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「ちょっと、さっきの悲鳴は何なの!?」
心配そうに俺に話しかける絵里。
「バ、バカ!!こっちくんなって!!」
「ちょ!前、前!!」
「へ?」
絵里に言われて前を見る。
すると、すぐ目の前でトモがニタリと笑いながら包丁を振り上げていた。
「きっひひひひぃ!おいしく料理してあげるよぉぉぉぉっ!」
「し、しまった!」
「バカ、何やってんのよ!?」
絵里の声とともに俺の腕が後ろに引かれ、俺の体が包丁から遠ざかっていき、
トモの包丁をギリギリの所でかわすことができた。
「ちいっ!」
「今よ!早く逃げるのよ!」
「お、おう!」
俺たちは全速力でそこから逃げようとした。
「逃がさないよぉぉぉぉっ!」
それを阻止しようと、トモは持っていた包丁を投げてきた。
「あぶねっ!?」
包丁は俺の腰のすぐ横を通過していった。
・・・メタボじゃなくてよかった(汗
さて、家から逃げてきたのはいいが、ここからどこへ行こうか?
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