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先日、G7サミットが行われたドイツでは、サミットに抗議するデモ隊と警察との小さな衝突が起こったりもしました(ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150607/k10010105871000.html)。デモの理由にはTTIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)への反対があります。次のサイトでは、このTTIPや、日本が直接関係するTPPやTiSAの問題(の一部)が、「国連専門家グループ、TPP等の貿易協定とその秘密交渉に懸念表明」と題して指摘されてい ます。
>ttp://news.braina.com/2015/0605/rule_20150605_001____.html
>国連の専門家グループは6月2日、TPPなど3つの自由貿易協定に関して、協定が経済面でなく、健康や食品安全、労働基準、著作権など基本的な人権に関連する面を含み、それが秘密交渉として進められていることについて、緊急に懸念を表明する声明を発表した。
>10名の専門家グループは、現在、関係国で交渉が進行中のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、TIIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)、TiSA(新サービス貿易協定)に関して、例えば薬剤のビジネスのための特許権の強化(保護期間の延長など)など、産業界などの一部の経済的利益のために、公共的な基本的な人権(健康保護、食品安全、労働基準)の水準を低下させる恐れなどのマイナスの影響面を含んでいるとしている。
これらの交渉が「秘密」交渉なのは、各国国内世論の反対で交渉が進まなくなる事態を避けるためですね。それだけやばい交渉をしているということです。グローバル産業やハゲタカ金融が各国の公共的部門を食い荒らして儲けるためのルール作りですから、やばくないわけがない。
ところがこういうものに対して日本のメディアは無関心、というよりTPPに大手メディアは一つ残らず賛成するという有様です(TiSAについては報道すらなされない)。交渉は秘密、メディアは都合の悪いことは報道しない、というわけだから、国民の多くは情報を知らないまま、事態が刻々と進んでいます。
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