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STAP細胞の検証実験が打ち切られ(結果は誰もが予想した通り)、本日会見があったそうです。検証実験の統括責任者・相澤慎一氏が会見の最後にこう語ったとのこと。
>「小保方さんの検証事件を、このように立ち会い人を置いてやるのは科学のやり方ではない。科学のことは科学のやり方で処理をしないといけない。このような実験をしてしまったことに、検証実験の責任者としてすごく責任を感じる」
>「このように犯罪人扱いしたような形で科学の行為を検証することは、あってはならないことだと思う。そのことに関して、検証実験の責任者として深くおわびを申し上げるとともに、責任を感じています」
ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1412/19/news124.html
私は相澤氏のこの言葉に全面的に、痛いくらいに同意します。
いや、相澤氏の意図を私が誤解しているかもしれませんが、そもそも小保方氏に検証実験をさせるべきではありませんでした。不正をやったことが確定した人物に同じ実験をやらせるなら、特別な監視体制と制約の中でやらせるしかありません。しかしそのこと自体がすでに異常です。(ブラック企業環境に慣れてしまった人は始終監視されるという異常性に麻痺しているかもしれませんが)
専門家の間でも小保方氏の実験参加に疑問を呈する人がたくさんいました。というか、普通は参加させないでしょう。インチキやった人にまた同じことをやらせますか? その理不尽なことをやるよう指示したのは理研ですから、上の相澤氏の言葉は直接的には理研幹部に向けられた批判とみなされますが、理研幹部は理研幹部で文科省からの圧力があったからやむをえなかったということになるのでしょう。
結局、ど素人の下村文科相が元凶でした。
「下村文科相、『小保方氏も参加必要』 STAP細胞検証実験」
ttp://www.asahi.com/articles/DA3S11195202.html
もちろんこれは下村大臣の独断ではなく、背後には「STAPが本当にあれば巨大なビジネスチャンスだ」と目論む、経済(=金儲け)には詳しいが科学はど素人の浅ましい人たちが蠢いていたことでしょう。
前にも書いた気がしますが、本来なら、不正が確定したらすぐに懲罰委員会を立ち上げて、小保方氏をはじめ関係者を粛々と処分するべきでした。それをせず、ズルズルと引き延ばしたために、一人の人間を死に至らしめてしまった。トップが愚かだとこういうことなります。そしてその愚かなトップは何の責任も感じやしないのです。
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