|
先の投稿「飢えた」の仮名遣は誤りで「飢ゑた」です。
白状すれば、ここで出たシカゴ学派について私は全く知らないのです。単にリカードの話を読んで、ああ、かう云ふことなのかと膝を打った次第。つまり、税収で足りない分の政府支出は主に公債によって賄はれる。その将来的影響です。
これについて様々な意見がありますね。眉に皺を寄せて、子供や孫の代に負担を押し付けるなと云ふ声。金利が高止まりして、投資活動を圧迫する上に、インフレを惹き起こして人々の生活を圧迫すると云ふ予測もあります。
一方、償還不能になったからと云って命までも取られるものぢゃありません。少なくとも下々の人間はです。どうせ信用やお上の面子が吹っ飛ぶだけ、そのもとでは日用の商品の生産・流通の営為がなほも続くはずとの悲観論を戒める見方です。
しかし私は、際限なく借金してよいかの、あるいは貧しい者のために金を使へ、財政は所得再配分のためにある、とする考へは嫌ひです。他人が懸命に何かのために貯めた金を当て込むのが当然であるみたいなあの自己主張!
洋の東西を問はず、剰余生産は争ひの種になります。これもその代理戦争かも知れません。貧しい者のために働きたいとする人々と私とは経てきたものがもしかしたら大きく違ふのかも知れません。
>でも結局、アメリカに一周遅れで金融工学などをやっても、その分野では圧倒的に強いアメリカの相手になるはずがない。(ご紹介のサイトでの佐伯氏辯)
アングロ・サクソン以前に先物市場を整備し、デリバティブ取引の先駆けをやったのは大坂の堂島米会所を始めた札差ほかです。この事実はNHKの時代劇「まんまこと」なんかも下敷きにしてゐて、江戸の番頭が上方に勉強に行ったりします。
歓喜も失意も山っ気も不正も織り交ぜた人間模様がその後設けられた各地取引所では繰り広げられたでありませう。何故かそんな話に接することが多かった私で、全くこのBBSはバックグラウンドが異なる者のごった煮劇場です。
|
|