窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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母だった。 Skinner 09/9/26(土) 15:04

   「あっ、大変!!」 null 09/12/9(水) 16:46
   俺の家に向かって・・・ A 09/12/10(木) 20:51
   絵里だった。 ゼルダ 09/12/10(木) 22:52
   再び絵里の部屋へ。 ゼルダ 09/12/10(木) 23:27
    絵里が服を脱ぎだした。 ゼルダ 09/12/11(金) 0:20
    まさか・・・ 憑依サイコー 09/12/11(金) 14:43
    「説明してあげるw」 憑依サイコー 09/12/11(金) 14:51
     全ての元凶は 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:07
     あのあと・・ 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:15
     「俺でなく、お前だ!」 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:19
     ある液を投げつけた 憑依サイコー 09/12/11(金) 15:32
     「う・・・うん・・・いたた・・・」 Skinner 10/1/3(日) 12:49
     ?? 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:08
     最後の力で… 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:22
     ・・・・!? 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:49
     あれ? 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:53
     きゃーーーーー 憑依サイコー 10/1/6(水) 13:59
     状況把握 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:04
     興奮w? 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:14
     くくくwww 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:18
     ア・ソ・コww 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:28
     「ああんw」 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:37
     計画通り?に 憑依サイコー 10/1/6(水) 14:42
     絵里が目を覚ましたw 憑依サイコー 10/1/6(水) 15:05
    血だった。 ゼルダ 09/12/11(金) 22:22
    逃げる! ゼルダ 09/12/11(金) 22:57
    生徒会長だった。 ゼルダ 09/12/20(日) 21:31
    生徒会長に従った。 ゼルダ 09/12/20(日) 22:47
    誰もいなかった・・・ Skinner 10/1/3(日) 12:29
   やや太った女だった。 null 09/12/11(金) 15:04
   トモの背後を指差して叫んだ。 null 09/12/11(金) 16:31
   俺たちは俺の体を遠巻きに囲んで・・・ Skinner 10/1/3(日) 12:33
   絵里だった。 null 10/1/16(土) 17:34

「あっ、大変!!」
 null  - 09/12/9(水) 16:46 -

引用なし
パスワード
   窓から外を見た絵里が小さくその場駆け足を始める。
「な・・・どうした?俺を追ってきたのか!?」
「違うわよっ!!トモちゃんがっ!」
「な、なんだってぇっ!?」
交差点から家のほうに曲がってきたのは間違いなく朋歌(ともか)、俺の妹だ。
「やばっ!家に入ったら・・・・」
俺は猛ダッシュで絵梨の家を飛び出し・・・

俺の家に向かって・・・
 A  - 09/12/10(木) 20:51 -

引用なし
パスワード
   走り出す前にドアが閉まるのが見える。
やばいじゃないか・・・

すぐに飛び込むべきだろうか?
いや、返り討ちにあったら・・・
「何やってんのよ!?トモちゃんのピンチなんでしょ?さっきの話が本当なら!」
「お?おおお、おうっ!今行くところだってば本当に。」

「いやああああっ!!」
ドアを開けたとたんに女の悲鳴。奥のキッチンからばたばたと誰かが飛び出してくる。
「ふ・・・みえ・・さん?」
「たったっ・・・たすけてッ!!」
さっき俺を殺そうとした継母の??
「よう、お兄ちゃんもお帰りかい?くくくくっ、ぶあはあはあははははああッ!」
「と・・・トモ?」
妹の両手には包丁が2本。
「あたしぃ〜お料理大好きでぇ〜へっへっ!なんてな。くふあはははっ!」

玄関が開き、誰かが入ってきた。
それは・・・

絵里だった。
 ゼルダ  - 09/12/10(木) 22:52 -

引用なし
パスワード
   「ちょっと、さっきの悲鳴は何なの!?」
心配そうに俺に話しかける絵里。

「バ、バカ!!こっちくんなって!!」
「ちょ!前、前!!」
「へ?」

絵里に言われて前を見る。
すると、すぐ目の前でトモがニタリと笑いながら包丁を振り上げていた。

「きっひひひひぃ!おいしく料理してあげるよぉぉぉぉっ!」
「し、しまった!」
「バカ、何やってんのよ!?」

絵里の声とともに俺の腕が後ろに引かれ、俺の体が包丁から遠ざかっていき、
トモの包丁をギリギリの所でかわすことができた。

「ちいっ!」
「今よ!早く逃げるのよ!」
「お、おう!」

俺たちは全速力でそこから逃げようとした。

「逃がさないよぉぉぉぉっ!」

それを阻止しようと、トモは持っていた包丁を投げてきた。

「あぶねっ!?」

包丁は俺の腰のすぐ横を通過していった。
・・・メタボじゃなくてよかった(汗


さて、家から逃げてきたのはいいが、ここからどこへ行こうか?

再び絵里の部屋へ。
 ゼルダ  - 09/12/10(木) 23:27 -

引用なし
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   俺は当然のように絵里と共に絵里の部屋へと避難した。

「と、と、とと、とりあえず、110番だよな?」
俺は受話器を持って、電話をかけようとした。

「待って!」
そこへ、絵里が止めに入ってきた。

「な、何だよ!?」
「警察はマズイと思うの。だって、トモちゃんが捕まっちゃうじゃない?」
「いやいやいや!!そりゃそうだけど、そうしないと俺達が危ないんだってヴぁ!!」
「ううん、そうじゃないの。トモちゃんが捕まっても意味がないかもしれないよ?って言ってるのよ。」

絵里がそこまで言ったところで、俺はようやく理解した。
そうだった。
トモは家に入るまでは普通だった。
狂っていたのは継母のほうだった。
それが、トモが家に入ってから逆になっちまった・・・。
これは一体どういうことなんだ?

俺が悩んでいると・・・

絵里が服を脱ぎだした。
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 0:20 -

引用なし
パスワード
   俺がいるのにもかかわらず、当たり前のように服を脱いでいく絵里。
あまりにも堂々としていたため、俺は普通に見入ってしまっていた。

「な、な、なにをしてらっしゃいますの???」
俺がそう声をかけたのは、絵里が身に着けているものをすべて脱いだとき、
つまり、真っ裸になってからだった。

「ほら、あんたも脱ぎなさいよ。」
「はい??」
「さっき、あんなことがあったでしょ?もしかしたら明日また命を狙われてそのまま殺されちゃうかもしれないから、その前に、ね?」
そう言いながら絵里は、俺の服を脱がせにかかる。

(・・・つまりあれか、死ぬ前に一度は・・・ってやつ?
いやいやいや、その前にやることが色々あるだろ!?
絵里のやつ、完全にパニックになってるじゃないか・・・
・・・だが、考えようによっては、これはまたとないチャンスだな。
今まで幼馴染という間柄のせいで手を出しそびれていたからな・・・
ん!?もしかして、こうなるように冨美枝さんとトモが一芝居うってくれたのか!?
そうか!そうだよ!!
っていうかよく考えてみりゃ、白昼堂々包丁振り回すなんておかしいだろ。
なぁ〜んだ、そうだったのか。よし、そうと分かれば・・・!)


俺の考えがまとまった頃には、俺も全裸になっていた。

(さて、それじゃ遠慮なく・・・ん?何だあれは?)

それは・・・

まさか・・・
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 14:43 -

引用なし
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   「え、これは?」
「ん?どうしたの。包丁だけど」
絵里はそういうと、たちまち俺を組み伏せた。
「何だよーてかもう訳がわからねえ。せめて、状況を説明してくれー」
俺は苦し紛れにそう言ったのだが・・・

「説明してあげるw」
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 14:51 -

引用なし
パスワード
   俺は覚悟を決めて抵抗をやめ、じっと聞くことにした。
「さっきは富枝さん、次にトモちゃん、そして今は私だけど、なぜこうなったと思う?」
「さあ、わからねえよ・・・」
俺は、半ば諦めて投げやりで言ったのだが、
「よく考えてみて。この3人に共通するのは、女以外にもう一つあるんだけど」
共通するものだと?みんな女なのは、俺にも分かるが・・・まさか!!
「それはね・・・」

やや太った女だった。
 null  - 09/12/11(金) 15:04 -

引用なし
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   金髪巻き毛に釣り目でごてごてメイク、水商売風の服装。どぎつい香水の匂いを撒き散らしている。
「ちょ・・・あのいま取り込み中なんですけど・・・」
小太り女は冨美枝さんをネイルアートしたまるっこい指で指し、叫んだ。
「騙されないで!!それは私じゃないわッ!!」
「はあっ!?」
「私が冨美枝よっ!!この体・・・取り替えられたのよっ!!さあ、元に戻しなさいッ!!」
床に倒れている冨美枝さんのむらぐらを掴んで引き起こす小太り女。
「いたああい・・・やめて、私・・・トモだよぅ!」
半べそかいた冨美枝さんが・・・おいおい・・・
「くぅあはははああっ!トモはアタシだってば。」
ヤバイ、忘れてた。トモの包丁を間一髪かわす俺。
その妹の胸元に見たことのないペンダントが踊っている。かなりデカイ。
直感的にそのペンダントに何かがあると思った俺は・・・

全ての元凶は
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:07 -

引用なし
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   「包丁・・・」
「包丁よ!」
俺たちはほぼ同時に答えた。
「あるひ富美枝さんが町へ行ったとき、怪しげな店においてあるこれを見つけて、買ったのよ。」
「・・・」
俺は窮地に陥っていたのに、なぜか冷静に聞いていた。
「見ての通り、これにはよこしまな悪霊が取り付いていてね。直接持つと、今の私のようになるのw」
なるほど、だから豹変したのか。しかし、・・・
「そのときは包装されてたから大丈夫だったけど、家に帰って料理しようと思ったときに・・・」
「持った富美枝さんに取り付いたわけか。」
「そう、そして富美枝さんを止めようとして、誤ってこれに触れたトモちゃんに今度は憑依して」
「・・・俺を襲ったわけか。でも、なぜ今度は絵里に?」
「それはね・・・」

あのあと・・
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:15 -

引用なし
パスワード
   「あなたを追って私も一緒に逃げてたんだけど、ふと後ろを振り向くと、トモちゃんが気絶してたのよ」
「・・・・」
「包丁を投げたあとだったから、もしやこれが原因と思い触れたら・・・」
「・・・絵里を乗っ取ったわけか。でも、なぜすぐに俺を襲わなかった?」
「だって、あたしの部屋に行くことは分かってたから。だから、今までみたくあせる必要がなかったのよw」
「そういうことか・・・」
これで全て納得できた。
「さて、秘密も話したし、覚悟はできた?」
「ああ、でもそれは・・・」

「俺でなく、お前だ!」
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:19 -

引用なし
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   「何?最後の悪あがき?」
「おかげでいいことを教えてもらったぜ。持ったやつを支配するなら、持たせなければ良いんだよなあ?」
「!!!しまtt・・」
「調子に乗ってべらべらしゃべったのがいけなかったな。元凶が分かれば、それを絶つまでだ!」
おれは・・・

ある液を投げつけた
 憑依サイコー  - 09/12/11(金) 15:32 -

引用なし
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   「きゃあ」
絵里ではなく、包丁をねらったが、びっくりした絵里は、包丁を手から離してしまった。
俺はすかさず、残りの液をそれにぶっかけた。
包丁は液により、みるみる溶けて、跡形もなく消えた。
理系がだめな俺は、実験でミスをしてできた変な液体を部屋に置いていたのだが、それがこんなところで役に立つとはな。
幸い絵里は気絶してるだけで、怪我はないみたいだ。
あとの二人も似たような感じだろうが、介抱してやるか。
何はともあれ、みんな無事でよかったぜw

トモの背後を指差して叫んだ。
 null  - 09/12/11(金) 16:31 -

引用なし
パスワード
   「あっ!!お巡りさんッ!!」
トモは慌てて背後に振り返る。
「なんちゃって!」
俺はすばやく妹の首にかかった真鍮のような太い鎖に指をかけて一気に奪おうとした。
が、素早く振り返った妹はほぼ同時にペンダントの鎖を掴んでニタリ、と笑った。
こうなったら後で何か言われるかもしれないが、ぶん殴ってでも奪うしかない。
俺は鎖を握った手に力を込め、もう片方の手で妹の手を握った。
「痛い・・・痛いよ兄貴!」
「えっ?と・・・トモか?」
「お返し、なんちゃってだよぉん!」
しまった、こいつ・・・えっ?
鎖があっさりとゆるんで・・・俺の首に?
うわああっ・・・なんだ!?地球がまわ・・・
「そうか・・・トモ、俺にやって欲しいんだろ?うぅひいひひひひっ!」
手に持っていた包丁をねじ取られる。
狂気の眼差しな・・・俺!?
「なっ・・・おおお、俺が・・・トモにっ!?ぐえっ!?」
猛烈な肘打ちで俺は床に吹っ飛ばされた。
スカートが捲くれ上がり、チェック模様のパンツが丸見えだ。
「うひっ、うひひひひっ!そそるぜぇ・・・女がより取り見取りだああぁ!がっ!?」
俺が・・・ひっくり返った。
その背後には金属バットを持った絵里。
「お・・・おい、俺の体・・それで殴ったのか?」
俺は妹の声で絵里を責めるが、まったく迫力がない。
「しょうがないじゃん、とにかく早くこいつ、縛り上げよう!」
俺たちは4人がかりで俺の体をダイニングの椅子にぐるぐるに縛り付けた。
そして・・・

血だった。
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 22:22 -

引用なし
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   絵里の肘のあたりから、少量ではあるが血が出ていのに気付いた。

「お前、それどうしたんだよ?」
「ああコレ?さっきのトモちゃんの包丁がかすっちゃって・・・」

やっぱあいつ、本気だったのか・・・

「大丈夫か?傷は浅いみたいだけど、ちゃんと手当てしたほうが良くないか?」
「ううん、大丈夫。・・・っていうか、ある意味手遅れなんだけどね!!」
「ぐえっ!!」

突然、絵里が俺の首を力一杯絞めてきた。

「な・・何を・・するだぁ・・・」
「え、えへ、えへへへへ!!ダ、ダメ、もう我慢できないよぉ!!」

絵里の顔を見ると、先ほどの冨美枝さんやトモと同じような表情をしていた。
くっ・・・何か知らんが、絵里もあの二人と同じ状態になっちまったようだ。

「いっひひひひひぃ!!うひゃひゃひゃひゃ!!しねぇぇぇぇぇ!!」

さらに絵里の手に力が入る。
だが、思ったほど俺の首は絞まっていなかった。

よし、それなら・・・

逃げる!
 ゼルダ  - 09/12/11(金) 22:57 -

引用なし
パスワード
   絵里の両手をふりほどいて、ソッコーで逃げた。
絵里の部屋を出て、階段を降り、玄関へと着く。

「けけけけけけ!!全裸で外にでるつもりなのぉ!?」

しまった・・・。
確かにこのまま外に出るのはまずい・・・。
かといって今更、絵里の部屋に引き返すわけにもいかない。
今度は凶器を用意してるかもしれないしな・・・。

・・・あれ?俺、さっきよりピンチになってないか?

「うふ、うふふぅ、もう逃げられないよぉ!」
後ろを見ると、絵里がゆっくり近づいてきていた。
その手には、彫刻刀が握られていた。

「あはぁ、これでぇ、切り刻んであげるぅぅ!!」

くっ・・・四の五の言ってられんな・・・
全裸だが外に出るしかないようだ。
抵抗はあるが、命のが大事だ。

そう決心して玄関のドアを開けようとしたが、
俺が開ける前にドアが開き、一人の人物が中に入ってきた。

その人物は・・・

生徒会長だった。
 ゼルダ  - 09/12/20(日) 21:31 -

引用なし
パスワード
   「キミ、下がっていろ!!」

素早く俺と絵里の間に入ってそう叫んだのは、俺が通っている高校の生徒会長だった。

一瞬、助かったと思った俺だったが、よく考えてみると生徒会長は警察官でも何でもない、ただの一女子高生なのだ。これではたいして状況は変わっていないのでは・・・


そう考えていた時期が俺にもありました。


次の瞬間、生徒会長はポケットからお札を取り出し、それを絵里の前に突き出した。

「忠告する。コイツはなかなか強力な札でね、アンタぐらいのレベルだったら簡単に消滅させられる力を持ってる。・・・悪いことは言わないから、早くその子の身体から出ておとなしく封印されなさい。」

絵里に向かって脅すようにそう話す生徒会長。
それに対し絵里は、相変わらず正気とは思えない表情をしていた。

「ふひひ、なぁ〜にを言ってるのぉ〜?身体から出るも何もぉ、あたしはぁ、フツーの女子高生のぉ、大河絵里だよぉ〜。ただぁ・・・ちょっと人をコロシテみたくなっただけっ!きひひひひひひぃぃぃ!!」
「そう・・・だったら、仕方ないわね!」

生徒会長の声とともに、お札が光り出した。

すると、絵里はガクガク震えだして、持っていた彫刻刀を床に落とし、さらに先ほど血の出ていた傷口を押さえ出したのだった。

「ぐ・・・ぐぎぎぎぎぎぎぎ・・・!!」

歯を食いしばって、何かの激痛に苦しんでいるような表情をみせる絵里。
その様子を見ているとふと、絵里と目が合ってしまった。

「い、痛いよぉ・・たすけて・・たすけてよぉ・・・」

涙目になっている絵里から、力のない助けを求める声が聞こえてきた。

「キミ!コイツの言う事に耳を貸すな!その子のことを本当に助けたいのなら!」

俺は・・・

生徒会長に従った。
 ゼルダ  - 09/12/20(日) 22:47 -

引用なし
パスワード
   俺は生徒会長に従い、耳をふさいで目を瞑った。

「いや、そういう物理的な意味じゃないんだが・・・まあいい。これでアンタの猿芝居も無駄に終わったってワケだ。観念しな!!」
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――」

先程の力のない声とはうってかわり怒り狂った叫び声を上げる絵里だったが、その声は途中でプツリと聞こえなくなった。

「終わったのか・・・?」

そう呟いた俺は、目を開いた。
すると、絵里が力なく倒れていることに気付いた。

「絵里!!」
「待て!!」

絵里に駆け寄ろうとする俺を、手で制止する生徒会長。
・・・なんだ?まだ終わってないのか?

「・・・健全な男子が、全裸の、しかも気絶して無防備な女子を見て興奮するのは分かるが・・・・・・少しは状況を考えたまえ。」

・・・あんたの目には一体俺はどう映ってるんだよ。

「というのは冗談だが、キミは早く服を着たほうがいい。もしも彼女が今目が覚めて、さっきまでのことを微塵も覚えていなかったら、キミは色々とマズイんじゃないのか?」
「ゲッ!!」

確かにそれはマズイ、いや、ヤバイ。
そう思った俺は、ダッシュで絵里の部屋に行って服を着て、またダッシュで戻ってきた。

すると・・・

誰もいなかった・・・
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:29 -

引用なし
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   「はあはあ・・・・あ・・・あれ?」
床の彫刻刀を拾い上げる。
「あの〜、もしもし〜?」
どこにも二人の姿は見えない。
「はあ・・・なんたって俺・・・不幸だな。」

しばらく待っていたが事態が変わる様子も無い。俺は・・・

俺たちは俺の体を遠巻きに囲んで・・・
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:33 -

引用なし
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   しばし無言で立ち尽くしていた。
妹の姿になった俺。
義母の姿の妹。
むちむちでケバい女の姿の継母。
唯一自分のままの絵里。
「えっと・・・」
最初に口を開いたのは・・・

「う・・・うん・・・いたた・・・」
 Skinner  - 10/1/3(日) 12:49 -

引用なし
パスワード
   絵里が意識を取り戻したようだ。
俺は内心びくびくしながら少し間合いを取って声をかける。
「え・・・絵里か?」
もぞもぞと体を動かして半身を起こした絵里。
「・・・・あれ?な・・・・なに?なんで・・・」
状況が把握できないらしい。まあそりゃそうだろう。どうやら本当に元に戻ったようだ。
俺は・・・

??
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:08 -

引用なし
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   一瞬何が起きたのか分からなったが、腹に…
「やったwwwできた!!勝った。あhhhhhhhhh」
朦朧とする意識のなか、どこかで聞いた様なセリフを言う絵里の声が…
「なぜだ?確かに包丁は今消えた、は、ず・・・」
「キャハhhh、バカだねwよく思い出してよ。包丁は一本だけだった?」
「!!」
「そう、二本wwこの二本は常に一緒にあってね。あんたなら一本で十分だと思ったけど」
「・・・」
「このとおり油断しちゃってwだから消滅時に分からないようもう一本を手に握らせたのさ」
「・・くっ・・」
「痛い?てかまだ腑に落ちない?この体は一本目を離したとき気絶したから、乗っ取るのは簡単だったんだよ!」
「・・・・・」
薄れゆく意識の中、自分が作ったさっきよりもすごい液が視界に入った…
俺はもう駄目かもしれないが、せめて絵里だけは…
しかし、心身ともにダメージは深刻だ。どうする?

最後の力で…
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:22 -

引用なし
パスワード
   俺は、まだ刺したままの絵里の手を包丁ごと引き抜き、必死に液のそばに行った。
「今度はやられないよお。そりゃーw」
しかし絵里は容赦せず、俺の足をもう片方の手で押さえ動きを止めると、とどめを刺そうと、振り下ろした。
俺は押さえつけられながらも、大きな液の入った瓶を抱えると、それをすべてぶっかけた。
「きゃーーー」
人間、死に間際にはホントにすごい力が出るらしい。絵里も、まさか瀕死の俺が、さっきよりも馬鹿力を出すとは思ってなかったようで、本能的に飛び退きかわした。
しかし、包丁は手放してしまった。
そして、

・・・・!?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:49 -

引用なし
パスワード
   いくら火事場の馬鹿力を出しても、瀕死状態である。
包丁だけでなく、俺もまともに、しかも全身に液を浴びてしまった。
体がどんどん溶けて行く…
しかし、俺は愛する絵里を救っただけで満足だった。

あれ?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:53 -

引用なし
パスワード
   しばらくして気付いたのだが…
俺の目の先には誰か倒れている。
それより俺は死んだハズでは…
なにがどうなってるんだ?
俺は状況把握のために動こうとしたが、次に聞いた悲鳴ですべてを理解した。

きゃーーーーー
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:59 -

引用なし
パスワード
   目の前の人が俺を見て震えている。
なんだ?てかこの声どこかで聞いた様な…まさか絵里?
「いや、何これ。変な液が動いてる!?いや、こっちに来ないで。気持ち悪い」
おれが絵里らしきやつのとこへ向かおうとすると、絵里の叫ぶ声が聞こえた。
うるさいな…いや、待てよ。そうか、なるほど。

状況把握
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:04 -

引用なし
パスワード
   つまりこういうことだ。
どうやら俺は確かに溶けたようだが、液のままで生きてるようだ。
視界はすごく狭いが、周りを見回すと、確かに絵里の部屋のような感じだ。
判断材料を踏まえると、こう考えるしかないだろう。
すると

興奮w?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:14 -

引用なし
パスワード
   ある欲が芽生えてきた。
一本目の包丁もそう遠くないところで溶けたので、それとも一緒になったせいだろうか。この体で絵里の中に入りたくなってきたw
しかも、入ってイカせれば乗っ取れる、というイメージなどが自然と浮かんでくる。
そうだ。俺は絵里そのものになりたかったのだwこれなら血を流さず、支配することができるww
あの包丁のような惨事は二度と起こさせない!
だが俺は気付かなかった。
自分が、包丁についてたモノより、すさまじい悪霊になりつつある、ということに

くくくwww
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:18 -

引用なし
パスワード
   「いや、来ないで。」
絵里は思うように体が動かせないようだ。
腰が抜けてるのもあるが、さっきまで操られてたんだ。体力が消耗してて当然だなw
だから俺は、簡単に絵里の前まで来れた。
さて、どっから入ろうか?w

ア・ソ・コww
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:28 -

引用なし
パスワード
   さっきの俺ではないが、口の方だと、入る前に絵里が抵抗するかもしれない。
ここはやっぱ確実に行こう!
それにここだと容易にイケるしwww
俺は、あっと言う間に絵里のアソコにたどり着き、侵入した。
「いや、やめ・・・うっ、ああん」
絵里はびくびく痙攣してるようだ。
たとえ処女でも、固体と違って液体なら、容易に子宮までイケるw
ホントに世の中何が起こるか分からないぜ。俺のくそ液体をこっそりここに隠してよかったぜw
なぜか俺と包丁以外は溶けてないしなwww
先ほどの教訓?より、俺は絵里が自我を取り戻す前に、徹底的に責めることにした。

「ああんw」
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:37 -

引用なし
パスワード
   「いや、やめ、くっ、はああん」
抵抗なく入れたせいか、絵里は興奮した声を出し続けている。
「なに、これ、ああん。だめ、やめ、はぁん。いや、あああん」
絵里のやつこんな声を出せるのか。くっ、かわいいなw俺まで興奮するぜ。
俺は感じるとこを刺激した。
性知識が疎い俺だが、こんな声を出せば、だれでもツボが分かるww
俺はラストスパートに入った。
憑依支配すれば後でいくらでも楽しめる。善は急げ?だ。
「ああ、ああん。くっ、はぁん。うっ、あっ、だめ、おかしく、はぁあん、なっちゃ、あん、うよぉ」
もう陥落間近だ。
俺は

計画通り?に
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:42 -

引用なし
パスワード
   イカせた。
「はぁ、ああん。あん、あぁ、あああああ。くる、はあああん。なに、はぁん。か、あああん。が、ああ、ああああああああん」
最後に大きく叫んだかと思うと、絵里は気を失って倒れた。
しばらくすると

絵里が目を覚ましたw
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 15:05 -

引用なし
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   しかし、起きた途端、体を触り始めた。
そして、姿見の前まで来ると、ニヤッと笑った。
「ふぅん。私って結構可愛いかもwさて、」
おれは目を閉じ、記憶を引き出した。
すると、絵里のものだけでなく、俺の液化した時の能力のことまで分かった。
どうやら生前包丁を使用してたものが恨みに飲み込まれ、とり憑いていたらしい。
その後封印されたらしいが、やみ取引の馬鹿な奴が、高値で富江に売りつけたようだ。
その額5000万って…どこにそんな金持ってたんだ?
しかも封印前などに恨みをいっぱい吸い取り、朋子などいろんな人を操った影響で、もともと一つだったのが二つになり、さらに邪気が増したらしい。
その影響か、俺は絵里の体でもちょっと念を込めるだけで、普通の悪霊の数倍の力が出せた。
精気などいろんなものを吸って力が増すなら、同じくらい力があるやつを堕としたら、2倍になるということか。
これはいいなwさっきすべて吸えなかった、朋子や富江からまずいただくとして、それが終わった後、そのあとのことをじっくり考えるか。
そう考えると、少女は部屋から出て行った。


部屋には小さな液が残ったが、それは、さっき溶けた人間のというより、出て行った少女が出したモノに見えた。
しかもその液からは、通常では発生しない気があふれ出ていた…

絵里だった。
 null  - 10/1/16(土) 17:34 -

引用なし
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   「あ、こんな時間。録画予約してなかっ・・・あ、うん。ちょっと急用を思い出したから帰るね!じゃっ!」
一目散に家に戻っていった。
「まあ、家族のことだからしょうがないわね。ちょっとそれを見せて?」
小太りオミズ風の冨美枝さんが俺の胸のペンダントを覗き込む。
「これで入れ替わったのよね?かけた相手が相手と、となると・・・トモちゃんにまず体を返しましょうか。」
「う、うん。そうだね。」
「やだ・・・なんか怖いよ・・・」
冨美枝さんのナイスバディでイヤイヤをしている。なんか色っぽいぞ。
「じっとしてろよ・・・えいっ!」
「・・・・・わあ!やった!!私に戻った!!わーいわーい!!」
ずっしりと肩にかかる胸の重さ。
今度は俺がそのナイスバディに。
「次は・・・・うーんと・・・・えーと・・・どうすれば戻れるのかしら?」
最終的には縛られている俺の体も含めて元通りにしないといけないわけだが・・・
俺は・・・

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。