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芥屋さん、こちらこそ御無沙汰です。
私は日本政府がTPP参加に前のめりなのは経済合理性のためではないの
ではないかと疑っています。というのも、TPP参加はどう考えても失う
ものの方がはるかに大きく、経済合理性では説明がつかないからです。
管前首相がTPP参加を突然言い始めたのは、巷間囁かれているように、
おそらく普天間基地移転問題で悪化した対米関係を改善するためでしょう。
対米交渉現場の厳しい状況を目の当たりにしてはじめて、首相や担当
閣僚は基地問題がいかに重要かつ敏感な問題であったかを知った、
元に戻せるなら戻したいが、もうそうはいかない、そこでTPP…
という構図ではないかと思います。
政権交代があったとはいえ国家間合意を一方的にほごにして代償なしで
済むはずはありませんからね(相手はアメリカだし)。
今、政府は辺野古移設で沖縄に首を縦に振らせることとTPP参加との
両方を睨みながら事を進めているものと思います。一方が成れば他方は
成らなくても何とかなる、と(甘いと思いますが)。また、沖縄の方は
簡単には到底いかないが、TPPも参加国の国益がせめぎ合っているから
しばらくは枠組みだけで中身は未決定という状態が続く、だからまだ
時間はある、と見ているのではないでしょうか。
もちろん、上のような素人の推測をたとえば国会で誰かが質問したと
しても、「そんなことはありません」と一蹴されるだけですから、
TPPに反対するなら、その非合理性や反国益性を理路整然と、かつ
根気強く訴えて反対者を増やしていくしかありません。それができる
人に期待し、応援します。
芥屋さんの仰るとおり、日本は交渉をもっとうまくやるべし、です。
今の問題でいえば、外交交渉以前に、日本国民をもっとちゃんと説得
しろよ、と思います。おそらく説得できるだけの好材料がないのだと
思いますが。
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