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>しかし全体として再分配が全く機能しておらず、それどころか格差を広げる役割を果たしているとすると、それは国家ぐるみの悪辣極まりない搾取です。にわかには信じ難いのですが、情報源はどの辺でしょうか?
全体というか、子育て世帯の貧困率の話でした。ミスリードするような書き方でしたね、すみません。岩波新書『子どもの貧困』安部彩著(リンクが何故か貼れなくなっているので、検索して下さい)に詳しいです。ここでは子どもの貧困世帯について、書かれているのですが、OECDの提示する相対的貧困のデータによると、18ヶ国中日本が唯一、再分配後所得の貧困率が上昇してるようです。ただ判断基準に「税率」が入っていないので、正確ではないのかもしれません。今後消費税も上がりますし、その時どうなるのか注目しています。
それにしても、ひとり親世帯は就業率が圧倒的に高い(他の国と比べても)にも関わらず、貧困率は6割近いんだそうで現状は悲惨です。母子家庭に生まれると、ほぼ半分以上が、ワープアの子供になるんですねぇ。うちも母子家庭なので、真剣に他人事ではないのですが、就労支援は、一部充実してる割に落とし穴も結構ある感じです。まぁ、働け!と国も言って来るわけで、働き手が一人しかいないので勿論働かない訳にはいかないのですが、私の住んでる地域は、保育所の待機児童数がめちゃくちゃ多くて、たとえひとり親世帯でも入れないことが結構あるんですよね。預ける場所が無ければ働くことは不可能ですので、これって、子供もろとも飢え死ね、と言われてるのも等しいなぁと思いました。
畑に関しては、本当に趣味なので、他の人もやればいいのに!とかそういう意図は全くありません。母親達は、就学前は児童館や子育て支援センター等に子供を連れて行きますし、共働きでも休みの日は公園に連れて行ったりしてると思うのですが、そういう時間に畑に連れて行ってる、ってだけです。うちの二歳児も大人のやっていることの真似をしたい盛りなので何でも手伝おうとするし、畑に転がしておくだけで、食べ物が出来て食卓に並ぶまでの過程も学べるし、原種に近い種類の種から育てているせいか市販のものより香りが強くて美味しい気がするし、色々と良いことがあるなぁって。そのうち友達と遊ぶ方が楽しくなるまでの、短い期間だけかもしれません。
野菜などの食料品が高いと言われる日本ですが、それでも実際に作ってみると、かかる手間隙に比べて、単価は安すぎると思います。売ろうなんて、全然思えるような値段じゃない。農家は大変だと思います。遺伝子組み換えや農薬等の技術が農家を助けてるのなら、消費者側の安易で感情的なGM食品の排除は、まずいんじゃないかと思う。有機・無農薬野菜なんて単なる贅沢品とか嗜好品の部類だと思うけれど、これもたいへんな手間と比べたら、単価はとても安いですね。
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