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デフレに関連して私は「縮み志向」という言葉を使いましたが(ご存知のとおり、もともとこの言葉は韓国人学者が日本文化について言った言葉です)、経済学者のクルーグマン氏は「臆病者の罠」(timidity trap)という言葉を使っているそうです。
>プリンストン大学教授でノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は、最近、IMFのパネルディスカッションで、長期停滞が続いた日本は、「Timidity Trap(臆病者の罠)」に陥っており、もはやQQE政策のみで、この長期停滞を脱出できないであろうと述べた。(QQEとは量的・質的緩和のこと――引用者注)
ttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/46443?page=4
この記事には、他に、アメリカのルー財務長官がつい先日麻生大臣に積極的な財政出動を促したことも触れられています。
しかし、他国から言われるまでもなく、積極的な財政出動など、とっくに実行中でなきゃおかしいんですよね。安倍政権は当初より「三本の矢」と言ってたんだから。なぜ「第二の矢」(積極財政)をやめてしまったのか。取り巻きのリフレ派たちに「破綻するぞ!」と言われて恐くなった?「臆病者」は当たっているかもしれません。
ところが今回、アメリカに積極的財政拡大を言われてたからっていうんで、TPP対策等のために組む予定になっている補正予算に急遽「景気対策」を盛り込んでいくことになるかもしれません。めでたし、と言いたいところですが、ダメですね、こんなんじゃ。グローバリスト、リフレ派の顔色を見て緊縮財政、アメリカ政府から何か言われたら財政拡大、あっち見たりこっち見たりで計画性もへったくれもない。ただ一貫しているのは、日本の一般国民の生活からは目をそらすというところ。
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