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>あまりよく解らないけれど、そもそも「安倍政権のインフレ目標設定が失敗」との見方が強まってゐる様にも見えます。
失敗でしょうね。細かい要因はいろいろあれど、大元は消費税を8パーセントに上げたことでしょう。しかし消費税増税は政府が強行したわけではなく、民主党政権時代に自・公・民で約束したことを実行しただけであり、しかも全マスコミが賛成し、国民も概ね理解を示すという中で行われたことですから、安倍政権だけのせいにはできません。
消費税10パーセントへの増税も予定されていて、相変わらず全マスコミが賛成し、国民も概ね理解を示しているようですから、増え続ける社会保障費への対応はますます困難になっていくでしょう。自分で自分の首を絞めているのです。
もう一つの失敗の原因は、アベノミクス第二の矢(財政)を途中でやめたことでしょう。だから第一の矢の異次元緩和で生まれたマネーが回らなくなってしまった。先月、谷垣自民党幹事長はGDPが依然落ち込んでいることに対して「補正予算を組むことも考えなければ」と言っていましたが、こういう場当たり的な財政政策ではダメでしょう。
しかしこのことについても安倍政権だけを批判するのは酷かもしれません。財政出動しようとすると財務省が渋るのはともかく、マスコミ・国民が一斉に「無駄な公共事業だ」と言い始めるから、なかなか難しい。
こうして、国民の貧困化を押し進める政策ばかりが国民に支持され、実施されるという異様な状況がここ20年くらい続いているように思います。構造改革推進者たちは笑いが止まらないでしょう。
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