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新元号の第一印象は、ラ行とは珍しやと云ふものでした。国語には馴染みが大変薄い発声です。いえ、アルタイ語族の語頭での流音回避は有名で、朝鮮語では支那伝来の「料理」はヨリださう。日本語でもR始まりなのにです。
つまり国語には「炉」とかで外来語の語頭ラ行を認める寛容さがある一方、半島では最近の輸入語「炉端焼き」がノバタヤキとされるほどの徹底した排除振りらしいです。NとかYの音に振り替へると云ひます。
それらと関係があるかどうか、レイワが発音し辛いと云ふ欧米人も見ます。実は現在までの232元号中、語頭ラ行は3時代のみです。漢字音が生きる造語だからこそ歴史に例もありますが、古代からの内生的な国語には有りません。
言語それぞれに性格とか方向付けが厳にあるのです。言葉が自由であるとか正義や「多様性」を映すべきだとかの立場からは見過ごされたり斥けられたりしがちなのですが、正仮名遣ひを用ゐるのもその理由によります。
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