窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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母だった。 Skinner 09/9/26(土) 15:04

   男子生徒がうじゃうじゃいた。 Skinner 09/10/25(日) 16:33
   宇宙人だそうだ。 Skinner 09/10/25(日) 16:58
   鏡の前で新しい皮膜を確認している。 A 09/11/21(土) 19:53
    ふと我に返った。 Skinner 10/1/3(日) 13:30
    この美少女について確認することにした。 blitz 10/7/18(日) 3:04
    ゆっくりと目を開いた。 null 11/1/24(月) 18:03
    そのまま生活することに。 blitz 11/2/15(火) 0:09
    俺は頼みを聞くことにした bishop 11/7/3(日) 16:36
    体育館裏だった。 EZ 11/9/24(土) 22:40
   任務でこの学校に来た、らしい。 Skinner 10/1/31(日) 12:42

男子生徒がうじゃうじゃいた。
 Skinner  - 09/10/25(日) 16:33 -

引用なし
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   「あ・・・あの趣味とかは?」
「前の学校どこ?」
「どんなタイプの男が好きなんですか?」
俺はバッグを机に置くと、人垣を掻き分けて前に出る。
「お・・・」
どこかで見たことある?
いや・・・見たことないよな。でもやっぱり?
「( アイドルの名前 )に似てるって言われない?」
「( 若手女優の名前 )だろ?そっくりだよね??」
「い〜や。憧れの( その他芸能人 )にそっくりだってば。」
男たちはみんな興奮しきっている。
確かに・・・似てる?いや・・・とにかく超絶美少女なのは間違いないぜ。
ここはちょっくら得点稼ぐか。
「あ〜ちょっとどけよっ、転校生のえ〜と・・・何さんだっけ?」
「佐藤良子ちゃんだよっ!!」
なんという平凡な・・・
「あ〜その、佐藤さん、先生が職員室にこいって。こっちこっち。」
「あっ、てめえ鈴木!!何手握ってんだよっ!!!」

超ダッシュで追っ手をまき、俺は取り壊し予定の旧校舎に転校生を連れ込んだ。
「はぁっはぁっ・・・も・・もう大丈夫・・・」
俺は彼女の顔を見た。
俺がこんだけ息切れしているのに・・・まったく呼吸も乱れずに彼女は俺の顔を正面から覗き込んだ。
「ありがとう。助かったわ。動きが取れなくて本当に困ってたの。」
「はあ・・・はあ・・・そうか、よかった。俺、鈴木。よろしくな。佐藤さん。」
うっかり手を握ったままなのに気がつく。
「あ、ごめん。」
慌てて離そうとしたが、彼女は俺の手をぎゅっと握ったまま、俺の顔を凝視して動かない。
「鈴木さん、ちょっと問題が発生したので協力してもらいます。」
彼女は身動きひとつしないまま、自分の正体を俺に打ち明けた。
彼女は・・・

宇宙人だそうだ。
 Skinner  - 09/10/25(日) 16:58 -

引用なし
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   「はあ・・・地球人にそっくりだよね、宇宙人にしては・・・」
「本当の私の姿を見たらきっと気絶すると思うわ。これは調査時に着用する偽装生体皮膜よ。サンプリングした同年代のメスの個体の外観的特長を平均化して、無個性で目立たない容姿に作ったと聞いていたけど、こんなにオスの興味を引いてちゃ身動きができない。」
気絶する・・・ようは中身は化け物ってことか!?
「そ・・・そうか・・・大変だな。じゃあ俺部活があるから・・・ちょっとあの、手、離してくれないかな?」
彼女は無表情のまま手首の腕時計に触れる。
空気が鳴り、唐突に右の空間に穴が開いた。
「ちょ・・・まっ・・・・おうっ、離せってばっ!」


あちこちで光が点滅しているドームのような場所。
宇宙船の船内ってイメージか?
「今皮膜の作成者を問い詰めたら、サンプリングの手を抜いてテレビに出てくる画像を適当に混ぜて作ったって白状したわ。まったく・・・」
なるほど・・・それで色々な有名人を足して100で割ったような顔なのか。
「男が放って置かないわけだね。まあ、原因もわかったことだし。また新しい皮膜とやらを作るしかないんじゃ。あ、俺そろそろ晩飯の時間だからさ。そろそろ帰してくれるとうれしいかな〜、って。」
「新しい皮膜を作るのには46日ほどかかるのよ。それに佐藤良子という転校生を存在させてしまったから、突然消すわけにも行かないわ。禁則事項なの。」
「はあ・・・」
「事情を知ったからには協力してもらうことになるわ。」
「はい?」
「いいわね?」
「いや・・・」
こ・・・怖い・・・
「は・・・い。できることなら。」
「よかった、本人の同意がないと禁止されている行為だから。」
大失敗をしたのか?俺。

彼女は・・・

鏡の前で新しい皮膜を確認している。
 A  - 09/11/21(土) 19:53 -

引用なし
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   「急ごしらえにしては上出来だな。おっと・・・もう晩飯の時間か。じゃあ、俺帰るよ。」
そういって服を着始めたのは俺じゃなくて俺に化けた宇宙人。
時間のかかる皮膜作成をわずか数十分で終わらせる裏技だそうだ。
生きた俺の皮膚と皮下組織を材料に・・・おまけに記憶までコピーしたとか言ってやがる。
「ちょっと待ってよ!私はどうすればいいわけ?・・・えっ?何なの・・・この女みたいな喋り方!?」
「あ〜、お礼といっては何だけど、その超絶美少女の皮膜をお礼にあげるよ。行動制御プログラムも起動しておいたし。誰が聞いても不自然に思わない子供のころからの擬似記憶も植えといたからさ。美少女転校生ライフを満喫しといてくれ。じゃっ!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!?」
行ってしまった・・・
胸が・・・揺れている。
素っ裸のまま、壁の鏡を・・・うわっ!すげえっ!完璧なプロポーションだ!
中身が俺だなんて・・・ここ・・・
「くっんっ!?」
指が・・・入る?
「ん・・・はあっ・・・くっ・・・ふ・・・」
ぬるっとした感触。
そこは確かに女性のあそことして機能している。
指がきゅっと締められる。
鏡の中の美少女は全身が上気して桜色になり、自分の股間の指を動かしながら俺を・・・


いや・・・なんていうか・・・最高だ。
イクってこんな感じなのか。
俺は余韻を味わいながら自分の乳房をゆっくりと揉んでいた。
そして・・・

ふと我に返った。
 Skinner  - 10/1/3(日) 13:30 -

引用なし
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   ここ・・・どこだ?
さっきまでSFチックな宇宙船内部みたいなところだったのに?
ワンルームマンションのようだ。
ベッドと机とテレビ。床に散らばっているのは真新しい女子の制服。
「一人暮らし・・・だよな。」
呟くと可愛い声が俺の口から出る。
机の奥の壁には大きな鏡が取り付けてあり、覗き込むと素っ裸の転校生。
「ふぅん・・・元に戻れるなら、これって凄くない?」
引き出しを開けてみると、そこにはパンパンに一万円札が詰まっている。
「生活費・・・か。」
一掴み取り出してみる。折れ目のある普通の一万円札。
「?」
並べてよく見ると、折れ目や汚れ具合、ナンバーまで全部まったく一緒だ。
使うときは用心しないと・・・

クローゼットには女物の服や下着。
一通り生活に必要なものは揃っているらしい。
「よし・・」
俺は・・・

任務でこの学校に来た、らしい。
 Skinner  - 10/1/31(日) 12:42 -

引用なし
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   「で、この学校でその、なんていうか魔物みたいなのを退治しに?」
「はい。向こうの世界からこちらに来た何者かがこの学校を中心としたこの町全体で何かを行い、結果として均衡が保てなくなっています。誰なのか、何をしているのかを調査し、これを為した者を滅殺します。」
ちょっと・・・これは関わってはいけない部類の人に違いない。宗教団体か何かの陰謀かもしれないぞ?
「そ・・・そうなんだ。大変だね。上手くいくことを祈ってます。じゃあ・・・っと。あの、手、離してくれないかな?」
ゆっくりと首を横に振る転校生、佐藤。
「え、な、なんで?あのさ・・・授業始まるし。」
その眼差しは俺を真正面から捉え、瞬きすらしない。澄んだ黒い瞳に吸い込まれそうな・・・


「あ・・・」
気がつくと、

この美少女について確認することにした。
 blitz  - 10/7/18(日) 3:04 -

引用なし
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   「ううん……何か手がかりになる物は無いかしら?」
作業を続け、部屋の中を探索する。
狭いようで、広い不思議な部屋をくまなく探すが、大きな鏡以外に目ぼしい物は無かった。
「やっぱりこの鏡が怪しいわね」
そう言って、鏡に近づこうとした時、自分の言動に違和感を覚えた。
「あれっ?私、女言葉になってる?」
気付けば、自分は言葉を操り、行動していた。
ふと、自分の行動を思い返してみると、見慣れない女物の服に苦も無く着替えていたし、
歩き方、座る時の姿勢も女性のそれに変わっていた。
「何時の間にこうなったのかしら?」
呟き、その事を自覚した途端……

――頭に激痛が走った。

「いぎぃぃぃぃっ!?」
激痛とともに、ナニカが頭の中に入り込んでくる。
それはまるで濁流のようで。俺の頭を圧迫する。
俺が、書き換えられていく。そんな気がした。
だが、負けじと俺は踏ん張った。


そして……

ゆっくりと目を開いた。
 null  - 11/1/24(月) 18:03 -

引用なし
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   フローリングについた両手の間に、汗と涙が。
大丈夫だ・・・俺だ。
そういえば行動制御プログラムとか、擬似記憶とか言ってたな。
「ええと・・・私の名前は佐藤良子。生年月日は・・・」
すらすらとプロフィールが口から出てくる。
『しかし!その正体は俺だぜッ!』
「私は佐藤良子よ。」
『宇宙人にこの姿にされたんだゼッ!』
「私は佐藤良子・・・何なのよこれ、都合の悪いことは自動的に発言削除ってわけ?」

しかし、美人転校生ってすげーな・・・
朝から皆に囲まれて質問攻めだ。
俺は佐藤良子として教室に存在していた。
ちょっとした仕草、放し方、字、全てが佐藤良子に矯正されている。
俺になった宇宙人は・・・学校をサボっているようだ。
俺は・・・

そのまま生活することに。
 blitz  - 11/2/15(火) 0:09 -

引用なし
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   いくら話したところで即座に修正されてしまうこの身体なら、たとえ本当のことを言おうとしても奴等にとって不都合な部分は伝えられないだろう。俺が元に戻るのはきっと難しいに違いない。
そして何よりこの身体はいろいろと便利だ。
元の俺よりも断然頭は回るし、スタイルも良い。身体能力も常人のそれとは訳が違う。……試しに本気で走ったら、前を走っていた自動車を軽々と追い越してしまった。冗談にしては面白くない。こんなの都市伝説でも聞いたことが無いぞ。


ん、そんなこんなでもう昼休みか。佐藤良子として学校に来たのが初めてだったからか、どうにも時間の流れが早く感じる。今日は朝から経験したことの無いことだらけだったからな……。

「くぁーっ……」

ため息をゆるんだ風船のように吐きながら椅子にもたれかかって休んでいると、後ろから声をかけられた。
なんだろう、と思って首だけをクルリと回して後ろを見るとそこには同じクラスの女の子が、こちらの様子を伺うように見ていた。

「あっ、あの、佐藤さん……ですよね。今日ここに転校して来たっていう」
ん? どうにも歯切れが悪いな。
「……そうだけど。何か用が?」
「ハイ。都合が良かったらでいいんですけど、私の頼みごとを聞いて欲しいんです

どうしよう。あんまり話したことない子だし、何頼まれるか分かったもんじゃないしな……。かと言って断るのもなぁ。今の俺なら何でも手伝えそうな気がするし、引き受けるってのもアリかもしれない。


俺は――

俺は頼みを聞くことにした
 bishop  - 11/7/3(日) 16:36 -

引用なし
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   することもないし、おれは頼みを聞くことにした。
「都合も悪くないですし、頼みって何?」
「は、はい。えっと、ここじゃ、ちょっと言いづらいので、……付いてきて下さい」
きょろきょろと落ち着きのない様子で、女の子は教室から出て行った。
俺はそのあとをついて行った。

付いた先は……

体育館裏だった。
 EZ  - 11/9/24(土) 22:40 -

引用なし
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   なんだってこんな物騒なイメージの場所に・・・
「あの・・・頼みって・・・何?」
急に表情が変わって、邪悪に歪んだ笑顔で俺を・・・・
「くくく・・・・俺の邪魔をしようたってそうはさせね〜ぜ。」
そう言うと彼女は・・・

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105331
(SS)C-BOARD v3.3.10 is Free.
このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。