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>ラクシュンさん:
楽さんが紹介されたところの断片から言えば、私は全く異なる印象を持ちました。
リストラされた夫は、逆に成功した妻に適応できずにいたようですが、それでも(妻を罪人にしたくなくて)自分こそ犯人であるとして身代わりを演じようとしたとのこと。
楽さんが強く反発する台詞である「(理不尽に耐え切れずに殺人を犯してしまうようでは)アナタは人を支える仕事には就けない」、これが真犯人の写真家助手に向けられたものであるとのこと。
だったら、劇中で対比されているのは、この夫と助手ではないですか。この二人が同一の役回り(狂言回し)であるなら、かたや妻を殺し、かたや師匠を殺した、二人の男の話として登場するはずですが。
署長が真犯人に放った「アナタは人を支える仕事には就けない」というのは、妻の犯した罪を自分がかぶろうとした(これこそ理不尽だが自ら買って出た理不尽である)無職無銭の夫ではなくて、写真家志望の男へのものなのでしょう?
下積み時代にはおどろくほどの理不尽もある芸術世界で、将来の名声を夢見ていた(しかし師匠殺しをしてしまった)芸術家の卵に向けた台詞なんですよね?リストラされたサラリーマンの夫の自己犠牲的な献身行為を描いた後で、この台詞なんでしょう?違うんでしょうか。
不平不満をかかえつつ企業を支えているのにクビにされ不平不満がありつつ身代わりになろうとした成功した妻からは罵倒される男。それに対比されての写真家助手なんじゃないんですかねぇ。対比されているのはあくまで二人の男。男女の問題じゃなくて。
「アナタは人を支える仕事には就けない」って写真家志望の殺人犯が言われる。写真家というのは芸術家だから、直接的に「人を支える仕事」じゃないから、芸術家志望の殺人犯はキョトンとしてしまう。そこが作者の意図でしょうね。
なるほどね…というのが私の感想です。よく出来たシナリオだとは思いません。月並みだな、と思います。でもね、それこそゴールデンタイムのTVドラマだから芸術作品のようなシナリオはいらんでしょう。月並みでよい。月並みなほうが良い。
だって観てるのは、ほとんどはサラリーマンやその連れ合いの男女でしょうからね。こんなのが男女問題だと思うほうが、異常な感覚だな。フェミの影でしかない。それもできそこないのフェミの、その劣化コピーだ。
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