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水と安全と「主権」はタダ? Josef 15/6/12(金) 19:24
  藤原正彦氏のコラムから Josef 15/6/23(火) 18:19
   Re(1):藤原正彦氏のコラムから Josef 15/6/23(火) 19:10
   Re(2):藤原正彦氏のコラムから 芥屋@2015 15/6/24(水) 20:18
   Re(3):藤原正彦氏のコラムから Josef 15/6/29(月) 9:15
   Re(4):藤原正彦氏のコラムから しゅう 15/6/29(月) 21:16
   Re(5):藤原正彦氏のコラムから バジル二世 15/6/30(火) 10:19
   Re(6):藤原正彦氏のコラムから Josef 15/6/30(火) 14:57
   Re(7):藤原正彦氏のコラムから バジル二世 15/6/30(火) 20:49
   Re(8):藤原正彦氏のコラムから Josef 15/7/3(金) 16:21
   例の発言とやら 芥屋@2015 15/7/3(金) 21:56
   Re(1):例の発言とやら バジル二世 15/7/13(月) 18:40

水と安全と「主権」はタダ?
 Josef  - 15/6/12(金) 19:24 -

引用なし
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   先日、G7サミットが行われたドイツでは、サミットに抗議するデモ隊と警察との小さな衝突が起こったりもしました(ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150607/k10010105871000.html)。デモの理由にはTTIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)への反対があります。次のサイトでは、このTTIPや、日本が直接関係するTPPやTiSAの問題(の一部)が、「国連専門家グループ、TPP等の貿易協定とその秘密交渉に懸念表明」と題して指摘されてい ます。

>ttp://news.braina.com/2015/0605/rule_20150605_001____.html
>国連の専門家グループは6月2日、TPPなど3つの自由貿易協定に関して、協定が経済面でなく、健康や食品安全、労働基準、著作権など基本的な人権に関連する面を含み、それが秘密交渉として進められていることについて、緊急に懸念を表明する声明を発表した。
>10名の専門家グループは、現在、関係国で交渉が進行中のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、TIIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)、TiSA(新サービス貿易協定)に関して、例えば薬剤のビジネスのための特許権の強化(保護期間の延長など)など、産業界などの一部の経済的利益のために、公共的な基本的な人権(健康保護、食品安全、労働基準)の水準を低下させる恐れなどのマイナスの影響面を含んでいるとしている。

これらの交渉が「秘密」交渉なのは、各国国内世論の反対で交渉が進まなくなる事態を避けるためですね。それだけやばい交渉をしているということです。グローバル産業やハゲタカ金融が各国の公共的部門を食い荒らして儲けるためのルール作りですから、やばくないわけがない。

ところがこういうものに対して日本のメディアは無関心、というよりTPPに大手メディアは一つ残らず賛成するという有様です(TiSAについては報道すらなされない)。交渉は秘密、メディアは都合の悪いことは報道しない、というわけだから、国民の多くは情報を知らないまま、事態が刻々と進んでいます。

藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/6/23(火) 18:19 -

引用なし
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   『週刊新潮』6月25日号の藤原正彦氏のコラムから後半部を引用します。

>教養や品性よりも功利、実用、したがってカネが尊ばれる国においては、必然的に実業家や経済界が敬われ、政治に深く関わるようになる。とりわけ新自由主義や金融資本主義にハイジャックされた1980年代以降のアメリカは甚だしい。我が国は(中略)1990年代からは経団連を中心とする経済界が天下を動かすようになった。新自由主義の激しい競争下では効率や利潤が至上課題で、教養や品性などどうでもよいのだ。だからここ10数年間の改革の多くは彼らの要望のままだ。法人減税のための消費増税、大量移民計画、TPP、労働者派遣法改正などすべて彼等の利益のためだ。小学校からの英語やパソコン、デジタル教科書、グローバル人材養成、国立大から人文社会系をなくす、なども彼等が言い出した。広告収入に頼る新聞、雑誌、テレビなどメディアはこれら呆れるような愚策に反対さえ打てない卑屈と無見識の中にある。

藤原氏が引用の中ほどで言っている「効率や利潤」は数値化可能なもので、冒頭の「教養や品性」は数値化できないものと言い換えることもできるでしょう。

「教養や品性」というと妙にとりすました感じがするから例を挙げていうと、シェークスピア文学を「評価」するためには古英語を勉強して直にテクストと取り組まなければいけません。時間がかかります。知・情・意すべてを動員してテクストと対話する必要があります。そういう営為が「教養」に繋がります。

でもそんなかったるいことはやってられないというので、シェークスピア文学を作品が売れた部数で「評価」しようというふうにすれば、数値化可能なものとなります。ド素人でもシェークスピアやゲーテを「評価」できるようになります。つまり数値化への欲望は素人支配の欲望と紙一重です。

Re(1):藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/6/23(火) 19:10 -

引用なし
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   先の投稿で藤原正彦氏の「効率や利潤」という言葉を「数値化可能なもの」と言い換えましたが、そうした数値化への過度な傾きは、たとえば大阪都構想をめぐる住民投票後に行われた橋下大阪市長記者会見にも見ることができます。

橋下市長は敗北の弁として「大変重く受け止めます。僕が提案した大阪都構想、市民のみなさまに受け入れられなかったということで、やっぱり間違ってたということになるのでしょうね」と語っています。
ttp://logmi.jp/59213

この弁では、正しいか間違っているかが、「数」で評価されています。微差であっても、都構想を住民が否定したことは厳然たる事実として認めなければいけないが、都構想が諸問題の解決や未来のために良いものであっかどうかは、投票の結果とは関係ありません。ところが、橋下氏のような言い方が、「おかしい」と捉えられるのではなく「潔い」と捉えられるところにも社会をおおう数値化信仰を見て取ることができるでしょう。それは民主主義を「数の論理」と同一視する原始的な思考への退化でもあります。

昨年のSTAP細胞事件の主役・小保方氏が、正体がばれるまで「ふるい」にかけられることなく「出世」していったのは、チェック機能が働かなかったからです。なぜ働かなかったか。それは大学教員の教育実績が「何人の大学院生を指導しているか」「何人の博士号、修士号を出したか」といった数値によって測られるようになったからです。いきおい教員は学生の研究の「中身」より「 数」を追い求めるようなる。教員を「評価」する人たちはド素人ですから、いくら教員が「中身」を力説しても馬耳東風です。小保方氏の指導教員は年に6人もの博士号を出した年もあったりして、実質的な指導はほとんど期待できない状態でした(実際、実質的な指導はしていなかったことがその後の調査で明らかになり、また同じ研究室の複数の博士号取得者がコピペ論文のオンパレードだったことまで明るみに出ました)。

Re(2):藤原正彦氏のコラムから
 芥屋@2015  - 15/6/24(水) 20:18 -

引用なし
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   >Josefさん:
話が脱線するかもしれませんがケベックやスコットランドの独立を問う住民投票を思い浮かべました。
独立が良いとか悪いとか私はコメントする立場にはありませんが、その時々の投票結果(多数決で否決)を受け入れつつ更なる未来へまた運動を続けるという。

民主主義の多数決原則とは本来そういうものだと、いかにもまぁ教科書的な考えですが、でもやっぱりそういうものですよね。

僅差とは言え否決されたのだから潔く結果を受け入れるというのはわかりますが、そこで投げてしまうのでは賛成票を投じた人々はどうなるんでしょうかね。腑に落ちないというか、はっきり言って稚拙な印象をぬぐえません。

Re(3):藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/6/29(月) 9:15 -

引用なし
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   >芥屋@2015さん:

>僅差とは言え否決されたのだから潔く結果を受け入れるというのはわかりますが、そこで投げてしまうのでは賛成票を投じた人々はどうなるんでしょうかね。腑に落ちないというか、はっきり言って稚拙な印象をぬぐえません。

まったく同感です。
橋下氏は、テレビで喋っているのを見るととても歯切れがいい印象なんだけど、投票後のインタビューなど、文字に起こしたものを読むと「はぁ?」て感じになります。まるめこむのがうまいタイプ?

Re(4):藤原正彦氏のコラムから
 しゅう  - 15/6/29(月) 21:16 -

引用なし
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       >
>まったく同感です。
>橋下氏は、テレビで喋っているのを見るととても歯切れがいい印象なんだけど、投票後のインタビューなど、文字に起こしたものを読むと「はぁ?」て感じになります。まるめこむのがうまいタイプ?

 誰が言ったか忘れてしまいましたが,橋下や今の安倍みたいなのは、マグロみたいなもので止まったら死んでしまうんだそうですw
 

Re(5):藤原正彦氏のコラムから
 バジル二世  - 15/6/30(火) 10:19 -

引用なし
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   >しゅうさん:
>     >
>>まったく同感です。
>>橋下氏は、テレビで喋っているのを見るととても歯切れがいい印象なんだけど、投票後のインタビューなど、文字に起こしたものを読むと「はぁ?」て感じになります。まるめこむのがうまいタイプ?
>
> 誰が言ったか忘れてしまいましたが,橋下や今の安倍みたいなのは、マグロみたいなもので止まったら死んでしまうんだそうですw
>
百田も「マスコミに抹殺される〜」って言ひ過ぎ。保守劣化。

Re(6):藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/6/30(火) 14:57 -

引用なし
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   >バジル二世さん:

>百田も「マスコミに抹殺される〜」って言ひ過ぎ。保守劣化。

アメリカとの関係を保つために自国民を誹謗中傷する。これが保守だっていうんだから酷いもんです(今に始まったことではありませんが)。

数年前、プラハ城を紹介する番組の中で、10代の少女が「プラハの春」を経験した父親から苦しかった時代の話を聞く場面がありました。聞いていた少女が「ええ?ソ連に弾圧されたんじゃなかったの?」と言うと父親が「いいや、ソ連当局は目くばせしただけさ。弾圧したのはチェコ人なんだよ」と悲しそうに答える場面が印象に残っています。

日本はまだマシですが、構造的には似たようなものかもしれませんね。

Re(7):藤原正彦氏のコラムから
 バジル二世  - 15/6/30(火) 20:49 -

引用なし
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   >Josefさん:
>
>日本はまだマシですが、構造的には似たようなものかもしれませんね。

私なんぞは馬鹿なもんだからすぐ熱くなって論争に巻き込まれちゃふのですが、性善説の日本人を諦め切った口調で腐すもよし、もう首相から野党党首までが下心丸出しなのに白け切るもよし、どなたか透徹した眼で漂流する日本をぶった切ってくれませんかねえ。

沖縄の2県紙だって、正しいとは限らない移り気な民意に迎合するばかりで、国防の将来がどうなるにせよ、県外移設なんていざ事が起きたらこちら側の死者を増やすだけでせう?

Re(8):藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/7/3(金) 16:21 -

引用なし
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   >バジル二世さん:

>沖縄の2県紙だって、正しいとは限らない移り気な民意に迎合するばかりで、国防の将来がどうなるにせよ、県外移設なんていざ事が起きたらこちら側の死者を増やすだけでせう?

↑このような「意見」なら右から左までどんどん戦わせればいいのですが、例の「沖縄の2紙はつぶさなければいけない」のような、「意見の排除」は言論の自由の否定ですね。

例の発言とやら
 芥屋@2015  - 15/7/3(金) 21:56 -

引用なし
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   「とやら」と記したのは僕は今回、あんまり元発言の全てとか百田さんがどういうことを書いてきた人か全く調べてないからです。その辺の興味も無いし。

発言の一部分だけ(しかも内輪のたわごとの会話の冗談を)切り取られた云々の憤懣を百田さんは言ってらっしゃるのを見て、まぁその気持ちがわからんじゃないですよ。そういう「ちょっとギョッとする一節」だけくりぬいて大問題にされちゃうってのはよくあるし。

でもねぇ…
今まさに安保法制の大審議を国会でやってて沖縄の基地問題もずっと根深くて、その中で与党議員の勉強会だか何だかであんなこと言えば、その一部分だけでも大問題になるのがわからんのかね?と。

そりゃ作家さんだからその辺の政治的な機微は無知なのかとか、そういう大目に見る気にもなりません。いい歳した大人がそんなことも分からんのか常識だろうが、と感じます。

常識を分かってない奴がいくら天下国家を語っても青臭いだけですよ。
で、その青臭い奴が国内の、そして問題の沖縄県内の空気も読まずにあんなこと言えばどんだけ迷惑かけるか。

そんな駄弁に賛意を表した与党議員の阿呆さ加減にも呆れかえります。「あのね百田さん、作家さんが個人でそれ言っても言論の自由だけど私ら政治家だからね。こういう場でそういうこと言っちゃ困るよ」って、せめてそう言うべきでしょう。

言葉の内容が正しいかどうかじゃなくて、場をわきまえない作家の発言と自分らの立場をわきまえてない政治家の賛意。何だかなぁ。

Re(1):例の発言とやら
 バジル二世  - 15/7/13(月) 18:40 -

引用なし
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   >芥屋@2015さん:

>言葉の内容が正しいかどうかじゃなくて、場をわきまえない作家の発言と自分らの立場をわきまえてない政治家の賛意。何だかなぁ。

百田側にも同情すべき点もあるとも感じたのですが、「権力者の不当発言!」「書かないって約束だった!」ってのは、政治ウォッチャー歴長さうなこの板の人々にはデジャヴ感強いのかな。党本部の火消しも随分大人な話で、うーんそれでいいのかとも感じる自分がゐたりもするのですが。

この約束の一方の主催側ってどんな組織で破約にどう臨んでゐるのかな。「新聞言論の自由だ」「文士にも自由がある」と私もその一端でカッカカッカきてゐて、白状すると「この言論状況に一石を投じてやる」なんて気負ひまであったりして、いろいろ気になる議論ではありました。

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