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絵里の両手をふりほどいて、ソッコーで逃げた。
絵里の部屋を出て、階段を降り、玄関へと着く。
「けけけけけけ!!全裸で外にでるつもりなのぉ!?」
しまった・・・。
確かにこのまま外に出るのはまずい・・・。
かといって今更、絵里の部屋に引き返すわけにもいかない。
今度は凶器を用意してるかもしれないしな・・・。
・・・あれ?俺、さっきよりピンチになってないか?
「うふ、うふふぅ、もう逃げられないよぉ!」
後ろを見ると、絵里がゆっくり近づいてきていた。
その手には、彫刻刀が握られていた。
「あはぁ、これでぇ、切り刻んであげるぅぅ!!」
くっ・・・四の五の言ってられんな・・・
全裸だが外に出るしかないようだ。
抵抗はあるが、命のが大事だ。
そう決心して玄関のドアを開けようとしたが、
俺が開ける前にドアが開き、一人の人物が中に入ってきた。
その人物は・・・
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