窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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制服の女子高生だった。 CorL 09/12/18(金) 16:46
  登録済みのデビルバスターだということ。 CorL 09/12/23(水) 17:44
  無意識にサキュバスに飛び掛っていた 初心者練習中 10/1/2(土) 11:09
   調査任務だった。 Skinner 10/1/3(日) 13:16
   ボロボロのスーツ姿の女性だった。 blitz 10/7/19(月) 1:28
   交戦 blitz 10/8/2(月) 3:44
   光に包まれ・・・ katabami 13/2/11(月) 1:52
   女性の記憶を辿った。 blitz 13/5/4(土) 23:44
  コピーロレックス時計の新作品を探 時計 16/12/28(水) 11:02

制服の女子高生だった。
 CorL  - 09/12/18(金) 16:46 -

引用なし
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   「あぁ〜?ああ、起きてる。」
少女は学校指定のバッグをフローリングに置く。
「起きてる、じゃなくて、起きた、でしょ?ちょっとパソコン借りるね。」
少女は俺のパソコンから生体認証パッドを取って俺のほうに突き出した。親指を載せると起動音が鳴ってパソコンがブートした。

俺は頭をぼりぼりかきながら洗面所に向かう。
「あのさ、俺だってふつ〜に男だぜ?よく平気で入ってくるよな。男の部屋。」
「え〜?な〜に〜?」
「なんでもない、なんでもありません、と。」

名門女子高に通うこの17歳の武藤彩菜(あやな)と、早稲田の解体寸前のボロアパートに住む俺とを結ぶ共通点、それは・・・

登録済みのデビルバスターだということ。
 CorL  - 09/12/23(水) 17:44 -

引用なし
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   とはいっても、彩菜はハイエンドクラスの能力を持ち、神級の仲魔を自在に操ることが出来るが、俺は登録自体は最下位のクラス。俺の実戦研修の指導担当が彩菜だったのだ。
大して危険の無いはずの魔物に乗っ取られたソープに乗り込み、低級の淫魔ぐらいだろうとたかをくくって他の研修生たち4人と踏み込んだ。
「まさか・・・うそでしょ?」
彩菜の使役する大天使級の仲魔が次々と沈黙し、俺の前にいた他の男の研修生3人があっという間に魅了され、精気を吸い尽くされていく。
淫靡な微笑を浮かべる魔物は豊満な女の肉体を持ち、背中には魔族の証である蝙蝠のような羽が蠢いていた。
「い・・や・・・」
逃げようとしたもう一人の研修生の女は、出口の寸前で動けなくなった。
その服を突き破って羽が生えてくる。ゆっくりと振り向く女の人間の顔がずるり、と床に落ち、その下から真っ赤な目と牙の生えた淫魔の顔が現れる。
その小さなソープランド。そこで遭遇したのは全ての淫魔達の女王として君臨するサキュバスだったのだ。
「そっちの娘、面白いね。力を持っている。ちょうどいいわ、こんなところに隠れてるのにはウンザリしてたのよね。」
ばさっ、と空気が鳴ってサキュバスは彩菜の目前に舞い降りていた。
「顔も可愛いじゃない。気に入ったわ。私、アナタになってあげる。」
「こ・・・・こないでっ!」
「声も可愛いわね。その顔も声も体も、天使どもを操る力も全部いただくわ。」
腰が抜けて立てない彩菜の前のサキュバスの肉体が紫色の気をまとわり付かせながら徐々に透明になっていく。
その隙に逃げればよかったのだ。彩菜にサキュバスが気に取られてるうちなら逃げられたかも知れない。
その時俺は・・・

無意識にサキュバスに飛び掛っていた
 初心者練習中  - 10/1/2(土) 11:09 -

引用なし
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   何でそんなことを?
今考えても判らない。
突き刺すはずのナイフが、彩菜と同化しようとしていたサキュバスの背中に腕ごと沈む。
「ば・・・化け物め!!」
腕を引き抜こうとしてよろめいて、踏み出した足が尻までサキュバスの下半身に?
「グエエエエゥアアアアッ!?」
サキュバスが逃れようと身をよじった。その後頭部に顔がぶつかり、上半身も引きずられるようにサキュバスの背中に潜りこんで行く。
「ぐえええええっ、何なのよこの男!?アタシに・・・・このっ!」
じたばたともがくサキュバス。
目の前で震える彩菜。
俺の口からサキュバスの声。
胸にぶら下がる乳房と背中で動く羽根。
そして手が動く?
「人間めえっ・・・アタシの手を??」
目に映ったのは左腕のCOMP。長い爪の生えたサキュバスの指で、俺は夢中で悪魔召還用プログラムを起動させる。
「何する・・ぐぅうっ。」
サキュバスの反抗で指がめちゃくちゃな動きに。くそっ・・・ヤバイ・・・COMPが・・・
腕のCOMPが握りつぶされ、引きちぎられた。全身に電撃が走る。
「ガッ・・・ハッ・・・はあっはあっはぁっ・・・・」
ゆっくりと体に手を這わせる。
サキュバスの体・・・
「なんなのよ・・・私を・・・・乗っ取ったの?」
彩菜が涙目で銃を俺に向けている。その銃口は震えて定まらない。
「まって、もう危害は加えないわ。アタシ、乗っ取られちゃったのよ。あの男に。」
その手から拳銃をゆっくり取り上げる。
「の・・・の・・・乗っ取られ・・た?」
「そうなのよ。アタシの意識はもう無いみたい。」
彩菜を助け起し、俺は背中の羽を仕舞った。徐々に小さくなり、背中に潜りこんで行く。サキュバスが最初に取り込んだソープ嬢の女の姿になる。
「う・・ふう・・・・」
股間から何か大きなものが滑り出てきて、床に落ちた。
粘液まみれの皮の塊のように見えたそれは、なんと俺の全身の皮だった。

-----------------------

「誰が男だって〜?」
いつの間にか彩菜が後ろに立っている。そしてあっという間に俺の頭の皮を・・
鏡には驚いた顔のサキュバス。そう、これが今の俺の体なのだ。俺の皮をかぶって俺に化けている淫魔の女王。
「や、やめろ!誰を助けようとしてこんな体になったんだよ!?」
「うん、ゴメン。助けてもらったんだよね。それよりDBネットのメール、早く見て。」
顔を直しながらパソコンの前に行くと、山本長官から直々のメールが入っている。
その内容は、

調査任務だった。
 Skinner  - 10/1/3(日) 13:16 -

引用なし
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   ウエノ近くのガイア教団の施設近辺で不穏な動きがあるとのこと。
「暇つぶしにはいいんじゃない?私指名してよ。」
メールにはもう1名、同行者を指名して二人で行くことになっている。
にこにこしている彩菜をちらっとみて、俺はため息を付いて彩菜のIDを送信する。

俺自身の皮は、分離できる体の一部のようなかんじで脱いでも生きている。
それをバスタブに寝かせ、鏡に向かって顔を見る。
見るものを虜とする淫魔。その変身能力で獲物の理想の女性の姿になるというが、それだけでなく今の俺は相手の肉体に触れるとその姿を写し取る、という能力を持っていた。
「はい、握手。」
「あっ・・」
あっという間に双子の彩菜となる。
「可愛いわよ、レイナちゃん♪」
彩菜は俺を自分の双子の妹、という設定が好きらしく、ペアで動くときはいつもこれだ。
同じ制服を着ると区別が付かない。
「さ、いこっかあ〜」
はしゃぐ彩菜を先頭に俺たちは地下鉄の駅に向かった。
その大半が破壊されて運休となっているが、上手く乗り継げば神田までは出られる。
そこからは何とかするしかない。
ゴミだらけの階段を下りて無人の改札に向かう。
壁は元の色が判らない位落書きされ、地下独特の異臭が漂っている。
改札の前に人影が見える。
俺たちは一旦足を止めた。見た目はか弱い双子の女子高生だ。用心しないとすぐにちょっかいをかけてくるやつがいる。人間でも悪魔でも・・・

近寄ってみるとその人影は・・・

ボロボロのスーツ姿の女性だった。
 blitz  - 10/7/19(月) 1:28 -

引用なし
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   遠目から見ても分かるくらい、その女性の姿はボロボロだった。
スーツの所々は破け、ボタンははずれ、スカートには穴が開き、髪には泥がこびりついていた。さらに、服もちゃんと着ておらず、それが彼女の異様な様を引き立たせいていた。
だというのに、それを気にする素振りも無く、俺たちから、ふらふらと遠ざかっていく。
明らかに異様。どうしようかと、彩菜に目配せすると、彩菜は頷いた。
そして一言、
「私が行ってくるね。彼女、何かされてるかもしれない。」
と、告げて走り出した。
正義感の強いあいつのことだ。いてもたっても居られなくなったのだろう。
だが、あいつ一人に任せるわけにもいかない。いくらハイエンドクラスのデビルバスターとはいっても、彼女はまだ女子高生だ。こんな危険な場所で、一人きりには出来ない。
すぐに、もう見えなくなった彩菜を追いかける。
だが、その時にはもう彩菜は女性の下にたどり着いていた。


「大丈夫ですか!?いったい何があったんです!?」声を荒げている彩菜。
「助けてぇ……助けてよぉ……」か細い声で助けを求める女性。目の焦点が合っておらず、どこか不気味だ。
「ねぇ……助けてよ……」
「ううん……話が噛み合わないな。もしかして私の声は聞こえてないのかな?」そう言って彩菜は思案し始めた。色々と考えてみるが、なかなか考えがまとまらない。
そして、彩菜が女性に背を向けたとたん、女性に変化が起こった。
髪の色は紫に、爪は伸び、目は充血、体格も逞しくなる。変わり果てたその姿は幽鬼か。
そして、その爪でもって彩菜に襲い掛かる!
「がぁああああ!!」
「……えっ!?」
とっさには反応できず、彩菜は目を伏せ、ささやかな防御とばかりに両腕で顔を守った。だが、こんな防御が役に立ちはしないのは、彩菜自身が良く分かっていた。
(こんなところでヘマしちゃうなんてなぁ……)そう思い、彩菜は目を閉じた。

だが、何時までたっても、敵の攻撃がこない。彩菜が恐る恐る目を開けると、そこには、
「まったく、危なっかしいわね。私が追いつかなかったらどうするつもりだったの?」
――蝙蝠のような翼を広げた、淫魔の女王が居た。

交戦
 blitz  - 10/8/2(月) 3:44 -

引用なし
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   「えっ!? そ、宗助!?」
「そうよ。あなたが一人で先に突っ走っちゃうからアタシになるしかなかったの。ま、おかげで間に合ったんだけどね!」

そう言って俺は翼をつかって女を弾き飛ばす。見た目以上にこの翼は強く、いつも重宝している。アタシの知識もあるから、自分の身体の延長線のように使えるし。
俺に数メートルほど吹き飛ばされた女は何事も無かったかのように立ち上がり、こちらを睨み付ける。……さほどダメージは与えられなかったようだ。

「彩菜! アタシがひきつけている間に仲魔を!」
「……うん、分かった! ○×△……」

このやりとりが終わった直後、様子を伺っていた女がこちらに向かってくる。
――予想以上に速い。突然目の前に現れた女は両手の爪で俺を引き裂こうとして、腕を振りかぶる。
とっさに後退するが少しかすった。

「ぐっ……」
「うがぁああ!!」

俺の隙を見逃さず、すかさず叩き込まれる二発のパンチ。だが食らってやるわけにはいかない。よく動きを見て、捕まえる。くっ、女性だとは思えないほどの重さだ。
だが今の俺は淫魔。少し強化されたぐらいの人間には、力でだって劣ることは無い。
そのまま力比べの状態に持ち込む。
……やはり俺が優勢。このまま押し込んでおわりだ。
そう俺が勝利を確信したその時、それは起こった。

「×■×■×■――!!!」
「なっ、何なの!?」

突如、言葉にならない咆哮をしたとたん、女の腕の筋肉が膨れ上がった。だが、これでは奴の身体がもたないはず。捨て身の攻撃と言うわけか。
さすがにこれは抑えきれない。優勢だった状態がどんどんと拮抗していき、ついには押し倒される寸前に。女の表情が嬉しそうに歪む。
だが、これでも俺の勝ちだ。俺の仕事はあくまで敵を引き付けること。倒すのはあいつだ。
俺が確信するとともに女の頭上に巨大な光が降り注ぎ、二、三度うめくとそのまま前のめりに倒れた。
ゆっくり振り返るとそこには、彩菜の召喚した智天使級の仲魔と、やりきった表情の彩菜がいた。

「もう、宗助だって危なっかしいじゃないの。もう少し遅れてたらやられてたよ?」
「ゴメンゴメン。まあ無事だったんだからいいじゃない」
「良くない! ……それで、この人はいったい?」
「悪魔に操られてた一般人のようね。しかも、悪魔に操られたらもう助からないわ。
一生を悪魔の隷属として生きなければならないのよ」
「……そう、なんだよね」
「でもせめてもの慈悲に、アタシがあの人を呪縛から解放してあげるわ。きっとあの人もそれを望んでいるでしょう」

そう言って俺は気絶している女性に近づき、身体を重ねた――

光に包まれ・・・
 katabami  - 13/2/11(月) 1:52 -

引用なし
パスワード
   ボロボロの服を残し、俺の体に吸収された。
そして、俺の体は淫魔の女王の姿から吸収した女性の姿へ変わっていった。

魂の残滓や肉体の記憶が俺に流れ込んできた。
「何かわかった!?宗助」
「ああ。」


俺は・・・

女性の記憶を辿った。
 blitz  - 13/5/4(土) 23:44 -

引用なし
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    名前は三窪秋羽。その筋では有名な対悪魔集団のガイア教団に所属していたようだが、俺達のような特別な力はなく、持つ気もなかったらしい。教団の活動内容も余り深くは知らず、単に給料の良い働き口としか思っていなかった。
そのため、彼女は為す術もなく悪魔たちの魔の手に堕ちてしまったようだ。
無理矢理に魔力で肉体を改造され苦痛に顔を歪める秋羽さんを、とても愉しそうに見つめている悪魔の姿が見える。そいつがピアノを引くようにして指を動かす度に、彼女の姿は醜悪なものへと変わっていった。
どうやらこれが、彼女が最期に見た光景なのだろう。
その後は、俺達との戦闘風景が断片的に遺っている。この時点で、もう人間としての意識はなかったようだ。

「酷い……私達みたいなバスターならまだしも、なんで普通に暮らしているだけの人がこんな事されなくっちゃならなかったのよ……」

彩菜が俯きがちに呟く。過去に悪魔たちによって人生を狂わされた経験があるからか、いつも明るく振舞っている彩菜もこの時ばかりは口を噤んでいた。

「そうね……私も、無念だったと思う。何をされたか分かんないまま、化け物にされちゃったんだし」

念の為に持ってきていた予備の女性用スーツに着替えながら、小さく答えた。サキュバスの体型に合わせているため、少しばかり大きいが、秋羽さんを産まれたままの姿にはしておけなかったから。

「でも、悪いことばかりじゃないわ。私の見た悪魔……私は知らないけど、俺には見覚えがある」

その言葉にハッとして、彩奈が振り向く。さっきの陰鬱な表情はどこへやら、デビルバスターとしての真剣な顔つきでこちらを見つめていた。
それを見て少し安心しつつ、タブレットを操作して例の悪魔を探す。……あった。こいつだ。


それは――

コピーロレックス時計の新作品を探
 時計  - 16/12/28(水) 11:02 -

引用なし
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   >「起きてる、じゃなくて、起きた、でしょ?ちょっとパソコン借りるね。」
>少女は俺のパソコンから生体認証パッドを取って俺のほうに突き出した。親指を載せると起動音が鳴ってパソコンがブートした。
特に女子高生をブランドとしての価値を高めているのはあの少女達が身にまとう「制服」 にあると思う。 あの若く未熟な時期にしか着られない制服というものに儚さを感じる


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(SS)C-BOARD v3.3.10 is Free.
このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。