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バジル二世さん、
>どんな風に。というか、Josefさんには昨日の日経新聞の社説(TPP)あたりを
>ブッタギッてもらいたいですね。
経済音痴の私には無理です。
でもバジル二世さんに言われて読むだけ読んでみました。
ひどいですね。件の社説はTPPが善であることを大前提として書かれています。
(4月8日の社説)
ttp://www.nikkei.com/news/editorial/
私なりに要約するとこんな感じです。
「TPP交渉に参加する新興国の中にはベトナムやマレーシアのように
国営企業を多く抱えた国がある。これらは非関税障壁となって日本の資本
参入を妨げている。アメリカと協力してぶっ壊し、民営化させねばならない。」
「我が日本の郵政民営化も不十分であるとアメリカに叱られている。
郵政の完全民営化を果たしてアメリカにTPP参加を認めてもらわねば
ならない。」
「公正な市場競争の実現こそ日本の国益である。」
なんと情けない社説でしょう。
自国の何を保護するかは、その国の歴史風土文化生活安全等々と密接に関わる
ことであって、他国が偉そうに指図することではありません。独裁者が国民
を虐殺しているとか、放射性物質を海に垂れ流して他国に大迷惑をかけている
とかなら話は別ですが、新興国が自国の産業を守り育てていることに対して
「非関税障壁を撤廃しろ!」とは何様のつもりでしょう(アメリカ様か)。
こういうのを何て言えばいいんでしょうね。人が大切に育んでいるものを
横取りして骨の髄までしゃぶりつくしてやろうという根性。ハゲタカ根性?
戦後、日本は国営や為替の固定相場によって産業を保護し、短期間で復興を
遂げました。今のように外国資本が自由に参入できていたら、日本人は安い
労働力として使われるばかりで復興は覚束なかったでしょう。
国境を超えた資本・金融の自由化が進んだ現在、新興国はかつての日本の
ような発展はほぼ不可能な状況にあります。せめて一部産業を国営化して
守るのは当然ではありませんか。それは国家の主権に属することです。
グローバリズム万歳の人たちは、市場は国家主権よりも、民主主義よりも、
優越すると信じているようです。思想というより卑しい銭儲けの論理ですね。
日経新聞もその一つということでしょうか。
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