして、それができる親はいいなと思う。損得勘定ではない。
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