|
>Josefさん:
>当用漢字が指定された頃はともかく、近年は「害」→「碍」を主張する声が強くなっています。現在多く使われている「障害者」という表記が、ある時点で、「碍」を「害」に書き換えた結果なのかどうかは不明でしょう。「障害者」もまた戦前からあった表記ですから。
さう云ふ主張が強くなつてゐるから問題が解決してゐると云ふ觀方を私はしません。さうした土俵の上で新たな漢字制限の型に日本語使用者が嵌め込まれるだけでせう。また本來の語彙認識が破懷された中で書き換えだと認識する事すら出來なくなつてゐるからでせう。「不明」と云うのは其の土俵に乗つて仕舞つた言ひ方です。
>それはおいといて、私自身は、少なくとも漢字選択を意識して書く時には「障碍者」を使います(ぼーっとしている時にはカナ漢字変換ソフトの言いなりになっているかもしれませんが)。「害」は良くないという倫理的な判断ではなく、意味が違うだろうという違和感があるからです。
Josefさんはどの樣に「碍」と「害」は意味が違ふとお考へですか。それは何と云ふ字典に據るものですか? 實の處、私の漢和字典では「害」の字義が「碍」のそれを包攝するかの樣に書かれてゐるのですよ。これも当用、常用の漢字制限に合わせて作られた教育辭書の弊害で、漢字本來の使用の仕方を知る事が出來ない樣に國民を仕向ける手助けしてゐる樣に思ひます。
(「漢字」の「漢」の舊字體が出なかったので再投稿)
|
|