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今回の解散総選挙への批判的疑問(1) Josef 17/9/27(水) 16:27
  Re(1):今回の解散総選挙への批判的疑問(2) Josef 17/9/27(水) 17:27
   Re(2):今回の解散総選挙への批判的疑問(3) Josef 17/9/27(水) 18:59
   Re(3):今回の解散総選挙への批判的疑問(3) しゅう 17/9/28(木) 21:15
   Re(4):今回の解散総選挙への批判的疑問(3) Josef 17/9/29(金) 19:23
   アベ・ユリノミクスへの疑問 バジル二世 17/10/16(月) 4:17
   投開票前夜 バジル二世 17/10/21(土) 23:30
   初の女性首相、初の改憲阻止? バジル二世 17/11/1(水) 20:08

今回の解散総選挙への批判的疑問(1)
 Josef  - 17/9/27(水) 16:27 -

引用なし
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   明日、臨時国会の冒頭で安部総理が衆議院解散を宣言すると言われています。このような形の解散についてさまざまな批判がなされていますが、私の観点から疑問を3つにまとめておきます。

1. 臨時国会召集について

すでに今年6月に野党が憲法第53条に基づく臨時国会開催要求を提出しているにもかかわらず、内閣は無視し続け、やっと開催と思ったら冒頭で衆議院解散を宣するとのこと。野党、特に共産党は、これを憲法違反であると批判しています。憲法53条は次の通り。

*第五十三条  内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

憲法に従うなら臨時国会を開かなくてはなりません。それを3ヶ月以上も無視し続けているのは、条文に期限が記されていないからです。ゆえに、野党の開催要求に対してあからさまに拒絶すれば憲法違反ですが、事実上、無期限延期できるというのが内閣の憲法解釈のようです。そして明日、臨時国会を召集するのだから、ちゃんと野党要求に応えたことになる、何の問題もありませんよ、ということ。

要するに、憲法の上っ面には違反しないが、可能な限り骨抜きにするということで、批判はありながらも概ね国民は許容しているようにみえます。こんなんでいいのでしょうか。

Re(1):今回の解散総選挙への批判的疑問(2)
 Josef  - 17/9/27(水) 17:27 -

引用なし
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   2. 天皇の「政治利用」について

衆議院解散が総理大臣の「専権」と言われるようになったのがいつからかはっきりしませんが、根拠となっているのは日本国憲法第七条(第三項)のようなので、いまさらですが、見ておきます。

*第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
*一  憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
*二  国会を召集すること。
*三  衆議院を解散すること。
*四  国会議員の総選挙の施行を公示すること。
*(以下略)

挙げられている国事行為は日本国憲法下の代議制民主主義政治の遂行に不可欠なことが並んでいます。それを、神事は別として、内閣が実質面を担い、日本国の象徴である天皇が形式面を担う、という形になっていると考えられます。

これらの国事行為のうち、第三項「衆議院を解散すること」が内閣による解散権の最大の根拠のようです。内閣は総理大臣が組閣するものだから、実質的には総理大臣の「専権事項」である、という解釈でしょう(解散に反対する大臣がいれば罷免すればいい)。

しかし、今回のような(前回もですが)「勝てそうな時期」を狙った解散がはたして憲法の意図の範囲内にあるといえるでしょうか。衆議院解散について、任期満了以外で憲法が明確に規定しているのは第六十九条「内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。」だけです。

おそらく憲法は第七条において自由な解散権の行使を想定していません。むろん、当初は想定されていなかったことであっても、必要に迫られれば行わねばならないことはあるでしょう。しかし、憲法第七条の主体が天皇であることが示すように、衆議院解散は天皇を担ぎ出す行為なのだから、少なくとも天皇に敬意を抱く者であれば、その行使には極力慎重であろうとするでしょう。でないと、ある意味、天皇の政治利用になってしまいます。

総理大臣の解散権を「専権」とする言い方が広まったのは比較的最近のような気がしますが、ずっと前から「伝家の宝刀」とは呼ばれていました。「伝家の宝刀」ならまだ分からなくはありません。「伝家の宝刀」はみだりに抜くべきものではありませんからね。対して、「専権」という言葉には、自分だけがいつでも行使できる当然の権利、といった独裁的な思い上がりが感じられます。ここ20年ほどの構造改革、トップダウン志向の強まりとセットになっているのではないでしょうか。

衆議院解散が総理大臣の「専権事項」であるとは、天皇は総理大臣の恣意に従うロボットであれ、という思い上がりではないでしょうか。

Re(2):今回の解散総選挙への批判的疑問(3)
 Josef  - 17/9/27(水) 18:59 -

引用なし
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   3. プレビシットとの近似について

いったん総選挙から離れて「国民投票」に目を向けてみます。

国論を二分するような政策問題について国民の意を直接問う方法として「国民投票」(referendum)がありますが、その中で、政権の維持拡大を目的とした国民投票は特に「プレビシット」(plebiscite)と呼ばれ、フランスやドイツの苦い経験から、近代民主主義においては避けるべきものとされています。参考までに「衆議院欧州各国国民投票制度調査議員団報告書」(2007年)から引用してみます(277頁、人名のアルファベット表記等は省略)。

>フランスでは、ナポレオン・ボナパルトによる第一帝政期及びルイ・ナポレオンによる第二帝政期において、皇帝が国民投票を通じ、形式的には人民に直接依拠しながら強権を発動するかたちでの統治(bonapartisme)が行われた経験から、権力者とその統治を正当化するための人気投票・信任投票を「プレビシット」と呼んで通常の国民投票と区別し、警戒を強めてきた。
ttp://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/toku/report2005.pdf/$File/report2005.pdf

ナチス政権においても政権・政策の正当性を示すためにこの「プレビシット」が繰り返されたことは、以前芥屋さんも指摘していた通りです。

もちろん、今、私が疑問を呈している衆議院解散・総選挙は国民投票とは別物です。しかし今回の総選挙は(前回もですが)、上掲引用にある「権力者とその統治を正当化するための人気投票・信任投票」 に近似しているのではないでしょうか。そうであるならば、総選挙は国民投票とは違うと言って思考停止するよりも、悪しき国民投票「プレビシット」との内的同質性に着目し批判する方が有意義でしょう。

今回の総選挙の目的として安部総理は2019年の消費税増税について増税分の使用目的を変更する考えである旨を明らかにし、「約束した増税分の使用用途を変更することであるので国民の意思を尋ねなくてはならない」と述べました。しかしそれならまず、その案をしっかりと練って具体化し、国会に提出して議論すべきでしょう。何のために国会があるのか。総理のこの姿勢には、代議制民主主義を軽視し、議会の頭越しに、権力者が人民の信を得たという形をとって権力行使を恣にするという「プレビシット」の性格が端的に現れています。

安部総理はもう一つの解散・総選挙の理由として、北朝鮮危機を取り上げ、「選挙で信任を得て強力な外交を推進する」と述べました。しかし「信任」はまずもって国会から得るものです。そのための方法として「信任投票」というものが憲法に規定されています。総理大臣は国会で選ばれるのだから当然のことです。国会をすっ飛ばして「選挙で信任を得て・・・」という安部総理の言葉もまた実に「プレビシット」的であるといえるでしょう。

このように、今回の解散・総選挙には必然性がありません。おそらく臨時国会で普通に政策審議をやれば、森友・加計問題を追求されてまた支持率が落ちるのは目に見えている、自民党内に蠢いている「安部降ろし」も気になる、そこで延命を図るためには北朝鮮問題のおかげで少し支持率が回復した「今」しかない、という判断なのでしょう。

どうやら安部内閣ももう長くなさそうです。

Re(3):今回の解散総選挙への批判的疑問(3)
 しゅう  - 17/9/28(木) 21:15 -

引用なし
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   >Josefさん:
 うちの選挙区、前原たんが候補なのだけど、党首決定後に小池新党勢い増したとき、うっかり行きそこねたな、と思ったものです。
 まさか自然解党とは笑
 その日寄った馴染みのバーでは、言うだけ番長の話題で持ちきりでした笑

Re(4):今回の解散総選挙への批判的疑問(3)
 Josef  - 17/9/29(金) 19:23 -

引用なし
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   >しゅうさん:

前原さんが日本のトップだったら、ある日突然日本人全員を中国籍にすると言い出すかもしれませんね。

尖閣問題一発解決!

でも中国に思想検査されて無国籍者となる元日本人多数。

アベ・ユリノミクスへの疑問
 バジル二世  - 17/10/16(月) 4:17 -

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   >しゅうさん:

> うちの選挙区、前原たんが候補なのだけど、党首決定後に小池新党勢い増したとき、うっかり行きそこねたな、と思ったものです。

市内に面白い商店街がありますよ。食品、日用品が主の通りは細くお世辞にも大商圏の四条河原町や心斎橋の様に綺麗で立派とは言へません。しかし、客を雨から守るアーケード代はりの頑丈な生地は店舗組合が特許を持ちます。

そして何と今ではどこの流通大手もが採用するI Cポイントカードを日本で初めてつくったのです。電子マネーの走りでもあります。クレジット、プリペイド付きでスーパーに浮気しかけた近所のお客たちを繋ぎ止めました。

有名電機メーカーにシステム開発を委託して国からも補助金を貰ったのかな? 7、80年代の大規模店の規制緩和に危機感を持った商店主たちに決済端末を置かせました。焚き点けたのが共産党傘下の民主商工会でした。

だから安倍さんが公約する「生産性革命」なんてのは、与党や役人、政治家だけがしてきたことではありません。そして、見栄えのするAIとかばかりを前面に出すのが彼がよく選挙演説で強調する「愚直」な姿勢でせうか?

三浦瑠麗氏がこれを「イノベーションや経済成長の主体は民間である」と質したくなる気分を、「市場重視派として」私は大変よく解ります。主体が政府だけの、法の強制力による政策を淡々と列挙する共産党を好感します。

でも安倍さんの言葉が全てハッタリなのではなく、「新党ブームが混乱をもたらした」と云ふのは真の面もあります。継続的で全国的な民商のやうな相談事業は生まれては消える政党には不向き、不可能ですから。

もうご存知かもしれませんが、その壬生の商店街の名前は関連語でヤフるとヒットするはずです。よかったら選挙区内から脚を延ばして散策してみてください! 人定されたくないので名を挙げられないこと、お赦しくださいね。

投開票前夜
 バジル二世  - 17/10/21(土) 23:30 -

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   けれど、それでも「リベラル」に投票する気はありません。改憲が再び戦争を招来するのならば甘んずるのであり、とにかく彼らに協力するのが厭はしいのです。私が誰からも擁護されず、強権の餌食にならうとです。

今回彼らが勝っても私には同じ未来しかありますまい。経済政策で選ばれる政権の下で蔑ろにされてゐると野間易通さんなんかが告発する正義や人権だって、革新側はどれだけ大事にしてきたでせうか?

今回の選挙の新党騒動もコップの中の嵐でせう? どう好く見ても彼らの内部でチョンボが起こり、是正されただけに過ぎません。さう評価して、日本を取り巻く情勢に処するしかありません。

開票の結果がどうなるかは知りません。結局、各政党へのあることないことへの理だったり非だったりの世の評価こそが力を持つのであって、それに真っ当に向き合へてきたかでせう。その中の一人の考へが以上です。

初の女性首相、初の改憲阻止?
 バジル二世  - 17/11/1(水) 20:08 -

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   山尾志桜里も総理大臣もディスってすっかり渡り政談師になったバジル二世ですが、あまり見てゐる人がゐなくて静かなこの潟は大好きです! 眉根を寄せてイデオロギー言ってる連中は兎に角セクシーぢゃありません。

散々な評判の小池百合子さんですけどまだ芽はありますね。取り敢へず、今や護憲へ左旋回しつつある党の創設者、共同代表なんだから。「発議」国会で反対すれば与党の離反組を合はせて1/3を超えられるかも知れません。

直後の解散・総選挙で勝てば、初の改憲手続きから現条文を死守した、しかも女性初の総理として確実に歴史に名を残せます。それには日共ほか「リベラル」のものでない真っ当な現憲法への理解を明示しないといけません。

このところの自民のでもないそれって案外手近にありません? 今更どんな守らないといけない節操とかイメージがあるんでせう? 空想平和主義でもフェミニズムでも何でも利用するのが、政界遊泳巧者の勝負師の身上ですよ。

こんなことを書くと逆を張られて女性党首の女性首相へのキャリアアップの手段として改憲賛成を選びさうな百合子氏なのではありますが、現在の安倍さんの心証は自身の後継者に認めるほど穏やかなものではない気がします。

早く連立協定書を他党にもっていくのを望みます。ま、セクハラおやぢの私としては立憲民主から追放された辺りに先に示して欲しいのは冗談として、渡り鳥が女優ではなく無党派の観客なのを前提にした台本をです。

改憲賛成に回ると独自性を出せないのは見えてゐます。さっさと次の国政補選に出馬してせっせと女性票を集めるべし。掻き回した張本人では纏まる豊洲・築地も纏まらくなるので、発つ後を濁さないで後継知事に一任してです。

野党共闘が続いてゐたらいい線行けてたってのは、一連の騒動が変へた風向きの中ででせう。日共が綱領を見直したからと云って十分だとは思へませんし、彼らが中軸の護憲には支持の広がりの限界を感じましたから。

その感想が私の左翼・フェミニスト嫌ひの性格だけからだと言ひ切ることがどうしてできるのでせう。それをあれでいいんだ、共産落選候補への宮根氏の質問は性差別だとかね、全然納得がいかないんですよ。

ま、それでも政治なんて道徳的なものでは全くないでせう。そんな諦観の中でしか、行動主義的に捉へるしか、ないんぢゃなからうか。だからこそ、オポチュニズムの希望の党の行方に注目するのです。

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