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>例の彼のことで言えば、親の死に直面する立場の人間なら、誰だって経験せざるを得ない通過儀礼みたいなものだと想像します(なので未経験な私であっても充分に想像できた)。
>それは親の死を全く望んでいなかったとしても、例えば、親孝行が(たぶん充分にしていても)できなかったという取り戻せない負い目を背負い込んでしまう心理的(改悟の念的)メカニズムは大半のケースに当てはまると思いますよ。
そのやうなものを病気とみなして地位や金を得る人たちがゐます。先般、「まとまりがない」ことを言ったり気分が落ち込む症状の改善などを目的に大脳皮質の一部を切除する手術のことに触れました。だまされてこの手術を受けさせられた男が殺人を犯し、無期懲役刑を言い渡されました。ですが、彼の償うべき罪とは何でせう?
この男に手術を受けさせることを治療と言った人たちのいふ健康、この人を無期懲役に処することを決めた裁判官の正義とはいったい何なのかと考へるのです。
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