| |
こんばんは。
>基盤になっているのは仰っているように「エディプス三角形」なのですよね。
>それへの個々の人間行動のアナロジーが展開されているというふうに理解しています。
その本の内容はそうだったのですが、はたして理論全体が「エディプス三角形」に限定されているのかどうかは私なんかには解りません。
例えばですよ、不治の病で長く苦しんで死んだ父親のことを夢に見る男性がいて、「父はまた生き返って、昔のようにその彼と話をしている。ところが彼は、父がもう死んでしまっているのに、それを知らないのを極めて心苦しく感じていた」、ということがあったんですって。しかしそれをフロイト(精神分析家)が無意識的欲望のレベルで読み替えると、「彼の父は「彼が望んだ通りに」死んでいたが、「彼がそう望んでいた」ことを知らなかった」という意味になるんですって。なのでこの彼の言表は、「病から救われるために父が死ぬことを願ったという彼の自己非難を表している」ということなんですよ。
しかしそれって、わざわざ「無意識的欲望レベル」で読み替える必要があるんでしょうかねえ。
すごく蛇足的な気がするんだけど。
だってそのことは既に彼は知って(気付いて)いるはずでしょう。
だからこそ「心苦しく感じて」いる訳だから。
で例えばですよ、ここに「アナロジー」という概念を強引にブチ込んだとすれば、人間(彼)の心理と「無意識」が似てる?から、人間の心理がこうなら「無意識」もおそらくこうなのだろう、と言えるのかどうかということですよ。
私がヘンな感じがするのは。
因みに、ここにオイディプス(父殺し?)が密輸入されて、だから「エディプス三角形」だー、とかって展開があるのかないのかも知らないです。
|
|