窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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宿主の体が、多少この女に引きずられてしまう。
 blitz  - 11/2/20(日) 3:15 -

引用なし
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   今の自分の姿を確認して分かったことなのだが、今の俺は、どうもさっき見た女の子とは少し違っているようだ。
顔は凛々しく引き締まり、髪の毛は茶色がかっている。体つきも変わっていて、可憐な見た目とは裏腹に、小さな身体には似つかわしくないような丸い乳房が服を押し上げていた。(あくまで子供としては、だが)
服も互いの服の特徴を足して割ったような、ちぐはぐな印象を受ける。お堅い感じのようで、可愛らしいような感じ。

「ふーん、今の私ってこんな姿なんだ。……でもこれじゃあ、魔法少女って言うより子供スパイみたい。でも、文句はいえないか。可愛いし」

おっと、つい独り言が。言おうと思ってることが身体に合う様に勝手に変わるのは、まだ慣れないな……。便利なんだけど、どうにも気持ち悪い。

「ま、とりあえずは私――高峰瑞穂として生活しようかな。行動を起こすのには、まだ早いものね」

そうして、俺はこの子の親が待つ場所へゆっくりと歩き始めた。
どうやって組織を潰すかどうか、まだ遠い未来の計画を練りながら。
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トイレから出ようとしたが……
 blitz  - 11/2/19(土) 3:31 -

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   ガシっと力強く左手を掴まれる。さすがにここまで我がままを押し通されてはたまらないので言い返そうと思い、振り向くと……

爛々と目を輝かせている友子と目が合った。一見とても可愛らしい女の子の表情に見えるんだけど、付き合いの長い俺は知っている。これは友子が新しい「オモチャ」を見つけたときの眼だ……。
アイツにとっての「オモチャ」は色々なものがあるが、たいていろくなものが無い。というか、物ですらない。
決まってアイツは運よく弱みを握った人を、気が済むまで自分の好きなようにこき使う。
パシリならまだましな方で、俺は一度アイツにとんでもなく恥ずかしい命令を課せられた事がある。小学三年生のあの夏の日を俺は決して忘れないだろう。……イカン、思い出してしまった。うう。

閑話休題。
とにかく今の友子にかまっていたら、何やらされるか分かったもんじゃない。逃げなければ。

「あ、あのー……。 友子、さん?」
後ろに後ずさりながら発した声は、みっともなく震えてしまっていた。
「んー? なーにかなー? ふふふふ……」
うわあ、完全に眼があの時の眼と同じになってる。これはマズイかもしれない。
「ちょっと急用を思い出したので、放してもらって良い、かな……? 」
もちろんでまかせだ。でも今はこれ位しか言い訳できそうにないし。

「……」

しばしの沈黙。友子は俯いたままピクリとも動こうとしない。さっきの暴れようは何処へ行ったのかと思うくらいだ。やけに不気味。
でも、もしかするとこれはチャンス、か?
そうと決まれば、さっさとこんな居心地の悪い空間から脱出しなければ。

そして、友子の腕を無理やり引き剥がそうとして――
俺の考えが甘かったことを思い知らされた。

「そう簡単には逃がさないわよぉーー!!」
「うひゃっ!?」

くっ、腕に気をとられてる隙に体制を崩されてしまうとは。目の前の友子はしてやったりという顔でふんぞり返っている。俗に言うどや顔だ。
……これは、もしかしなくてもピンチか……?

「さってさて……まずはどうしてやろうかしらね……」

そう言って、少しずつ顔を近づけてくる友子。まずい、このままではあの時と同じ恥ずかしい思いを、いや今回はそれ以上かも……。
くそ、もうどうしようもないのか?


すっかり恐怖で頭の中がいっぱいになってしまっていた俺は、無意識に右手を友子に向けて突き出していた。何の意味も無いのは分かっていたけど、少しでも抵抗するにはこうするほかなかった。

だが、そのときの俺はすっかり忘れていたのだ。今の俺は「白川薫子」であるということを。
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そのまま生活することに。
 blitz  - 11/2/15(火) 0:09 -

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   いくら話したところで即座に修正されてしまうこの身体なら、たとえ本当のことを言おうとしても奴等にとって不都合な部分は伝えられないだろう。俺が元に戻るのはきっと難しいに違いない。
そして何よりこの身体はいろいろと便利だ。
元の俺よりも断然頭は回るし、スタイルも良い。身体能力も常人のそれとは訳が違う。……試しに本気で走ったら、前を走っていた自動車を軽々と追い越してしまった。冗談にしては面白くない。こんなの都市伝説でも聞いたことが無いぞ。


ん、そんなこんなでもう昼休みか。佐藤良子として学校に来たのが初めてだったからか、どうにも時間の流れが早く感じる。今日は朝から経験したことの無いことだらけだったからな……。

「くぁーっ……」

ため息をゆるんだ風船のように吐きながら椅子にもたれかかって休んでいると、後ろから声をかけられた。
なんだろう、と思って首だけをクルリと回して後ろを見るとそこには同じクラスの女の子が、こちらの様子を伺うように見ていた。

「あっ、あの、佐藤さん……ですよね。今日ここに転校して来たっていう」
ん? どうにも歯切れが悪いな。
「……そうだけど。何か用が?」
「ハイ。都合が良かったらでいいんですけど、私の頼みごとを聞いて欲しいんです

どうしよう。あんまり話したことない子だし、何頼まれるか分かったもんじゃないしな……。かと言って断るのもなぁ。今の俺なら何でも手伝えそうな気がするし、引き受けるってのもアリかもしれない。


俺は――
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目を閉じた。
 null  - 11/1/24(月) 19:41 -

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[添付] 〜添付ファイル〜
・名前 : fumi.jpg
・サイズ : 8.9KB
   ペンダントが首に回る。
体が・・・熱い。

「・・・?」
近衛さんが立ち止まり、ゆっくりと振り向いた。
立ち上がった俺を無表情に見つめる瞳。
『さあ、稽古の時間よ。』
ペンダントから声が響く。
さっき俺の体を引きちぎった光球が容赦なく俺を襲った。
「ぐあああああっ!」
しかし俺の体は今度は千切れなかった。
『演じて。』
俺は光の球を・・・そう、さっき受けた攻撃をそのまま相手に返した。
近衛さんの足元のアスファルトに大穴が空く。
この手にはいつの間にか金色の錫杖が・・・

そして笛のような宝具の攻撃。
俺はいつの間にか奪った錫杖で攻撃を跳ね返し、女子の制服のスカートを翻して相手に襲い掛かった。全裸となった近衛さんに・・・止めを刺す。
錫杖を突立てた胸の間の皮膚が裂け、中身が噴出する。
『舞踏会の巫女、ヘカテーの偽りの器。その衣装を頂くわよ。』
萎み始めた近衛さんの体を受け止め、俺は命じられるままにその胸の間の裂け目に頭を突っ込んだ。
「ぎゅわうっわああああああぁっ!」
近衛史菜の顔が俺の顔に重なり、同化して俺の顔のなる。
手も。
足も。
胸も。
胴も・・・髪の毛も・・・・
股間の奥までも。

『最初の相手としては不足なしって所ね。作られた存在だから遠慮はいらないわ。それが今日から貴女の姿よ。名前も貰っちゃいなさい。本質の演じ手、近衛史菜ちゃん。』

手のひらを見る。
女子の夏服から伸びた細くて華奢な腕に小さな手のひら。細い指。
「こ・・・これが俺の体!?なんで女になる必要が・・・」
『私が演じることが出来るのは女だけだもん。』
「なっ・・・」


封絶をとくと、町が動き始める。
『偽りの器のくせに、その力は本体並みだったわね。まさかトライゴンまで使えるなんて。フレイムヘイズというより・・・貴女もう王といってもいいわ。ヘカテーと同じ。』
「俺が・・・紅世の王・・・頂の座・・・舞踏会の巫女・・・」
この力があれば・・・姉さんやシャナちゃん達を・・・

添付画像
【fumi.jpg : 8.9KB】
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ゆっくりと目を開いた。
 null  - 11/1/24(月) 18:03 -

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   フローリングについた両手の間に、汗と涙が。
大丈夫だ・・・俺だ。
そういえば行動制御プログラムとか、擬似記憶とか言ってたな。
「ええと・・・私の名前は佐藤良子。生年月日は・・・」
すらすらとプロフィールが口から出てくる。
『しかし!その正体は俺だぜッ!』
「私は佐藤良子よ。」
『宇宙人にこの姿にされたんだゼッ!』
「私は佐藤良子・・・何なのよこれ、都合の悪いことは自動的に発言削除ってわけ?」

しかし、美人転校生ってすげーな・・・
朝から皆に囲まれて質問攻めだ。
俺は佐藤良子として教室に存在していた。
ちょっとした仕草、放し方、字、全てが佐藤良子に矯正されている。
俺になった宇宙人は・・・学校をサボっているようだ。
俺は・・・
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と、友子!?
 null  - 11/1/24(月) 17:39 -

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   そう、俺の家の隣に住んでいる腐れ縁で幼馴染の友子。
何故か唐突に俺の意識に戻ってしまった。
「ふああ・・・ねっむぅういぃいぃい・・・・・」
相変わらずだ。友子はむっちゃむちゃ朝に弱いのだ。
基本的には美人系。しかしおしゃれとかにはあまり関心がないらしく、長い髪の毛を無造作にゴムで一つにまとめて、トレードマークの赤っぽいセルフレームの丸めがねが鼻にかろうじて引っかかっていた。

そして・・・俺の初体験の相手。
お互い好奇心で、なんとなくお互いの初めてを、俺の部屋で。

「・・・あれ、ケンイチ?なんでそんな格好してるの?」
「えっ??」
俺は今白川さんの肉体なんだよな?何だってこいつは・・・妙に勘が良いというか。
「何なの?その顔・・・体も・・・生徒会長の白川さんじゃない。なんでアンタがそんな体に?」
やばい。楓さんの目が点になっている。

俺は友子の腕をつかんでトイレに引っ張り込んだ。
「あああ、あの白川さん!?」
「瀬能さん、先に行っててくださる?ワタクシちょっとこの方とお話があるの。」
「は、はい・・・判りました。」

「はあっはぁっ・・・いったいじゃない!!離してよ。」
「あ、ご、ごめん・・・って何でオレだって判ったんだよ。」
「当ったり前じゃない。ふぅん・・・面白いことになってるわね。これ、本人の肉体?」
「そうだけど・・・お前、なんでそんなに平然としてるわけ?」
「へえ〜へえ〜面白いじゃないッ!!こんなシチュエーション、ほっとく手は無いわ。」
「ちょ・・・・んぐぅ・・・!?」
友子の唇が重なり、下が唇を押し開いて潜り込んで来る。
「生徒会長さん、始めまして。私、友子です。ずっと白川さんのことが大好きだったんです!!」
「ちょっ!?」
「ちゃんと白川さんのフリしてよ。」
「あ、あのなあ・・・」
オレは・・・
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色々あって
 即速  - 11/1/16(日) 23:05 -

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   実はえりかの身体で楽しみすぎて、記憶が飛んだのだが・・・

そんなことより俺は、イキすぎて壊れたのか、別の世界の魔法少女の世界にワープした。
そこは・・・
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しばらくして
 即速  - 11/1/16(日) 23:03 -

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   「今日はとくにやることないから、散歩でもするか」
そう言ってえりかはいつもの格好で外に出た。


えりかが人気の無い原っぱに来たとき、俺は素早くアソコに入った。
「な、に・・?くっ、う・・・あっ」
えりかはビクん、と痙攣していたが、カラダを大きくのけ反らせた後、座り込んだ。
「くぅ、私の体、結構感じる。おっと、お楽しみは家でしよっと」
そして・・・
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さっそく
 即速  - 11/1/16(日) 22:57 -

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   ・・・憑依したいところだが、俺はある瞬間を待っていた。

実はオレ好みのシチュがあって、
ブーツ、制服etc


さっきも話声を聞いて、意外と近くだったことを知り、この娘の家に来たのだが、途中で出くわさなかった。
実はそれ以前に、俺が慣れない液体の身体で移動して疲労・・・

それはさておき、俺はえりかに気付かれない様に服に張り付いて休んだ。
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ドアが開いた。
 即速  - 11/1/16(日) 22:52 -

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   「あー、桃姉にはいつも腹立つなあ〜」
そう言ってベッドに寝転んだ。

来海えりか
実はこう見えて、魔法少女だったりする。
童顔だろうが一応中学生だから、問題無し。
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女子中学生
 即速  - 11/1/16(日) 22:49 -

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   いくら最近の娘が発育良くても、さすがに小学生は・・・
と、いうことで中学生にした。


・・・・・

俺は今、ある女の子の部屋に入っている。
そして
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その頃
 12滅世  - 11/1/13(木) 12:48 -

引用なし
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   「・・・・・」
とある研究所内に閉じ込められている男が、急に活動を停止した。
が、すぐに動きました。

「本体は・・・なるほど。俺の今やることは、本体のサポート」
これも実験の成果か。本体が抜け殻になっても、すぐ変わりの意識がめばえる。
そしてまるで本体と同じように行動するが、なぜか本体に忠実であった。

「とりあえず待機。本体の出方を伺う」
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気になる事がある。
 K27  - 11/1/8(土) 2:30 -

引用なし
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    勿論元の体より、今現在自分自身の体の事だ。
 姿が気になる。名前が気になる。年齢が気になる。性感帯が気になる。とりあえず今は、自分自身の姿についてだ。
 俺は踵を返しトイレに戻ろうとした。が急速に意識が揺らぐ。何故か眼前の景色が溶けかけの飴細工のように歪んでいるのだ。体中の芯が痺れ上がり、意識が、暗い、底知れぬ闇へと……溶けて、消えて、まっさらに……なってゆく。し、まっ、た。まさか転移が、始まった、のか……
 キーンとした耳障りな音が耳朶を震わせている。
 俺の意識は見知らぬ処へと飛ばされてゆくのが解る。電気信号のように、あるいは光ファイバーのように魂が一本の線になり、光速で意識が移動す。
 ホワイトアウト。光が眼先を差す。同時に柔らかい壁にぶつかり辿り着いた先は、屈強な胸板の上だった。筋肉隆々で腹筋が六つに分かれている。胸板には程よく胸毛が生えているようだ。惚れ惚れするような胸板を眺めてみていると突然息をするように動き出した。
 目前の胸板に合わせ俺の体が跳ねる。刺激が、溢れんばかりの快感が俺を襲ってきた。

「ひゃうっ!?」

 何が如何なっているんだ!? そ、それに俺の口から女のような高い声が出ている、だと。
 何所かで聞き覚えのある声だけど、ま、まさか!?

「はぅん!」

 考えようとしたが思考が回らない。耐え難い。至極強烈な、背筋を剣で貫かれているような鋭い刺激が、この体を奮い立たせている。
 その度に視線が白く揺らぐ。激しい、激しすぎる。何が、何が起きているんだ!?
 俺は見えずらい眼を確りと窄めて前を見つめ、自分の状態を確かめた。
 そんな、う、嘘だろ……
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水泳部員たちへの干渉を強固にする。
 blitz  - 11/1/8(土) 2:19 -

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   ひとまずは手の届く範囲を。何時麗華さんにここがバレても良い様に、地盤を固めていかなければ。
と、思い立ったが吉日。早速行動に移してみようと思い、生徒会室の窓からプールに目を向けた、のだが……
そこでは俺の予想を遥かに超えるとんでもないことが起きていたのである。
仲良く集まって、練習しているかに見える部員。しかしてその実態は――

「ひゃっ! そこはっ……だ、めぇ」
「なーに清純ぶってんのよ! ほらほら、いつもの堅物副部長は何処へ行ったのかしらねぇ……」
「ひゃぅ! そ、んなの知らない、よう……」
「そこらへんで止めといたらー? でないと……私もヤりたくなっちゃうから……」
「何をだよ」
「ナニだなんて……いやらしい……。 んっ、ああっ……」
「胸揉むのって、気持ち良いね……」


絶賛レズプレイ中(中身男)。アホだろ。
お互いがお互いの身体に欲情しているからこうなったのだろうか。
無理やり水着を脱がすとか、着衣プレイに勤しむとか、傍観しながら自分で楽しんでる奴とか色々居るみたいだが。
おそらくはその子達の本来の趣味、なんだろう。

極め付けに、いくら生徒会室が近いからといって、ここまで聞こえるような声を出す奴が何処にいる。変なうわさが立ったらそれだけで怪しまれるというのに。

……あ、俺か。


***


まぁ、見たところ水泳部は完全に掌握できたと判断していいだろう。これでひとまずは安心だな、と胸を撫で下ろしたその時――
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視界が暗転する。
 blitz  - 11/1/7(金) 3:26 -

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   ここ、は……?

辺りに立ち込める不快なアンモニア臭、目の前の大きな鏡、ピンク色に塗られた壁。
見慣れているようでそうではない空間。男の俺には縁の無い(と信じたい)場所。
公衆トイレのようだ。それも、女性用の。
と、いうことは……

「どうやら、成功したようだね」

男の自分には出せない奇麗なソプラノボイス。今の俺が女の子になっていることがそこからもうかがえる。

――思えば、ここまで漕ぎ着けるのも一苦労だった。
俺は実験によって、さまざまな人物に自分の意識を貼り付けるということが出来るようになったのだが、いかんせん完成度が低く危険だったのだ。
というのも、貼り付ける人物を指定出来ないのである。(まったくのアトランダムと言う訳ではないが)

俺が思念を飛ばし、それの波長に合った者にだけ有効というなんともよく分からない縛り。麗華さんの趣味だろう。現にあの人は合わなかったし。だから逃げられなかったんだけれども。

だから、買い物に連れて行ってやると言われた時には、心の中でガッツポーズしたものだ。
麗華さんの罠である可能性もあったが、そんなものは気にしていられなかった。
その時俺は辺りかまわず思念を発信して、さまざまな人に俺を植え付けた。
それがこうして一人の女の子に根付き、今この時に花開いたのだ。


作戦が上手く言った俺は、上機嫌のまま公衆トイレを後にした。
――元の自分の体だったもののことなど、一切忘れたままで。
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「……俺にも分からん」
 blitz  - 11/1/7(金) 3:02 -

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   「分からないって、どういうことだよ!」

予想外の返答に思わず声を荒げてしまう。そんな俺を制止するように健介が手を俺の口にかざす。

「まぁ落ち着けって。少なくとも、肉体とか、顔とかそんなんじゃないのは分かってるんだからさ」
「落ち着けねーよ。……つーかそんなもん見たら分かるわ! 紺道の身体にお前の顔が付いてるなんて考えたくもねえ。バケモノだ、バケモノ」
「うわ、それ傷つくわー」

と、言いながらもくっくっと楽しそうに笑う健介。
目の前に居るのはどうみても委員長の紺道なのに、俺には健介の姿が重なって見える。
――もう、戻ってこないと思っていた。俺の、親友。

笑い終えると、いつしか感傷に浸っていた俺を尻目に話を戻す健介。

「……確かにお前が言うように、入れ替わったのは物質じゃないだろうな。精神だとか、記憶だとか、そんなところだろ」
「そうなんだろうな。それぐらいでなきゃこの状況を出来ないし」

ふと、ここで俺は思い立った。
――本物の紺道零香は何処に行ったのだろう、と。

「なぁ健介」
「何だ? エロ本の隠し場所以外なら教えるぜ?」

相変わらずのスケベ心だが、今はそんなこと聞いちゃいない。

「本物の……紺道零香は、どうしたんだ?」

途端、場の空気が一変する。
空気の流れがせき止められたかのように消える。凍るような冷気が俺の頬をなでる。
さっきまでの憩いの場はもう無い。
有るのは、静寂。それを刈り取るように健介は口を開く。

「あぁ、アイツなら――」
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 12滅世  - 11/1/6(木) 18:42 -

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   「なんだよそれ・・・」
「見て分からないか?喋り方以外、本人のママだろ?」

たしかにそうだ
だが俺は
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何かがおかしい。
 blitz  - 11/1/5(水) 2:53 -

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   いくらなんでも突然すぎる。紺道零香と言えば、強情なことで有名だけどここまで大胆な人じゃなかったはずだ。
それこそ、俺みたいなさえない奴を実験に誘うなんて有り得ない位に。
どうにも腑に落ちない俺は、目の前にいる彼女に疑問を投げかけた。

「なあ、あんた紺道 零香じゃないだろ?」
「……? どうして、そう思うのかしら?」

一瞬、ピクリとゆらいだ彼女の左目を俺は見逃さなかった。この動作には見覚えがある。だが……そんなまさか……

「お前、もしかして……健、介なのか?」
「あーはいはい。ご名答。まさかこうも簡単に見破られるとはねぇ……。
正真正銘、一週間前に消えちまった尾崎健介(オザキケンスケ)ですよっと」

信じられなかった。目の前に居るのは紺道零香ではなく、健介だって!?

「あー、聞きたい事は山ほどあると思うんだが後にしてくれ。まずはコイツをお前に預けておきたい」

と言って、何やら装飾の派手な、俺には見覚えのないものを投げてきた。
これは、銃、か? なんでこんなものを、コイツが。

「そいつは部分入れ替え銃って言って、打ち抜いた人物とお互いの何かを入れ替えることが出来る便利な代物だ。 俺が紺道零香としてここに居るのもそいつのおかげなんだぜ」
「入れ替える……? どういうことだ? 詳しく教えてくれ」

やれやれ、と彼女には似つかわしくないポーズを取りながら答える。

「じゃあ具体例を話そう。俺とコイツ、紺道零香はいったい何を入れ替えたと思う?」
「お前が何を入れ替えたか、か」

何だろう。部分っていうからには何かの一部なんだろうけど。
肉体? いや、これじゃあ一部とは言えないな。……うーん。

「分からないな。いったい何を入れ替えたって言うんだ?」
「ふっふっふ〜。それはだな――」
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昨日
   - 11/1/3(月) 15:54 -

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   俺は、いつの通り雫に見つからないように帰りじたくをしていると意外な人物が話しかけてきた。
「こんにちは、幸太君。」
「ん?あぁ、零香か。」
話しかけてきたのはクラス委員長でもある紺道 零香だ。
長い髪を上の方で2つに縛っているのとお嬢様口調なのが特徴だ。
体系はというと良く言えばスレンダー美人悪く言えば貧乳といったところだ。
なにやらおかしな発明を日夜作っているとかいう噂まである。
「今なにか、わたくしに失礼な事を思っていませんでしたか?」
「いっいや、別に・・。」
「まぁ、いいですわ。ではわたくしに付いて来てくださる?」
「はぁ・・。まっいっか。」
「では、行きましょう。」
零香に付いて歩いて行くこと数分、辿り付いたのはとある一室だった。
「さぁ、中に入ってください。」
招かれるまま中に入ると扉の近くにいた零香はそっと鍵をかけた。
「?なんで鍵なんてかけんだ?」
「それは、秘密ですわ。そんな事よりもわたくしが作りだしたこの『部分入れ替え銃』の試し撃ちを始めましょう!」
「(まさか、あの噂はほんとだったのかよ・・!)てかなんだよそのネーミング!」
「悪かったですわね!とにかく貴方にはこの実験に協力していただきます!」
そして―
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所持していた物
   - 11/1/3(月) 14:46 -

引用なし
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   それは、この『部分入れ替え銃』を所持していることだ!
なぜ、こんな明らかにうさんくさい物をこの俺が所持しているのかというと。
それは、15時間ほど前にさかのぼる。
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105344
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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。