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俺は当然のように絵里と共に絵里の部屋へと避難した。
「と、と、とと、とりあえず、110番だよな?」
俺は受話器を持って、電話をかけようとした。
「待って!」
そこへ、絵里が止めに入ってきた。
「な、何だよ!?」
「警察はマズイと思うの。だって、トモちゃんが捕まっちゃうじゃない?」
「いやいやいや!!そりゃそうだけど、そうしないと俺達が危ないんだってヴぁ!!」
「ううん、そうじゃないの。トモちゃんが捕まっても意味がないかもしれないよ?って言ってるのよ。」
絵里がそこまで言ったところで、俺はようやく理解した。
そうだった。
トモは家に入るまでは普通だった。
狂っていたのは継母のほうだった。
それが、トモが家に入ってから逆になっちまった・・・。
これは一体どういうことなんだ?
俺が悩んでいると・・・
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