窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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母だった。 Skinner 09/9/26(土) 15:04

   小包の中身は・・・ よしおか 10/5/5(水) 20:37
   冨美枝の〇〇 よしおか 10/7/2(金) 7:07

小包の中身は・・・
 よしおか  - 10/5/5(水) 20:37 -

引用なし
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   出てきたのは、仕様説明書と肌色の薄いヘッドキャップが5枚入っていた。
「これが・・・そうなの?」
俺は小包を机の上に置き、右手でその一枚を取って、ひらひらと振ってみたり、伸ばしてみたりした。
それはどう見ても、ただの薄いゴムで作ったハゲカツラにしか見えなかった。
「これが一枚一万だなんてサギだ。オレの血と汗の結晶のお年玉を返せ!」
オレはあまりの悔しさに、手に持っていたヘッドキャップを足元にたたきつけた。
「ネットで見つけたときには、本物のように思えたのに・・・」
俺は、こんな単純なサギに引っかかってしまった自分に無償に腹が立ってきて、小包やヘッドキャップをそのままにして、乱暴にドアを開けると、力任せにドアを閉め、部屋を出て、そのまま外へと出て行った。
「あら?どうしたの」
俺が乱暴に部屋を出て行ったので、冨美枝が何事かと思って、俺の部屋にやってきた。そして、ドアを開け、俺の部屋に入って来ると机の上の封を開けた小包に気がついた。
「あら?これはさっき届いた・・・なにこれ?」
冨美枝は、小包の中に入ったままだった仕様説明書を手に取ると読み出した。
そして、読み終わると、その形のいい唇に笑みを浮かべた。
「うふふ、これは使えそうね。」

冨美枝の〇〇
 よしおか  - 10/7/2(金) 7:07 -

引用なし
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   冨美枝は、床に落ちたヘッドキャップを拾い上げると、4枚は小包の中にもどした。一枚だけ手に持って、目の前に持ってきて、しげしげと眺めてみたり、伸ばしてみたり、被ってみたりしていたが、しばらくすると飽きたのか小包の中にそれをもどし、小包を元どおりにすると、何事もなかったかのように、部屋を出て行った。ドアを開け、部屋を出て行く時に、冨美枝の口元にかすかに笑みが浮かんだ。

その頃、俺はむしゃくしゃしながら街をぶらついていた。それはそうだろう。全財産をほとんどつぎ込んで買ったものがあれでは、泣くに泣けなかった。
これから夏に向かってイベントが目白押しなのに、資金がないのだ。俺の目の前には、真っ暗な未来しか見えなかった。
「ヘイBOY!?」
がっくりと肩を落とし、生ける屍のようにふらふらと歩いていた俺の後ろから若い女の声がした。
「ヘイBOY!」

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。