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若山さんも会見をしたようですが、結局、
若山:「若山研究室になかったマウスが使われている」
小保方:「若山研究室のマウスしか使っていない」
という対立から一歩も進んでいないようにみえます。
STAP細胞なるものが、使われるべきマウスとは違うマウスから作られていたことは明らかになっていますが、誰がいつどのようにしてすり替えたか、というところはまだ闇の中です。小保方さんである可能性は高いのでしょうけど、あんな稚拙なデータ捏造や使い回しやコピペをする人(言い換えると素人に毛が生えた程度の人)が、たとえばES細胞とTS細胞を混ぜて塊にするというふうな実地の操作ができるのかどうか。他の人「も」関わっている可能性はまだ消えていないと思います。
理研ははたして全貌を解明しようという気があるのかどうか。今のところそのようにはみえません。
それぞれの共同体には、一般の法律なんかより遥かに重要な掟、掟という言葉がおどろおどろしいなら「ルール」でもいいけど、そういうものがあります。プロ野球の八百長は、球界にとって、法律に触れるかどうかとは関係なく、重大な掟破りであり、ゆえに八百長をした者は原則永久追放です。
科学(学問)におけるデータ捏造・改竄は、科学共同体にとって最大級の罪であるはずです。そういうことが起こったならば、共同体は全力を尽くして真相解明をしなければならない。しかしいちばんの当事者である理研にはどうもそういう気概はないみたいで、大臣や役人の顔色ばかりうかがっている。これでは「解体」という話が出てくるのもしょうがないなーと思っています。
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