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反・緊縮本の紹介 Josef 18/6/4(月) 19:54

反・緊縮本の紹介
 Josef  - 18/6/4(月) 19:54 -

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   以前、この板で、日本が「デフレなのにインフレ対策」という矛盾した経済政策をとっていることを批判したり、イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で、離脱を支持する立場から感想を書いたりしたことがあったので、こうしたことに関連する本を2冊紹介しておきます。

○ブレディみかこ・松尾匡・北田暁大『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』亜紀書房、2018/4月

読みやすい鼎談本。著者の北田(社会学)は以前何かの対談で「社会学者は差別構造を見つけるのは得意だが、経済に疎いため、たとえば財政難を持ち出されると差別是正の政策提言ができなくなっていた、だから経済の専門家との勉強会を始めた」みたいことを言っていて、この本はその成果の一部でしょう。経済の専門家ではないこの北田とフリーライターのブレディみかこを理論経済学者松尾が蝶番のようにしっかり繋いでいます。

本の内容について、amazonの匿名レビューから引用します。

>日本の左派・リベラルには護憲、エコ、脱原発、人権などは強力に主張するのに
>経済については「脱成長」などと言って二の次にする人が多数います。
>しばしば経済成長を無視して分配だけを主張する左派もいますが、
>経済成長でパイ全体を増やしたほうが分配もしやすいのは自明です。
>本書を読めば経済をおろそかにすると、結果として憲法に定める生存権すら
>危うくなることが判ると思います。(中略)
>そもそも予算規模がアベノミクス1年目を超えたことが無いことからも、
>財政が緊縮気味なのは明らかです。(中略)
>一方で金融の矢のみでも雇用が改善してきたことも確かなのです。
>著者らはこのことから金融緩和を継続した上で、財政政策も反緊縮に
>転換することを主張しています。

日本の「緊縮一本槍」の左派にこそ読んでもらいたい本です。
安倍内閣支持率が下がっても野党の支持率が一向に上がらないのは、国民の死活問題である経済について野党は「もっと無駄遣いをなくして緊縮しろ」とアホなことしか言っていないのが最大の原因なのだから。

この本の著者の一人であるブレディみかこの本も紹介しておきます。

○ブレディみかこ『労働者階級の反乱―地べたから見た英国EU離脱』 光文社新書、2017/10月

内外の大手メディアはイギリスEU離脱を「排外主義」「ポピュリズム」の勝利という悲しむべきニュースとして伝えましたが、これに違和感を覚えたイギリス在住の著者はEU離脱を支持した労働者たちにインタビューして回り、この本を書いています。
以下はamazonの内容紹介。

>全世界を驚かせた2016年6月の英国国民投票でのEU離脱派の勝利。
>海外では「下層に広がった醜い排外主義の現れ」とする報道が多かったが、
>英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」と評す向きも多かった。
>それは、なぜなのか?
>世界で最初に産業革命を経験し、最初に労働運動が始まった国イギリス。
>そこでは労働者たちこそが民主主義を守ってきた。
>ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政により
>社会のアウトサイダーにされつつある彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。

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