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純子さん:
> いや、それは「性同一性障害者」の場合で、普通の男性が、スカートを
> はいて会社にいけないのは差別だと……。だから、性同一性障害と異性
> 装的フェティシズム以外でスカート掃きたがる遺伝子上の男性がどこに
> いるんだって話ですね、これは……(^^)。
いますよ、知り合いに。
> 私から見れば、macskaさんの言っていることは、完全に机上の空論でし
> かありません。
ですから、わたしの考えた「差別の定義」は、ある意味では机上の空論なんです。
たしかに、スカートをはきたいという男性はごく少数でしょう。かれらが「堂々とスカートをはく権利を!」という主張を掲げて行動をしているという話も聞きません。だから、今の段階でことさらに「男性がスカートをはく権利」なんてものを考えなくても良いのではないか、程度にはわたしも思います。架空の「被害者」を代弁するという行為に何の興味もありません。それが、わたしは別に「男性がスカートをはく権利」を求めているわけではない、と既に言った理由です。もし少なくない男性たちが「堂々とスカートをはく権利が欲しい」と訴えるようになればわたしは多分それを支持するでしょうが、いまの時点でわたしが率先してそれを主張するつもりはない。
しかし今ここで話しているのは、「ジェンダーの規範による差別」というものが(わたしの定義するところの)差別として成り立っているかどうかです。スカートをはいた男性というのはその極端な例でしかないわけで。
> むしろ、民の声としてあるのは、「女性がスカートを掃かされるのは差
> 別だ。動きにくい、うっとうしい」のほうじゃないですが?
そうですね。あるいは、化粧をしなければいけないとか。男性でも、スカートをはきたいという人はあまりいないでしょうが、どうして女性だけ髪型自由で男性の長髪は駄目なのか、程度の不満ならあるでしょう。そして、それらの規範に違反した人は、ただ単に白い目で見られるだけでは済まずに、さまざまな不利益を被るわけです。それらを指して「ジェンダーの規範による差別」と呼んでいるわけですが、どこかおかしいですか?
> 女性のスラックスはどんどん増えても、男性のスカートというのは、絶
> 対に、はやらない。男性がスカートを選べないのは抑圧だというのは、
> ジェンフリ派の妄想にすぎません。
別に流行らせたいわけじゃないですし、さらに言えば「男性がスカートをはけるような世の中にしよう」とよびかけてすらいません(もしスカートをはきたい男性がそう訴えるようになれば、応援しようと思いますが)。セクシズムに還元できない「ジェンダーの規範による差別」が世の中にはあると指摘しているだけです。
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