窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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母だった。 Skinner 09/9/26(土) 15:04

   「高井戸はるかさん。」 09/10/31(土) 15:02
   一見いつもと変わらない教室の風景 Skinner 10/1/3(日) 12:46
   とにかく理由だけでも、と Skinner 10/1/15(金) 11:15

「高井戸はるかさん。」
   - 09/10/31(土) 15:02 -

引用なし
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   あれ、何であそこに俺がいるんだ?
何で俺のこと・・・高井戸さんの名前で?
「あ、あっ・・・あの鈴木君・・・やだ、鈴木君って私のはずよね?な・・・何言ってるの私・・・」
意味不明の言葉が俺の口から・・・?
「私・・・高井戸・・・はるか?」
「そうだよ。これなら交代しても問題ないだろ?俺が鈴木健一。ね、高井戸さん。」

翌朝、

一見いつもと変わらない教室の風景
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:46 -

引用なし
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   違っているのは俺がはるかの席に座り、窓際の俺の席には、俺が座っている。
窓から外をずっと見ている。
俺はあれから高井戸の家に帰り、ごく自然に母親とおしゃべりをしながら夕飯を食べ、洗い物をして風呂に入って、肌の手入れをしてネットゲームをして・・・
明け方近くまで体を弄り回して・・・・眠い。
俺になったあいつは暇さえあれば外の景色を眺めている以外はいつもの俺と変わらない。何で外が見える席に座りたいんだ?俺に自分の体を自由にさせてまでの理由がわからない。
俺は自然に膝をそろえて席に座り、綺麗な高井戸はるかの字でノートを取って、英語の時間指されると綺麗な声と発音ですらすらと英文を読み上げる。まるで本人だ。

昼休みになって・・・

とにかく理由だけでも、と
 Skinner  - 10/1/15(金) 11:15 -

引用なし
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   俺は席を立って『俺』の席に向かおうとした。
「はるか様ぁ♪」
あっという間に5,6人の女子に取り囲まれる。
「えっ?あっ・・・あの・・・」
そうだった・・・昼休みの高井戸さんはいつもこうだ。
男女を問わない取り巻きに囲まれ、弁当の後はそのまま音楽室に連行されていつものミニコンサート。
ピアノから流れる調べは音楽室から校内に流れ出して、いつもの学園の雰囲気を作っている。俺なんだけどな、弾いてるの。
「ふう・・・お粗末さまでした。」
立ち上がって頭を下げると割れんばかりの大拍手。いつの間にか音楽室は満員で、先生たちの姿も見える。
「あ、あの・・・ごめんなさい。私ちょっと!」
俺はスカートを翻して音楽室を出た。
『俺』はどこだ?
教室
購買
グラウンド
校門付近
屋上・・・いた!
柵に腕を乗せ、校庭を眺めている後姿。間違いなく『俺』だ。
「何を見ているの?」
横に並んで顔を覗き込む。
今は俺のほうが身長が10cm以上低いので見上げる格好になる。
「あっ・・・高井戸さん。」
びっくりしたような表情で見返す『俺』。
「あっ・・・」
あわてて離れる。俺自身の顔を至近距離で覗き込んじまった・・・
なんで・・・こんなドキドキするんだろう。
おい・・・なんでそっちもそんな真っ赤な顔を・・・
「えっと・・・、あ・・・あのさ、高井戸さん。その・・・どう?高井戸はるかになった感じ。」
とってつけたような質問。
「えっ?あ、うん。そうね、楽しいよ。女の子の生活を体験できるなんてなかなかできない経験だし。でもいいの?自分の・・・その・・・から・・・だ・・を・・」
「気にしなくていいよ。いまは君が高井戸はるか。本人なんだから。好きなように・・・はっ。」
ボッっと『俺』の顔がさらに真っ赤に・・・
「ででででで・・・でも、その、できれば・・・その・・・経験がないから・・・」
経験?って・・・・うわ。
「ななななな・・・何言ってるの、そそそ、そんなことする訳ないじゃない。」


予鈴が鳴った。
何も聞けないまま授業が始まり、俺たちはまたお互いの役に戻った。
普段の俺たちはまったくといっていいほど接点がない。
放課後になっても、取り巻きに囲まれて『俺』には話しかけることもできない。
代々続く商社の家柄で正真正銘の深窓の令嬢。
平凡なサラリーマンの息子で成績も中の中。スポーツも人並み。
接点などあるはずもない。

放課後になって・・・

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。