窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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母だった。 Skinner 09/9/26(土) 15:04

   逃げる! ゼルダ 09/12/11(金) 22:57
   生徒会長だった。 ゼルダ 09/12/20(日) 21:31
   生徒会長に従った。 ゼルダ 09/12/20(日) 22:47
   誰もいなかった・・・ Skinner 10/1/3(日) 12:29

逃げる!
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 22:57 -

引用なし
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   絵里の両手をふりほどいて、ソッコーで逃げた。
絵里の部屋を出て、階段を降り、玄関へと着く。

「けけけけけけ!!全裸で外にでるつもりなのぉ!?」

しまった・・・。
確かにこのまま外に出るのはまずい・・・。
かといって今更、絵里の部屋に引き返すわけにもいかない。
今度は凶器を用意してるかもしれないしな・・・。

・・・あれ?俺、さっきよりピンチになってないか?

「うふ、うふふぅ、もう逃げられないよぉ!」
後ろを見ると、絵里がゆっくり近づいてきていた。
その手には、彫刻刀が握られていた。

「あはぁ、これでぇ、切り刻んであげるぅぅ!!」

くっ・・・四の五の言ってられんな・・・
全裸だが外に出るしかないようだ。
抵抗はあるが、命のが大事だ。

そう決心して玄関のドアを開けようとしたが、
俺が開ける前にドアが開き、一人の人物が中に入ってきた。

その人物は・・・

生徒会長だった。
 ゼルダ  - 09/12/20(日) 21:31 -

引用なし
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   「キミ、下がっていろ!!」

素早く俺と絵里の間に入ってそう叫んだのは、俺が通っている高校の生徒会長だった。

一瞬、助かったと思った俺だったが、よく考えてみると生徒会長は警察官でも何でもない、ただの一女子高生なのだ。これではたいして状況は変わっていないのでは・・・


そう考えていた時期が俺にもありました。


次の瞬間、生徒会長はポケットからお札を取り出し、それを絵里の前に突き出した。

「忠告する。コイツはなかなか強力な札でね、アンタぐらいのレベルだったら簡単に消滅させられる力を持ってる。・・・悪いことは言わないから、早くその子の身体から出ておとなしく封印されなさい。」

絵里に向かって脅すようにそう話す生徒会長。
それに対し絵里は、相変わらず正気とは思えない表情をしていた。

「ふひひ、なぁ〜にを言ってるのぉ〜?身体から出るも何もぉ、あたしはぁ、フツーの女子高生のぉ、大河絵里だよぉ〜。ただぁ・・・ちょっと人をコロシテみたくなっただけっ!きひひひひひひぃぃぃ!!」
「そう・・・だったら、仕方ないわね!」

生徒会長の声とともに、お札が光り出した。

すると、絵里はガクガク震えだして、持っていた彫刻刀を床に落とし、さらに先ほど血の出ていた傷口を押さえ出したのだった。

「ぐ・・・ぐぎぎぎぎぎぎぎ・・・!!」

歯を食いしばって、何かの激痛に苦しんでいるような表情をみせる絵里。
その様子を見ているとふと、絵里と目が合ってしまった。

「い、痛いよぉ・・たすけて・・たすけてよぉ・・・」

涙目になっている絵里から、力のない助けを求める声が聞こえてきた。

「キミ!コイツの言う事に耳を貸すな!その子のことを本当に助けたいのなら!」

俺は・・・

生徒会長に従った。
 ゼルダ  - 09/12/20(日) 22:47 -

引用なし
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   俺は生徒会長に従い、耳をふさいで目を瞑った。

「いや、そういう物理的な意味じゃないんだが・・・まあいい。これでアンタの猿芝居も無駄に終わったってワケだ。観念しな!!」
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――」

先程の力のない声とはうってかわり怒り狂った叫び声を上げる絵里だったが、その声は途中でプツリと聞こえなくなった。

「終わったのか・・・?」

そう呟いた俺は、目を開いた。
すると、絵里が力なく倒れていることに気付いた。

「絵里!!」
「待て!!」

絵里に駆け寄ろうとする俺を、手で制止する生徒会長。
・・・なんだ?まだ終わってないのか?

「・・・健全な男子が、全裸の、しかも気絶して無防備な女子を見て興奮するのは分かるが・・・・・・少しは状況を考えたまえ。」

・・・あんたの目には一体俺はどう映ってるんだよ。

「というのは冗談だが、キミは早く服を着たほうがいい。もしも彼女が今目が覚めて、さっきまでのことを微塵も覚えていなかったら、キミは色々とマズイんじゃないのか?」
「ゲッ!!」

確かにそれはマズイ、いや、ヤバイ。
そう思った俺は、ダッシュで絵里の部屋に行って服を着て、またダッシュで戻ってきた。

すると・・・

誰もいなかった・・・
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:29 -

引用なし
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   「はあはあ・・・・あ・・・あれ?」
床の彫刻刀を拾い上げる。
「あの〜、もしもし〜?」
どこにも二人の姿は見えない。
「はあ・・・なんたって俺・・・不幸だな。」

しばらく待っていたが事態が変わる様子も無い。俺は・・・

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。