窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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母だった。 Skinner 09/9/26(土) 15:04
  突然大笑い始めた。 A 09/10/1(木) 15:53
  服を脱ぎ始めた!? Skinner 09/10/5(月) 23:47
  立ち上がると部屋を出て行った。 A 09/10/12(月) 14:58
  様子を伺った。 A 09/10/13(火) 14:59
  脱衣所の様子をそっと覗った。 名無し 09/10/18(日) 17:14
   女の子が転校してきたはず!! 名無し 09/10/18(日) 17:26
   男子生徒がうじゃうじゃいた。 Skinner 09/10/25(日) 16:33
    宇宙人だそうだ。 Skinner 09/10/25(日) 16:58
    鏡の前で新しい皮膜を確認している。 A 09/11/21(土) 19:53
     ふと我に返った。 Skinner 10/1/3(日) 13:30
     この美少女について確認することにした。 blitz 10/7/18(日) 3:04
     ゆっくりと目を開いた。 null 11/1/24(月) 18:03
     そのまま生活することに。 blitz 11/2/15(火) 0:09
     俺は頼みを聞くことにした bishop 11/7/3(日) 16:36
     体育館裏だった。 EZ 11/9/24(土) 22:40
    任務でこの学校に来た、らしい。 Skinner 10/1/31(日) 12:42
   放課後にデートする約束。 @@@@@ 09/10/26(月) 17:04
   利用者の少ない西門だ。 A 09/10/29(木) 18:05
   「席、交代してくれないかな?」 09/10/31(土) 14:55
   「高井戸はるかさん。」 09/10/31(土) 15:02
   一見いつもと変わらない教室の風景 Skinner 10/1/3(日) 12:46
   とにかく理由だけでも、と Skinner 10/1/15(金) 11:15
  包丁を振りかざして・・・ 黒杉 09/11/7(土) 13:53
  足払いをした ゼルダ 09/12/7(月) 23:57
   絵里だった ゼルダ 09/12/8(火) 0:36
   俺の額に手を当てた ゼルダ 09/12/8(火) 1:06
    絵里!? 憑依サイコー 09/12/8(火) 11:47
    いきなりグーで俺を殴った。 A 09/12/10(木) 20:55
    「あっ、大変!!」 null 09/12/9(水) 16:46
    俺の家に向かって・・・ A 09/12/10(木) 20:51
    絵里だった。 ゼルダ 09/12/10(木) 22:52
    再び絵里の部屋へ。 ゼルダ 09/12/10(木) 23:27
     絵里が服を脱ぎだした。 ゼルダ 09/12/11(金) 0:20
     まさか・・・ 憑依サイコー 09/12/11(金) 14:43
     「説明してあげるw」 憑依サイコー 09/12/11(金) 14:51
      全ての元凶は 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:07
      あのあと・・ 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:15
      「俺でなく、お前だ!」 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:19
      ある液を投げつけた 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:32
      「う・・・うん・・・いたた・・・」 Skinner 10/1/3(日) 12:49
      ?? 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:08
      最後の力で… 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:22
      ・・・・!? 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:49
      あれ? 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:53
      きゃーーーーー 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:59
      状況把握 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:04
      興奮w? 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:14
      くくくwww 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:18
      ア・ソ・コww 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:28
      「ああんw」 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:37
      計画通り?に 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:42
      絵里が目を覚ましたw 憑依サイコー 10/1/6(水) 15:05
     血だった。 ゼルダ 09/12/11(金) 22:22
     逃げる! ゼルダ 09/12/11(金) 22:57
     生徒会長だった。 ゼルダ 09/12/20(日) 21:31
     生徒会長に従った。 ゼルダ 09/12/20(日) 22:47
     誰もいなかった・・・ Skinner 10/1/3(日) 12:29
    やや太った女だった。 null 09/12/11(金) 15:04
    トモの背後を指差して叫んだ。 null 09/12/11(金) 16:31
    俺たちは俺の体を遠巻きに囲んで・・・ Skinner 10/1/3(日) 12:33
    絵里だった。 null 10/1/16(土) 17:34
   やはり母だった!? SKN 10/6/2(水) 8:34
  小包よ。 融合魂 10/3/24(水) 10:48
   融合機。 融合魂 10/3/24(水) 15:33
   と思ったが 融合魂 10/3/25(木) 1:10
    初融合 融合魂 10/3/25(木) 1:13
    しかし 融合魂 10/3/31(水) 12:10
   小包の中身は・・・ よしおか 10/5/5(水) 20:37
   冨美枝の〇〇 よしおか 10/7/2(金) 7:07

母だった。
 Skinner  - 09/9/26(土) 15:04 -

引用なし
パスワード
   先月親父が再婚したばかりの女。
まだ32歳で、派手な美人だ。
会社を経営している親父の地位や財産目当てに違いないと俺は思っている。
胸元が大きく開いた黒い、体にぴったりとしたシャツ。
たっぷりとしたバストは半分近くが見えていて、見事な谷間を作っている。
「おはよう。」
冨美枝は俺の寝ているベッドに遠慮なく座り、顔を覗き込んできた。
「あ・・・あの・・・ノックぐらい・・・」
美しく整った顔にかすかな微笑を浮かべながら冨美枝は・・・

突然大笑い始めた。
 A  - 09/10/1(木) 15:53 -

引用なし
パスワード
   「あははははっ!!我ながらいい出来。完璧にこの女そっくりでしょ?」
胸をぶるんぶるんと揺らしながら冨美枝は笑い転げていた。
この声まさか・・・いや、聞き間違えるはずがない。
「まさか・・・姉貴?」
「そうよ。カンペキでしょ?この姿でこの女の振りしてめちゃくちゃやって、パパに嫌われてこの家にいられなくしてやるのよ!!」
信じられない。どこをどう見ても姉貴にには見えない。
「姉貴・・・どうやって化けたんだよ?」
「知りたい?」
「あ・・・ああ。すげーな。声以外は完璧じゃん。」
「ぐふん・・・げふ。あら、声だってこの通りよ?」
声も変わってしまった!?
「じゃあ教えてあげるわ。あなたのお姉さんがどうやって私に化けたのか、ね。うふん。」
冨美枝に化けた姉は立ち上がって・・・

服を脱ぎ始めた!?
 Skinner  - 09/10/5(月) 23:47 -

引用なし
パスワード
   ブラを脱ぐと、見事な乳房が零れ出る。
長い髪の毛を手でまとめると後ろを向いて背中が見える。
「ほら・・・これよ、これ。」
背中には・・・チャックが付いている???
「な・・・なにこれ・・・チャック?これ、キグルミかなんかか?」
「うふふ・・・ちょっとケンイチ、あんたも脱ぎなさいよ。」
「うわ。ちょっとまてっ!!おいっ!!」
「大人しくしなさいってば!!」
抵抗むなしく、俺はパンツいっちょにされてしまった。
姉は背中のチャックに手を伸ばし・・・一気にソレをむしりとって・・・あっという間に俺の背中に貼り付けた。
「こうやって・・・これを開けると・・・・ほら、ケンイチのキグルミの出来上がりってわけ。」
信じられない。俺の全身の皮膚がキグルミとなって・・・姉はソレを無造作に丸めた。
「それで〜これを着てね。」
別の肌色の塊を広げ、俺のキグルミから取ったチャックをそれに貼り付ける。
手際よくそれを俺に着せると・・・・俺が姉貴になっていた。
背中からチャックが剥がされる。
「ほら、ね。こうやって姿を移せるのよ。このチャック。」
部屋には全裸の継母と姉貴が・・・
俺は・・・

立ち上がると部屋を出て行った。
 A  - 09/10/12(月) 14:58 -

引用なし
パスワード
   いったい何なんだ・・・。
俺はのろのろと起き上がり、着替えを持って階段を下りた。
シャワーを浴びて、本屋にでもいくか・・・。

シャワーの栓をひねって熱くなるのを待っていると、脱衣所で人の気配がする。
誰だ?家には俺と冨美枝さんしかいないはずだけど。
俺は・・・

様子を伺った。
 A  - 09/10/13(火) 14:59 -

引用なし
パスワード
   物音はしなくなり、人の気配もなくなったのでシャワーの続きをすることにする。
午後の飛行機でニューヨークに向かう予定なのだ。
夏休みを利用して、仕事で単身向こうに滞在中の父のアパートメントに泊まりこんで観光三昧。
本当は冨美枝も一緒に来るはずだったが、家のことがあるから、と父に強く言われて俺と姉貴で行くことになったのだ。
「よし・・・っと。」
シャワーを止めた俺は・・・

脱衣所の様子をそっと覗った。
 名無し  - 09/10/18(日) 17:14 -

引用なし
パスワード
   ・・・・・
なんだ、誰もいないじゃないか。

俺は大慌てで制服を着込み、高校に向かってチャリで猛ダッシュ。
サボろうと思ったけど、とんでもない。
今日はスペシャルイベントがあるのだ。
それは・・・

女の子が転校してきたはず!!
 名無し  - 09/10/18(日) 17:26 -

引用なし
パスワード
   初日に仲良くなっちゃう作戦、まだ遅くないぞ。
チャリを置き場に叩き込んで俺は階段を駆け上がり、3階の教室を目指す。
昼休みで人が多いな。

ガラッ!!

教室には・・・

男子生徒がうじゃうじゃいた。
 Skinner  - 09/10/25(日) 16:33 -

引用なし
パスワード
   「あ・・・あの趣味とかは?」
「前の学校どこ?」
「どんなタイプの男が好きなんですか?」
俺はバッグを机に置くと、人垣を掻き分けて前に出る。
「お・・・」
どこかで見たことある?
いや・・・見たことないよな。でもやっぱり?
「( アイドルの名前 )に似てるって言われない?」
「( 若手女優の名前 )だろ?そっくりだよね??」
「い〜や。憧れの( その他芸能人 )にそっくりだってば。」
男たちはみんな興奮しきっている。
確かに・・・似てる?いや・・・とにかく超絶美少女なのは間違いないぜ。
ここはちょっくら得点稼ぐか。
「あ〜ちょっとどけよっ、転校生のえ〜と・・・何さんだっけ?」
「佐藤良子ちゃんだよっ!!」
なんという平凡な・・・
「あ〜その、佐藤さん、先生が職員室にこいって。こっちこっち。」
「あっ、てめえ鈴木!!何手握ってんだよっ!!!」

超ダッシュで追っ手をまき、俺は取り壊し予定の旧校舎に転校生を連れ込んだ。
「はぁっはぁっ・・・も・・もう大丈夫・・・」
俺は彼女の顔を見た。
俺がこんだけ息切れしているのに・・・まったく呼吸も乱れずに彼女は俺の顔を正面から覗き込んだ。
「ありがとう。助かったわ。動きが取れなくて本当に困ってたの。」
「はあ・・・はあ・・・そうか、よかった。俺、鈴木。よろしくな。佐藤さん。」
うっかり手を握ったままなのに気がつく。
「あ、ごめん。」
慌てて離そうとしたが、彼女は俺の手をぎゅっと握ったまま、俺の顔を凝視して動かない。
「鈴木さん、ちょっと問題が発生したので協力してもらいます。」
彼女は身動きひとつしないまま、自分の正体を俺に打ち明けた。
彼女は・・・

宇宙人だそうだ。
 Skinner  - 09/10/25(日) 16:58 -

引用なし
パスワード
   「はあ・・・地球人にそっくりだよね、宇宙人にしては・・・」
「本当の私の姿を見たらきっと気絶すると思うわ。これは調査時に着用する偽装生体皮膜よ。サンプリングした同年代のメスの個体の外観的特長を平均化して、無個性で目立たない容姿に作ったと聞いていたけど、こんなにオスの興味を引いてちゃ身動きができない。」
気絶する・・・ようは中身は化け物ってことか!?
「そ・・・そうか・・・大変だな。じゃあ俺部活があるから・・・ちょっとあの、手、離してくれないかな?」
彼女は無表情のまま手首の腕時計に触れる。
空気が鳴り、唐突に右の空間に穴が開いた。
「ちょ・・・まっ・・・・おうっ、離せってばっ!」


あちこちで光が点滅しているドームのような場所。
宇宙船の船内ってイメージか?
「今皮膜の作成者を問い詰めたら、サンプリングの手を抜いてテレビに出てくる画像を適当に混ぜて作ったって白状したわ。まったく・・・」
なるほど・・・それで色々な有名人を足して100で割ったような顔なのか。
「男が放って置かないわけだね。まあ、原因もわかったことだし。また新しい皮膜とやらを作るしかないんじゃ。あ、俺そろそろ晩飯の時間だからさ。そろそろ帰してくれるとうれしいかな〜、って。」
「新しい皮膜を作るのには46日ほどかかるのよ。それに佐藤良子という転校生を存在させてしまったから、突然消すわけにも行かないわ。禁則事項なの。」
「はあ・・・」
「事情を知ったからには協力してもらうことになるわ。」
「はい?」
「いいわね?」
「いや・・・」
こ・・・怖い・・・
「は・・・い。できることなら。」
「よかった、本人の同意がないと禁止されている行為だから。」
大失敗をしたのか?俺。

彼女は・・・

放課後にデートする約束。
 @@@@@  - 09/10/26(月) 17:04 -

引用なし
パスワード
   し・か・も!!
男なんかまったく興味がないんじゃないという噂の高井戸はるか、とだ。
女子も見とれるほどの美貌にセミプロレベルのピアノの奏者。
そ〜んな彼女から無表情に渡された封筒には、放課後ある場所で会いたいというメッセージが♪

てきとーに午後を過ごして、いよいよ俺は約束の場所へと。
「おっと、これこれ。」
吐息すっきり系のガムを3枚ほどまとめて口に放り込み、俺は約束の場所に向かった。

そこは・・・

利用者の少ない西門だ。
 A  - 09/10/29(木) 18:05 -

引用なし
パスワード
   下校する生徒もちらほらという感じ。
コンクリートの門柱の影に女子の制服が見える。
「あ〜・・・あの・・・高井戸さん?」
風になびくツヤツヤのロングヘア。ゆっくりと振り向くとやはり高井戸さんだった。

喫茶店にでも誘うかと思ったけど、彼女はすたすたと先を歩き、着いたのは池のある公園だった。
「ジュースでも飲む?何がいい?」
「そうね・・・お茶で。」
自販機で買ったペットのお茶と缶コーヒーを持って、池の見えるベンチに並んで座る。
「突然呼び出してごめんなさい。」
「えっ?あっ・・いやぁ。光栄だな!!高井戸さんとお話できるなんてさ!」
「実はね、ちょっとお願いがあって。」
「えっ?」
高井戸さんは無表情のまま、池のほうを見ている。
そしてそのまま、俺に言った。

「席、交代してくれないかな?」
   - 09/10/31(土) 14:55 -

引用なし
パスワード
   「はい?」
なんだそりゃ。いちいちこんな所まできて、何なんだ?
「鈴木君の席、窓際で学校の中見渡せるでしょう?ちょっとの間席を代わってほしいの。」
俺は一生懸命、言葉の中に俺に対する好意をうちあけるとか、交際の申し込みの意味合いが含まれていないか考えてみた。
いや、皆無だよな。
「俺は別にいいけどさ・・・席勝手に変えたりしたら担任とかが・・・」
「それなら心配ないわ。」
「えっ、なんで???」
高井戸さんはゆっくりと俺のほうを向いた。
「だから、OKって事ね?じゃあ明日からお願いね。」
高井戸さんはベンチを立って歩き始め、立ち止まって俺を見た。

「高井戸はるかさん。」
   - 09/10/31(土) 15:02 -

引用なし
パスワード
   あれ、何であそこに俺がいるんだ?
何で俺のこと・・・高井戸さんの名前で?
「あ、あっ・・・あの鈴木君・・・やだ、鈴木君って私のはずよね?な・・・何言ってるの私・・・」
意味不明の言葉が俺の口から・・・?
「私・・・高井戸・・・はるか?」
「そうだよ。これなら交代しても問題ないだろ?俺が鈴木健一。ね、高井戸さん。」

翌朝、

包丁を振りかざして・・・
 黒杉  - 09/11/7(土) 13:53 -

引用なし
パスワード
   突然襲い掛かってきた!?
「うわっ!?」
飛び退いたベッドに包丁が刺さる。
にたり、と不気味な微笑を浮かべて包丁を引き抜く継母。
「なっ・・・何するんだよ!」
「うぅふふふぅん・・・・大人しくしろよぉ・・・親の言うことはぁ・・・ちゃんとぉ・・・聞けッ!!!!!」
空気を切って顔面を包丁がかすめる。
何なんだ?
声は確かに・・・でも口調は聞いたこともない狂人のような?
続けざまに切り付けてくる包丁を避けながら俺は、

鏡の前で新しい皮膜を確認している。
 A  - 09/11/21(土) 19:53 -

引用なし
パスワード
   「急ごしらえにしては上出来だな。おっと・・・もう晩飯の時間か。じゃあ、俺帰るよ。」
そういって服を着始めたのは俺じゃなくて俺に化けた宇宙人。
時間のかかる皮膜作成をわずか数十分で終わらせる裏技だそうだ。
生きた俺の皮膚と皮下組織を材料に・・・おまけに記憶までコピーしたとか言ってやがる。
「ちょっと待ってよ!私はどうすればいいわけ?・・・えっ?何なの・・・この女みたいな喋り方!?」
「あ〜、お礼といっては何だけど、その超絶美少女の皮膜をお礼にあげるよ。行動制御プログラムも起動しておいたし。誰が聞いても不自然に思わない子供のころからの擬似記憶も植えといたからさ。美少女転校生ライフを満喫しといてくれ。じゃっ!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!?」
行ってしまった・・・
胸が・・・揺れている。
素っ裸のまま、壁の鏡を・・・うわっ!すげえっ!完璧なプロポーションだ!
中身が俺だなんて・・・ここ・・・
「くっんっ!?」
指が・・・入る?
「ん・・・はあっ・・・くっ・・・ふ・・・」
ぬるっとした感触。
そこは確かに女性のあそことして機能している。
指がきゅっと締められる。
鏡の中の美少女は全身が上気して桜色になり、自分の股間の指を動かしながら俺を・・・


いや・・・なんていうか・・・最高だ。
イクってこんな感じなのか。
俺は余韻を味わいながら自分の乳房をゆっくりと揉んでいた。
そして・・・

足払いをした
 ゼルダ  - 09/12/7(月) 23:57 -

引用なし
パスワード
   「そぉい!!」
足元が無防備だった母がそのまま勢いよくその場に倒れるのを確認してから、俺はそこから全速力で逃げようとした。
部屋から出て、後ろに注意しながら素早く靴を履き、玄関のドアを開けた。
すると、一人の人物がすぐそこに立っていた。

「うわぁ!?」

その人物は・・・

絵里だった
 ゼルダ  - 09/12/8(火) 0:36 -

引用なし
パスワード
   「なんだ、絵里か・・・」
こいつの名は大河絵里。
俺の幼馴染で家が隣同士。
特に付き合ってるわけでは・・・

「・・・って、そんな悠長に紹介してる場合じゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「なぁ〜に大声あげてんのよ?」

「いや、ものすっっっっごいピンチなんだって!!」

俺は後ろをチラリと見た。
大丈夫、母親はまだこっちに来ていないようだ。

「と、とりあえず、お前ん家上がらさせてもらうぞ!?いいな!?いいよな!?」
そう言って俺は返事も待たずに絵里の手を引っ張った。

「ちょ、ちょっと、私、みかんのお裾分けに来たんだけど・・・」

「そんなの後でいいって!!」

俺は半ば無理矢理に絵里を引き連れて絵里の部屋へと逃げ込んだ。

「はぁ〜、まったく、何なのよ一体・・・
 ちゃんと説明してくれるんでしょうね?」

「あ、ああ・・・。」

俺は絵里に、今起こったことをありのまま話した。

すると絵里は・・・

俺の額に手を当てた
 ゼルダ  - 09/12/8(火) 1:06 -

引用なし
パスワード
   「・・・何のマネだ、これは?」

「いやぁ〜、あんたの脳が熱暴走を起こしてとうとうダメになったのかな〜ってね。でもその割にはあんまり熱くないわねぇ?それとも元々・・・」

「くっ・・・てめぇ・・・」

「あははははは、それは冗談だってば。でも、あんたの言う事を信じろっていうのは無理だと思わない?冨美枝さんが包丁持って人を殺そうとするなんてさ。」

・・・そうだよな。あんな綺麗で人柄も良い人が殺人をするなんて、誰も信じてくれないよな・・・

「冨美枝さんだったら、もっと確実で、証拠も残さないような殺り方にすると思うわ。」

「そっちかよ!?」

と、ツッコミを入れてしまったが、なるほど、あながち間違いではないかもしれない。確かに冨美枝さんならもっとスタイリッシュ(?)にやってのけるだろう。だったらなぜ冨美枝さんは、あんな原始的な方法で俺に向かってきたのだろうか?

「う〜ん・・・」

俺が悩んでいると・・・

絵里!?
 憑依サイコー  - 09/12/8(火) 11:47 -

引用なし
パスワード
   「いやっ、何?」
急に叫んだかと思うと、絵里は体を硬直させた。
「おい、大丈夫か?」
絵里はビクン、ビクンと体を震わせていたが、それもすぐにおさまり、こっちを向いてにこっと笑った。
「何が起こったんだ?もしかして、寒い・・・」
俺が話し終える前に、絵里は近づいてきて・・・

「あっ、大変!!」
 null  - 09/12/9(水) 16:46 -

引用なし
パスワード
   窓から外を見た絵里が小さくその場駆け足を始める。
「な・・・どうした?俺を追ってきたのか!?」
「違うわよっ!!トモちゃんがっ!」
「な、なんだってぇっ!?」
交差点から家のほうに曲がってきたのは間違いなく朋歌(ともか)、俺の妹だ。
「やばっ!家に入ったら・・・・」
俺は猛ダッシュで絵梨の家を飛び出し・・・

俺の家に向かって・・・
 A  - 09/12/10(木) 20:51 -

引用なし
パスワード
   走り出す前にドアが閉まるのが見える。
やばいじゃないか・・・

すぐに飛び込むべきだろうか?
いや、返り討ちにあったら・・・
「何やってんのよ!?トモちゃんのピンチなんでしょ?さっきの話が本当なら!」
「お?おおお、おうっ!今行くところだってば本当に。」

「いやああああっ!!」
ドアを開けたとたんに女の悲鳴。奥のキッチンからばたばたと誰かが飛び出してくる。
「ふ・・・みえ・・さん?」
「たったっ・・・たすけてッ!!」
さっき俺を殺そうとした継母の??
「よう、お兄ちゃんもお帰りかい?くくくくっ、ぶあはあはあははははああッ!」
「と・・・トモ?」
妹の両手には包丁が2本。
「あたしぃ〜お料理大好きでぇ〜へっへっ!なんてな。くふあはははっ!」

玄関が開き、誰かが入ってきた。
それは・・・

いきなりグーで俺を殴った。
 A  - 09/12/10(木) 20:55 -

引用なし
パスワード
   「てめえ・・・女のところなんかに逃げてんじゃねえよ!くくくっ!」
「ええっ?そんな・・・まさか・・・」
「えらい簡単に気が付くじゃねえか。」
突然服の上から自分の胸を乱暴に揉み始める。
「くふぁ、たまんねぇぜ、このオッパイの感触。」
おれはじりじりと部屋の出口に向かい・・・

絵里だった。
 ゼルダ  - 09/12/10(木) 22:52 -

引用なし
パスワード
   「ちょっと、さっきの悲鳴は何なの!?」
心配そうに俺に話しかける絵里。

「バ、バカ!!こっちくんなって!!」
「ちょ!前、前!!」
「へ?」

絵里に言われて前を見る。
すると、すぐ目の前でトモがニタリと笑いながら包丁を振り上げていた。

「きっひひひひぃ!おいしく料理してあげるよぉぉぉぉっ!」
「し、しまった!」
「バカ、何やってんのよ!?」

絵里の声とともに俺の腕が後ろに引かれ、俺の体が包丁から遠ざかっていき、
トモの包丁をギリギリの所でかわすことができた。

「ちいっ!」
「今よ!早く逃げるのよ!」
「お、おう!」

俺たちは全速力でそこから逃げようとした。

「逃がさないよぉぉぉぉっ!」

それを阻止しようと、トモは持っていた包丁を投げてきた。

「あぶねっ!?」

包丁は俺の腰のすぐ横を通過していった。
・・・メタボじゃなくてよかった(汗


さて、家から逃げてきたのはいいが、ここからどこへ行こうか?

再び絵里の部屋へ。
 ゼルダ  - 09/12/10(木) 23:27 -

引用なし
パスワード
   俺は当然のように絵里と共に絵里の部屋へと避難した。

「と、と、とと、とりあえず、110番だよな?」
俺は受話器を持って、電話をかけようとした。

「待って!」
そこへ、絵里が止めに入ってきた。

「な、何だよ!?」
「警察はマズイと思うの。だって、トモちゃんが捕まっちゃうじゃない?」
「いやいやいや!!そりゃそうだけど、そうしないと俺達が危ないんだってヴぁ!!」
「ううん、そうじゃないの。トモちゃんが捕まっても意味がないかもしれないよ?って言ってるのよ。」

絵里がそこまで言ったところで、俺はようやく理解した。
そうだった。
トモは家に入るまでは普通だった。
狂っていたのは継母のほうだった。
それが、トモが家に入ってから逆になっちまった・・・。
これは一体どういうことなんだ?

俺が悩んでいると・・・

絵里が服を脱ぎだした。
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 0:20 -

引用なし
パスワード
   俺がいるのにもかかわらず、当たり前のように服を脱いでいく絵里。
あまりにも堂々としていたため、俺は普通に見入ってしまっていた。

「な、な、なにをしてらっしゃいますの???」
俺がそう声をかけたのは、絵里が身に着けているものをすべて脱いだとき、
つまり、真っ裸になってからだった。

「ほら、あんたも脱ぎなさいよ。」
「はい??」
「さっき、あんなことがあったでしょ?もしかしたら明日また命を狙われてそのまま殺されちゃうかもしれないから、その前に、ね?」
そう言いながら絵里は、俺の服を脱がせにかかる。

(・・・つまりあれか、死ぬ前に一度は・・・ってやつ?
いやいやいや、その前にやることが色々あるだろ!?
絵里のやつ、完全にパニックになってるじゃないか・・・
・・・だが、考えようによっては、これはまたとないチャンスだな。
今まで幼馴染という間柄のせいで手を出しそびれていたからな・・・
ん!?もしかして、こうなるように冨美枝さんとトモが一芝居うってくれたのか!?
そうか!そうだよ!!
っていうかよく考えてみりゃ、白昼堂々包丁振り回すなんておかしいだろ。
なぁ〜んだ、そうだったのか。よし、そうと分かれば・・・!)


俺の考えがまとまった頃には、俺も全裸になっていた。

(さて、それじゃ遠慮なく・・・ん?何だあれは?)

それは・・・

まさか・・・
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 14:43 -

引用なし
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   「え、これは?」
「ん?どうしたの。包丁だけど」
絵里はそういうと、たちまち俺を組み伏せた。
「何だよーてかもう訳がわからねえ。せめて、状況を説明してくれー」
俺は苦し紛れにそう言ったのだが・・・

「説明してあげるw」
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 14:51 -

引用なし
パスワード
   俺は覚悟を決めて抵抗をやめ、じっと聞くことにした。
「さっきは富枝さん、次にトモちゃん、そして今は私だけど、なぜこうなったと思う?」
「さあ、わからねえよ・・・」
俺は、半ば諦めて投げやりで言ったのだが、
「よく考えてみて。この3人に共通するのは、女以外にもう一つあるんだけど」
共通するものだと?みんな女なのは、俺にも分かるが・・・まさか!!
「それはね・・・」

やや太った女だった。
 null  - 09/12/11(金) 15:04 -

引用なし
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   金髪巻き毛に釣り目でごてごてメイク、水商売風の服装。どぎつい香水の匂いを撒き散らしている。
「ちょ・・・あのいま取り込み中なんですけど・・・」
小太り女は冨美枝さんをネイルアートしたまるっこい指で指し、叫んだ。
「騙されないで!!それは私じゃないわッ!!」
「はあっ!?」
「私が冨美枝よっ!!この体・・・取り替えられたのよっ!!さあ、元に戻しなさいッ!!」
床に倒れている冨美枝さんのむらぐらを掴んで引き起こす小太り女。
「いたああい・・・やめて、私・・・トモだよぅ!」
半べそかいた冨美枝さんが・・・おいおい・・・
「くぅあはははああっ!トモはアタシだってば。」
ヤバイ、忘れてた。トモの包丁を間一髪かわす俺。
その妹の胸元に見たことのないペンダントが踊っている。かなりデカイ。
直感的にそのペンダントに何かがあると思った俺は・・・

全ての元凶は
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:07 -

引用なし
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   「包丁・・・」
「包丁よ!」
俺たちはほぼ同時に答えた。
「あるひ富美枝さんが町へ行ったとき、怪しげな店においてあるこれを見つけて、買ったのよ。」
「・・・」
俺は窮地に陥っていたのに、なぜか冷静に聞いていた。
「見ての通り、これにはよこしまな悪霊が取り付いていてね。直接持つと、今の私のようになるのw」
なるほど、だから豹変したのか。しかし、・・・
「そのときは包装されてたから大丈夫だったけど、家に帰って料理しようと思ったときに・・・」
「持った富美枝さんに取り付いたわけか。」
「そう、そして富美枝さんを止めようとして、誤ってこれに触れたトモちゃんに今度は憑依して」
「・・・俺を襲ったわけか。でも、なぜ今度は絵里に?」
「それはね・・・」

あのあと・・
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:15 -

引用なし
パスワード
   「あなたを追って私も一緒に逃げてたんだけど、ふと後ろを振り向くと、トモちゃんが気絶してたのよ」
「・・・・」
「包丁を投げたあとだったから、もしやこれが原因と思い触れたら・・・」
「・・・絵里を乗っ取ったわけか。でも、なぜすぐに俺を襲わなかった?」
「だって、あたしの部屋に行くことは分かってたから。だから、今までみたくあせる必要がなかったのよw」
「そういうことか・・・」
これで全て納得できた。
「さて、秘密も話したし、覚悟はできた?」
「ああ、でもそれは・・・」

「俺でなく、お前だ!」
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:19 -

引用なし
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   「何?最後の悪あがき?」
「おかげでいいことを教えてもらったぜ。持ったやつを支配するなら、持たせなければ良いんだよなあ?」
「!!!しまtt・・」
「調子に乗ってべらべらしゃべったのがいけなかったな。元凶が分かれば、それを絶つまでだ!」
おれは・・・

ある液を投げつけた
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:32 -

引用なし
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   「きゃあ」
絵里ではなく、包丁をねらったが、びっくりした絵里は、包丁を手から離してしまった。
俺はすかさず、残りの液をそれにぶっかけた。
包丁は液により、みるみる溶けて、跡形もなく消えた。
理系がだめな俺は、実験でミスをしてできた変な液体を部屋に置いていたのだが、それがこんなところで役に立つとはな。
幸い絵里は気絶してるだけで、怪我はないみたいだ。
あとの二人も似たような感じだろうが、介抱してやるか。
何はともあれ、みんな無事でよかったぜw

トモの背後を指差して叫んだ。
 null  - 09/12/11(金) 16:31 -

引用なし
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   「あっ!!お巡りさんッ!!」
トモは慌てて背後に振り返る。
「なんちゃって!」
俺はすばやく妹の首にかかった真鍮のような太い鎖に指をかけて一気に奪おうとした。
が、素早く振り返った妹はほぼ同時にペンダントの鎖を掴んでニタリ、と笑った。
こうなったら後で何か言われるかもしれないが、ぶん殴ってでも奪うしかない。
俺は鎖を握った手に力を込め、もう片方の手で妹の手を握った。
「痛い・・・痛いよ兄貴!」
「えっ?と・・・トモか?」
「お返し、なんちゃってだよぉん!」
しまった、こいつ・・・えっ?
鎖があっさりとゆるんで・・・俺の首に?
うわああっ・・・なんだ!?地球がまわ・・・
「そうか・・・トモ、俺にやって欲しいんだろ?うぅひいひひひひっ!」
手に持っていた包丁をねじ取られる。
狂気の眼差しな・・・俺!?
「なっ・・・おおお、俺が・・・トモにっ!?ぐえっ!?」
猛烈な肘打ちで俺は床に吹っ飛ばされた。
スカートが捲くれ上がり、チェック模様のパンツが丸見えだ。
「うひっ、うひひひひっ!そそるぜぇ・・・女がより取り見取りだああぁ!がっ!?」
俺が・・・ひっくり返った。
その背後には金属バットを持った絵里。
「お・・・おい、俺の体・・それで殴ったのか?」
俺は妹の声で絵里を責めるが、まったく迫力がない。
「しょうがないじゃん、とにかく早くこいつ、縛り上げよう!」
俺たちは4人がかりで俺の体をダイニングの椅子にぐるぐるに縛り付けた。
そして・・・

血だった。
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 22:22 -

引用なし
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   絵里の肘のあたりから、少量ではあるが血が出ていのに気付いた。

「お前、それどうしたんだよ?」
「ああコレ?さっきのトモちゃんの包丁がかすっちゃって・・・」

やっぱあいつ、本気だったのか・・・

「大丈夫か?傷は浅いみたいだけど、ちゃんと手当てしたほうが良くないか?」
「ううん、大丈夫。・・・っていうか、ある意味手遅れなんだけどね!!」
「ぐえっ!!」

突然、絵里が俺の首を力一杯絞めてきた。

「な・・何を・・するだぁ・・・」
「え、えへ、えへへへへ!!ダ、ダメ、もう我慢できないよぉ!!」

絵里の顔を見ると、先ほどの冨美枝さんやトモと同じような表情をしていた。
くっ・・・何か知らんが、絵里もあの二人と同じ状態になっちまったようだ。

「いっひひひひひぃ!!うひゃひゃひゃひゃ!!しねぇぇぇぇぇ!!」

さらに絵里の手に力が入る。
だが、思ったほど俺の首は絞まっていなかった。

よし、それなら・・・

逃げる!
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 22:57 -

引用なし
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   絵里の両手をふりほどいて、ソッコーで逃げた。
絵里の部屋を出て、階段を降り、玄関へと着く。

「けけけけけけ!!全裸で外にでるつもりなのぉ!?」

しまった・・・。
確かにこのまま外に出るのはまずい・・・。
かといって今更、絵里の部屋に引き返すわけにもいかない。
今度は凶器を用意してるかもしれないしな・・・。

・・・あれ?俺、さっきよりピンチになってないか?

「うふ、うふふぅ、もう逃げられないよぉ!」
後ろを見ると、絵里がゆっくり近づいてきていた。
その手には、彫刻刀が握られていた。

「あはぁ、これでぇ、切り刻んであげるぅぅ!!」

くっ・・・四の五の言ってられんな・・・
全裸だが外に出るしかないようだ。
抵抗はあるが、命のが大事だ。

そう決心して玄関のドアを開けようとしたが、
俺が開ける前にドアが開き、一人の人物が中に入ってきた。

その人物は・・・

生徒会長だった。
 ゼルダ  - 09/12/20(日) 21:31 -

引用なし
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   「キミ、下がっていろ!!」

素早く俺と絵里の間に入ってそう叫んだのは、俺が通っている高校の生徒会長だった。

一瞬、助かったと思った俺だったが、よく考えてみると生徒会長は警察官でも何でもない、ただの一女子高生なのだ。これではたいして状況は変わっていないのでは・・・


そう考えていた時期が俺にもありました。


次の瞬間、生徒会長はポケットからお札を取り出し、それを絵里の前に突き出した。

「忠告する。コイツはなかなか強力な札でね、アンタぐらいのレベルだったら簡単に消滅させられる力を持ってる。・・・悪いことは言わないから、早くその子の身体から出ておとなしく封印されなさい。」

絵里に向かって脅すようにそう話す生徒会長。
それに対し絵里は、相変わらず正気とは思えない表情をしていた。

「ふひひ、なぁ〜にを言ってるのぉ〜?身体から出るも何もぉ、あたしはぁ、フツーの女子高生のぉ、大河絵里だよぉ〜。ただぁ・・・ちょっと人をコロシテみたくなっただけっ!きひひひひひひぃぃぃ!!」
「そう・・・だったら、仕方ないわね!」

生徒会長の声とともに、お札が光り出した。

すると、絵里はガクガク震えだして、持っていた彫刻刀を床に落とし、さらに先ほど血の出ていた傷口を押さえ出したのだった。

「ぐ・・・ぐぎぎぎぎぎぎぎ・・・!!」

歯を食いしばって、何かの激痛に苦しんでいるような表情をみせる絵里。
その様子を見ているとふと、絵里と目が合ってしまった。

「い、痛いよぉ・・たすけて・・たすけてよぉ・・・」

涙目になっている絵里から、力のない助けを求める声が聞こえてきた。

「キミ!コイツの言う事に耳を貸すな!その子のことを本当に助けたいのなら!」

俺は・・・

生徒会長に従った。
 ゼルダ  - 09/12/20(日) 22:47 -

引用なし
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   俺は生徒会長に従い、耳をふさいで目を瞑った。

「いや、そういう物理的な意味じゃないんだが・・・まあいい。これでアンタの猿芝居も無駄に終わったってワケだ。観念しな!!」
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――」

先程の力のない声とはうってかわり怒り狂った叫び声を上げる絵里だったが、その声は途中でプツリと聞こえなくなった。

「終わったのか・・・?」

そう呟いた俺は、目を開いた。
すると、絵里が力なく倒れていることに気付いた。

「絵里!!」
「待て!!」

絵里に駆け寄ろうとする俺を、手で制止する生徒会長。
・・・なんだ?まだ終わってないのか?

「・・・健全な男子が、全裸の、しかも気絶して無防備な女子を見て興奮するのは分かるが・・・・・・少しは状況を考えたまえ。」

・・・あんたの目には一体俺はどう映ってるんだよ。

「というのは冗談だが、キミは早く服を着たほうがいい。もしも彼女が今目が覚めて、さっきまでのことを微塵も覚えていなかったら、キミは色々とマズイんじゃないのか?」
「ゲッ!!」

確かにそれはマズイ、いや、ヤバイ。
そう思った俺は、ダッシュで絵里の部屋に行って服を着て、またダッシュで戻ってきた。

すると・・・

誰もいなかった・・・
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:29 -

引用なし
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   「はあはあ・・・・あ・・・あれ?」
床の彫刻刀を拾い上げる。
「あの〜、もしもし〜?」
どこにも二人の姿は見えない。
「はあ・・・なんたって俺・・・不幸だな。」

しばらく待っていたが事態が変わる様子も無い。俺は・・・

俺たちは俺の体を遠巻きに囲んで・・・
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:33 -

引用なし
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   しばし無言で立ち尽くしていた。
妹の姿になった俺。
義母の姿の妹。
むちむちでケバい女の姿の継母。
唯一自分のままの絵里。
「えっと・・・」
最初に口を開いたのは・・・

一見いつもと変わらない教室の風景
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:46 -

引用なし
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   違っているのは俺がはるかの席に座り、窓際の俺の席には、俺が座っている。
窓から外をずっと見ている。
俺はあれから高井戸の家に帰り、ごく自然に母親とおしゃべりをしながら夕飯を食べ、洗い物をして風呂に入って、肌の手入れをしてネットゲームをして・・・
明け方近くまで体を弄り回して・・・・眠い。
俺になったあいつは暇さえあれば外の景色を眺めている以外はいつもの俺と変わらない。何で外が見える席に座りたいんだ?俺に自分の体を自由にさせてまでの理由がわからない。
俺は自然に膝をそろえて席に座り、綺麗な高井戸はるかの字でノートを取って、英語の時間指されると綺麗な声と発音ですらすらと英文を読み上げる。まるで本人だ。

昼休みになって・・・

「う・・・うん・・・いたた・・・」
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:49 -

引用なし
パスワード
   絵里が意識を取り戻したようだ。
俺は内心びくびくしながら少し間合いを取って声をかける。
「え・・・絵里か?」
もぞもぞと体を動かして半身を起こした絵里。
「・・・・あれ?な・・・・なに?なんで・・・」
状況が把握できないらしい。まあそりゃそうだろう。どうやら本当に元に戻ったようだ。
俺は・・・

ふと我に返った。
 Skinner  - 10/1/3(日) 13:30 -

引用なし
パスワード
   ここ・・・どこだ?
さっきまでSFチックな宇宙船内部みたいなところだったのに?
ワンルームマンションのようだ。
ベッドと机とテレビ。床に散らばっているのは真新しい女子の制服。
「一人暮らし・・・だよな。」
呟くと可愛い声が俺の口から出る。
机の奥の壁には大きな鏡が取り付けてあり、覗き込むと素っ裸の転校生。
「ふぅん・・・元に戻れるなら、これって凄くない?」
引き出しを開けてみると、そこにはパンパンに一万円札が詰まっている。
「生活費・・・か。」
一掴み取り出してみる。折れ目のある普通の一万円札。
「?」
並べてよく見ると、折れ目や汚れ具合、ナンバーまで全部まったく一緒だ。
使うときは用心しないと・・・

クローゼットには女物の服や下着。
一通り生活に必要なものは揃っているらしい。
「よし・・」
俺は・・・

??
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:08 -

引用なし
パスワード
   一瞬何が起きたのか分からなったが、腹に…
「やったwwwできた!!勝った。あhhhhhhhhh」
朦朧とする意識のなか、どこかで聞いた様なセリフを言う絵里の声が…
「なぜだ?確かに包丁は今消えた、は、ず・・・」
「キャハhhh、バカだねwよく思い出してよ。包丁は一本だけだった?」
「!!」
「そう、二本wwこの二本は常に一緒にあってね。あんたなら一本で十分だと思ったけど」
「・・・」
「このとおり油断しちゃってwだから消滅時に分からないようもう一本を手に握らせたのさ」
「・・くっ・・」
「痛い?てかまだ腑に落ちない?この体は一本目を離したとき気絶したから、乗っ取るのは簡単だったんだよ!」
「・・・・・」
薄れゆく意識の中、自分が作ったさっきよりもすごい液が視界に入った…
俺はもう駄目かもしれないが、せめて絵里だけは…
しかし、心身ともにダメージは深刻だ。どうする?

最後の力で…
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:22 -

引用なし
パスワード
   俺は、まだ刺したままの絵里の手を包丁ごと引き抜き、必死に液のそばに行った。
「今度はやられないよお。そりゃーw」
しかし絵里は容赦せず、俺の足をもう片方の手で押さえ動きを止めると、とどめを刺そうと、振り下ろした。
俺は押さえつけられながらも、大きな液の入った瓶を抱えると、それをすべてぶっかけた。
「きゃーーー」
人間、死に間際にはホントにすごい力が出るらしい。絵里も、まさか瀕死の俺が、さっきよりも馬鹿力を出すとは思ってなかったようで、本能的に飛び退きかわした。
しかし、包丁は手放してしまった。
そして、

・・・・!?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:49 -

引用なし
パスワード
   いくら火事場の馬鹿力を出しても、瀕死状態である。
包丁だけでなく、俺もまともに、しかも全身に液を浴びてしまった。
体がどんどん溶けて行く…
しかし、俺は愛する絵里を救っただけで満足だった。

あれ?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:53 -

引用なし
パスワード
   しばらくして気付いたのだが…
俺の目の先には誰か倒れている。
それより俺は死んだハズでは…
なにがどうなってるんだ?
俺は状況把握のために動こうとしたが、次に聞いた悲鳴ですべてを理解した。

きゃーーーーー
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:59 -

引用なし
パスワード
   目の前の人が俺を見て震えている。
なんだ?てかこの声どこかで聞いた様な…まさか絵里?
「いや、何これ。変な液が動いてる!?いや、こっちに来ないで。気持ち悪い」
おれが絵里らしきやつのとこへ向かおうとすると、絵里の叫ぶ声が聞こえた。
うるさいな…いや、待てよ。そうか、なるほど。

状況把握
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:04 -

引用なし
パスワード
   つまりこういうことだ。
どうやら俺は確かに溶けたようだが、液のままで生きてるようだ。
視界はすごく狭いが、周りを見回すと、確かに絵里の部屋のような感じだ。
判断材料を踏まえると、こう考えるしかないだろう。
すると

興奮w?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:14 -

引用なし
パスワード
   ある欲が芽生えてきた。
一本目の包丁もそう遠くないところで溶けたので、それとも一緒になったせいだろうか。この体で絵里の中に入りたくなってきたw
しかも、入ってイカせれば乗っ取れる、というイメージなどが自然と浮かんでくる。
そうだ。俺は絵里そのものになりたかったのだwこれなら血を流さず、支配することができるww
あの包丁のような惨事は二度と起こさせない!
だが俺は気付かなかった。
自分が、包丁についてたモノより、すさまじい悪霊になりつつある、ということに

くくくwww
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:18 -

引用なし
パスワード
   「いや、来ないで。」
絵里は思うように体が動かせないようだ。
腰が抜けてるのもあるが、さっきまで操られてたんだ。体力が消耗してて当然だなw
だから俺は、簡単に絵里の前まで来れた。
さて、どっから入ろうか?w

ア・ソ・コww
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:28 -

引用なし
パスワード
   さっきの俺ではないが、口の方だと、入る前に絵里が抵抗するかもしれない。
ここはやっぱ確実に行こう!
それにここだと容易にイケるしwww
俺は、あっと言う間に絵里のアソコにたどり着き、侵入した。
「いや、やめ・・・うっ、ああん」
絵里はびくびく痙攣してるようだ。
たとえ処女でも、固体と違って液体なら、容易に子宮までイケるw
ホントに世の中何が起こるか分からないぜ。俺のくそ液体をこっそりここに隠してよかったぜw
なぜか俺と包丁以外は溶けてないしなwww
先ほどの教訓?より、俺は絵里が自我を取り戻す前に、徹底的に責めることにした。

「ああんw」
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:37 -

引用なし
パスワード
   「いや、やめ、くっ、はああん」
抵抗なく入れたせいか、絵里は興奮した声を出し続けている。
「なに、これ、ああん。だめ、やめ、はぁん。いや、あああん」
絵里のやつこんな声を出せるのか。くっ、かわいいなw俺まで興奮するぜ。
俺は感じるとこを刺激した。
性知識が疎い俺だが、こんな声を出せば、だれでもツボが分かるww
俺はラストスパートに入った。
憑依支配すれば後でいくらでも楽しめる。善は急げ?だ。
「ああ、ああん。くっ、はぁん。うっ、あっ、だめ、おかしく、はぁあん、なっちゃ、あん、うよぉ」
もう陥落間近だ。
俺は

計画通り?に
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:42 -

引用なし
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   イカせた。
「はぁ、ああん。あん、あぁ、あああああ。くる、はあああん。なに、はぁん。か、あああん。が、ああ、ああああああああん」
最後に大きく叫んだかと思うと、絵里は気を失って倒れた。
しばらくすると

絵里が目を覚ましたw
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 15:05 -

引用なし
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   しかし、起きた途端、体を触り始めた。
そして、姿見の前まで来ると、ニヤッと笑った。
「ふぅん。私って結構可愛いかもwさて、」
おれは目を閉じ、記憶を引き出した。
すると、絵里のものだけでなく、俺の液化した時の能力のことまで分かった。
どうやら生前包丁を使用してたものが恨みに飲み込まれ、とり憑いていたらしい。
その後封印されたらしいが、やみ取引の馬鹿な奴が、高値で富江に売りつけたようだ。
その額5000万って…どこにそんな金持ってたんだ?
しかも封印前などに恨みをいっぱい吸い取り、朋子などいろんな人を操った影響で、もともと一つだったのが二つになり、さらに邪気が増したらしい。
その影響か、俺は絵里の体でもちょっと念を込めるだけで、普通の悪霊の数倍の力が出せた。
精気などいろんなものを吸って力が増すなら、同じくらい力があるやつを堕としたら、2倍になるということか。
これはいいなwさっきすべて吸えなかった、朋子や富江からまずいただくとして、それが終わった後、そのあとのことをじっくり考えるか。
そう考えると、少女は部屋から出て行った。


部屋には小さな液が残ったが、それは、さっき溶けた人間のというより、出て行った少女が出したモノに見えた。
しかもその液からは、通常では発生しない気があふれ出ていた…

とにかく理由だけでも、と
 Skinner  - 10/1/15(金) 11:15 -

引用なし
パスワード
   俺は席を立って『俺』の席に向かおうとした。
「はるか様ぁ♪」
あっという間に5,6人の女子に取り囲まれる。
「えっ?あっ・・・あの・・・」
そうだった・・・昼休みの高井戸さんはいつもこうだ。
男女を問わない取り巻きに囲まれ、弁当の後はそのまま音楽室に連行されていつものミニコンサート。
ピアノから流れる調べは音楽室から校内に流れ出して、いつもの学園の雰囲気を作っている。俺なんだけどな、弾いてるの。
「ふう・・・お粗末さまでした。」
立ち上がって頭を下げると割れんばかりの大拍手。いつの間にか音楽室は満員で、先生たちの姿も見える。
「あ、あの・・・ごめんなさい。私ちょっと!」
俺はスカートを翻して音楽室を出た。
『俺』はどこだ?
教室
購買
グラウンド
校門付近
屋上・・・いた!
柵に腕を乗せ、校庭を眺めている後姿。間違いなく『俺』だ。
「何を見ているの?」
横に並んで顔を覗き込む。
今は俺のほうが身長が10cm以上低いので見上げる格好になる。
「あっ・・・高井戸さん。」
びっくりしたような表情で見返す『俺』。
「あっ・・・」
あわてて離れる。俺自身の顔を至近距離で覗き込んじまった・・・
なんで・・・こんなドキドキするんだろう。
おい・・・なんでそっちもそんな真っ赤な顔を・・・
「えっと・・・、あ・・・あのさ、高井戸さん。その・・・どう?高井戸はるかになった感じ。」
とってつけたような質問。
「えっ?あ、うん。そうね、楽しいよ。女の子の生活を体験できるなんてなかなかできない経験だし。でもいいの?自分の・・・その・・・から・・・だ・・を・・」
「気にしなくていいよ。いまは君が高井戸はるか。本人なんだから。好きなように・・・はっ。」
ボッっと『俺』の顔がさらに真っ赤に・・・
「ででででで・・・でも、その、できれば・・・その・・・経験がないから・・・」
経験?って・・・・うわ。
「ななななな・・・何言ってるの、そそそ、そんなことする訳ないじゃない。」


予鈴が鳴った。
何も聞けないまま授業が始まり、俺たちはまたお互いの役に戻った。
普段の俺たちはまったくといっていいほど接点がない。
放課後になっても、取り巻きに囲まれて『俺』には話しかけることもできない。
代々続く商社の家柄で正真正銘の深窓の令嬢。
平凡なサラリーマンの息子で成績も中の中。スポーツも人並み。
接点などあるはずもない。

放課後になって・・・

絵里だった。
 null  - 10/1/16(土) 17:34 -

引用なし
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   「あ、こんな時間。録画予約してなかっ・・・あ、うん。ちょっと急用を思い出したから帰るね!じゃっ!」
一目散に家に戻っていった。
「まあ、家族のことだからしょうがないわね。ちょっとそれを見せて?」
小太りオミズ風の冨美枝さんが俺の胸のペンダントを覗き込む。
「これで入れ替わったのよね?かけた相手が相手と、となると・・・トモちゃんにまず体を返しましょうか。」
「う、うん。そうだね。」
「やだ・・・なんか怖いよ・・・」
冨美枝さんのナイスバディでイヤイヤをしている。なんか色っぽいぞ。
「じっとしてろよ・・・えいっ!」
「・・・・・わあ!やった!!私に戻った!!わーいわーい!!」
ずっしりと肩にかかる胸の重さ。
今度は俺がそのナイスバディに。
「次は・・・・うーんと・・・・えーと・・・どうすれば戻れるのかしら?」
最終的には縛られている俺の体も含めて元通りにしないといけないわけだが・・・
俺は・・・

任務でこの学校に来た、らしい。
 Skinner  - 10/1/31(日) 12:42 -

引用なし
パスワード
   「で、この学校でその、なんていうか魔物みたいなのを退治しに?」
「はい。向こうの世界からこちらに来た何者かがこの学校を中心としたこの町全体で何かを行い、結果として均衡が保てなくなっています。誰なのか、何をしているのかを調査し、これを為した者を滅殺します。」
ちょっと・・・これは関わってはいけない部類の人に違いない。宗教団体か何かの陰謀かもしれないぞ?
「そ・・・そうなんだ。大変だね。上手くいくことを祈ってます。じゃあ・・・っと。あの、手、離してくれないかな?」
ゆっくりと首を横に振る転校生、佐藤。
「え、な、なんで?あのさ・・・授業始まるし。」
その眼差しは俺を真正面から捉え、瞬きすらしない。澄んだ黒い瞳に吸い込まれそうな・・・


「あ・・・」
気がつくと、

小包よ。
 融合魂  - 10/3/24(水) 10:48 -

引用なし
パスワード
   そう言って、部屋から出ていった。
俺は小包を開ける。
すると中から…

融合機。
 融合魂  - 10/3/24(水) 15:33 -

引用なし
パスワード
   ポケットに入るサイズだが、どんな物でも融合・分離できる優れ物なのだ。
早速使うために外に行こう。

と思ったが
 融合魂  - 10/3/25(木) 1:10 -

引用なし
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   冨美枝さんの体を使って見たくなった。
「よし、じゃあまずは俺と冨美枝さんの融合だな」
俺は液晶画面を見ながら、融合機を設定し、冨美枝さんの所に行った。

初融合
 融合魂  - 10/3/25(木) 1:13 -

引用なし
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   部屋に入ると、冨美枝さんは寝ていた。
俺は冨美枝さんに向かって融合機を使った。
すると一瞬で、俺は冨美枝と一つになった。
さあ、何をしようかな!?

しかし
 融合魂  - 10/3/31(水) 12:10 -

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   階段を踏み外し、融合機を落とした。
するとなんと誤作動してしまった。

小包の中身は・・・
 よしおか  - 10/5/5(水) 20:37 -

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   出てきたのは、仕様説明書と肌色の薄いヘッドキャップが5枚入っていた。
「これが・・・そうなの?」
俺は小包を机の上に置き、右手でその一枚を取って、ひらひらと振ってみたり、伸ばしてみたりした。
それはどう見ても、ただの薄いゴムで作ったハゲカツラにしか見えなかった。
「これが一枚一万だなんてサギだ。オレの血と汗の結晶のお年玉を返せ!」
オレはあまりの悔しさに、手に持っていたヘッドキャップを足元にたたきつけた。
「ネットで見つけたときには、本物のように思えたのに・・・」
俺は、こんな単純なサギに引っかかってしまった自分に無償に腹が立ってきて、小包やヘッドキャップをそのままにして、乱暴にドアを開けると、力任せにドアを閉め、部屋を出て、そのまま外へと出て行った。
「あら?どうしたの」
俺が乱暴に部屋を出て行ったので、冨美枝が何事かと思って、俺の部屋にやってきた。そして、ドアを開け、俺の部屋に入って来ると机の上の封を開けた小包に気がついた。
「あら?これはさっき届いた・・・なにこれ?」
冨美枝は、小包の中に入ったままだった仕様説明書を手に取ると読み出した。
そして、読み終わると、その形のいい唇に笑みを浮かべた。
「うふふ、これは使えそうね。」

やはり母だった!?
 SKN  - 10/6/2(水) 8:34 -

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   「そいつはニセモノよッ!離れてッ!」
バッグから小型の拳銃を取り出して、起き上がろうとするニセモノの眉間をポイントする。
「ちっ。」
ニセモノは歪んだ表情で舌打ちをし、いきなり上半身の服を捲り上げた。
「んなっ?」
下着を着けていない胸が激しく躍る。そしてその背中から何かが飛び出した。
体の大きさが倍はありそうなウロコに覆われた筋肉質の化け物。女には見えない。
「私の体のクローンを作って中に入るなんて・・・」
「ウギギギギ・・・ギュアッ!」
その化け物は窓から外へ。母もその後追って・・・

ばたばたと化け物が脱ぎ捨てた母の皮が床で暴れている。
俺は・・・

冨美枝の〇〇
 よしおか  - 10/7/2(金) 7:07 -

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   冨美枝は、床に落ちたヘッドキャップを拾い上げると、4枚は小包の中にもどした。一枚だけ手に持って、目の前に持ってきて、しげしげと眺めてみたり、伸ばしてみたり、被ってみたりしていたが、しばらくすると飽きたのか小包の中にそれをもどし、小包を元どおりにすると、何事もなかったかのように、部屋を出て行った。ドアを開け、部屋を出て行く時に、冨美枝の口元にかすかに笑みが浮かんだ。

その頃、俺はむしゃくしゃしながら街をぶらついていた。それはそうだろう。全財産をほとんどつぎ込んで買ったものがあれでは、泣くに泣けなかった。
これから夏に向かってイベントが目白押しなのに、資金がないのだ。俺の目の前には、真っ暗な未来しか見えなかった。
「ヘイBOY!?」
がっくりと肩を落とし、生ける屍のようにふらふらと歩いていた俺の後ろから若い女の声がした。
「ヘイBOY!」

この美少女について確認することにした。
 blitz  - 10/7/18(日) 3:04 -

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   「ううん……何か手がかりになる物は無いかしら?」
作業を続け、部屋の中を探索する。
狭いようで、広い不思議な部屋をくまなく探すが、大きな鏡以外に目ぼしい物は無かった。
「やっぱりこの鏡が怪しいわね」
そう言って、鏡に近づこうとした時、自分の言動に違和感を覚えた。
「あれっ?私、女言葉になってる?」
気付けば、自分は言葉を操り、行動していた。
ふと、自分の行動を思い返してみると、見慣れない女物の服に苦も無く着替えていたし、
歩き方、座る時の姿勢も女性のそれに変わっていた。
「何時の間にこうなったのかしら?」
呟き、その事を自覚した途端……

――頭に激痛が走った。

「いぎぃぃぃぃっ!?」
激痛とともに、ナニカが頭の中に入り込んでくる。
それはまるで濁流のようで。俺の頭を圧迫する。
俺が、書き換えられていく。そんな気がした。
だが、負けじと俺は踏ん張った。


そして……

ゆっくりと目を開いた。
 null  - 11/1/24(月) 18:03 -

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   フローリングについた両手の間に、汗と涙が。
大丈夫だ・・・俺だ。
そういえば行動制御プログラムとか、擬似記憶とか言ってたな。
「ええと・・・私の名前は佐藤良子。生年月日は・・・」
すらすらとプロフィールが口から出てくる。
『しかし!その正体は俺だぜッ!』
「私は佐藤良子よ。」
『宇宙人にこの姿にされたんだゼッ!』
「私は佐藤良子・・・何なのよこれ、都合の悪いことは自動的に発言削除ってわけ?」

しかし、美人転校生ってすげーな・・・
朝から皆に囲まれて質問攻めだ。
俺は佐藤良子として教室に存在していた。
ちょっとした仕草、放し方、字、全てが佐藤良子に矯正されている。
俺になった宇宙人は・・・学校をサボっているようだ。
俺は・・・

そのまま生活することに。
 blitz  - 11/2/15(火) 0:09 -

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   いくら話したところで即座に修正されてしまうこの身体なら、たとえ本当のことを言おうとしても奴等にとって不都合な部分は伝えられないだろう。俺が元に戻るのはきっと難しいに違いない。
そして何よりこの身体はいろいろと便利だ。
元の俺よりも断然頭は回るし、スタイルも良い。身体能力も常人のそれとは訳が違う。……試しに本気で走ったら、前を走っていた自動車を軽々と追い越してしまった。冗談にしては面白くない。こんなの都市伝説でも聞いたことが無いぞ。


ん、そんなこんなでもう昼休みか。佐藤良子として学校に来たのが初めてだったからか、どうにも時間の流れが早く感じる。今日は朝から経験したことの無いことだらけだったからな……。

「くぁーっ……」

ため息をゆるんだ風船のように吐きながら椅子にもたれかかって休んでいると、後ろから声をかけられた。
なんだろう、と思って首だけをクルリと回して後ろを見るとそこには同じクラスの女の子が、こちらの様子を伺うように見ていた。

「あっ、あの、佐藤さん……ですよね。今日ここに転校して来たっていう」
ん? どうにも歯切れが悪いな。
「……そうだけど。何か用が?」
「ハイ。都合が良かったらでいいんですけど、私の頼みごとを聞いて欲しいんです

どうしよう。あんまり話したことない子だし、何頼まれるか分かったもんじゃないしな……。かと言って断るのもなぁ。今の俺なら何でも手伝えそうな気がするし、引き受けるってのもアリかもしれない。


俺は――

俺は頼みを聞くことにした
 bishop  - 11/7/3(日) 16:36 -

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   することもないし、おれは頼みを聞くことにした。
「都合も悪くないですし、頼みって何?」
「は、はい。えっと、ここじゃ、ちょっと言いづらいので、……付いてきて下さい」
きょろきょろと落ち着きのない様子で、女の子は教室から出て行った。
俺はそのあとをついて行った。

付いた先は……

体育館裏だった。
 EZ  - 11/9/24(土) 22:40 -

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   なんだってこんな物騒なイメージの場所に・・・
「あの・・・頼みって・・・何?」
急に表情が変わって、邪悪に歪んだ笑顔で俺を・・・・
「くくく・・・・俺の邪魔をしようたってそうはさせね〜ぜ。」
そう言うと彼女は・・・

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。