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こんばんは。
別に病気で同情を買って意地の悪さを誤魔化さうと云ふのではありませんが、糖尿病で目を患ってしまったので、誤字・脱字ご容赦を! それから私の方はJosefさんと主要に遣り取りを交はしてきたアベノミクスについて書きます。
>私がデフレに対してケインズ的(あるいはニューディール的)財政支出政策を支持するのは、戦前のデフレに対して効果を上げた政策だからです。
対立学派とされるシカゴ派は特に規制緩和論が不況下で不人気で供給刺激反対論が湧き起こったりします。初めの頃ご紹介の佐伯啓思氏もその論者です。しかしこの論が依拠する相互独立する需要・供給観には例へば需要を生む供給の存在なんかが反証になりますね。
よくは知りませんがケインズの恐慌時の「効果」は異論もあるみたいです。だから勝利宣言はまだ早いですよ。そして義務教育で喧伝される様に特定学派を肯定するご自身こそ、批判なさったパラダイム=「時代に支配的な物の見方」に乗っかってゐるのではありませんか?
その成果の真偽はこれからも調べるつもりですが、私の質問が決して時代の状況から目を背けたものではないことは述べておきたいです。財源的に先が見えない現政権の政策が、財政支出の効果を疑問視できるシカゴ派提起の条件に一致するからこその指摘です’。
>>Josefさんたちは現在、金利が低いのをもって日本に債務危機があり得ないと云ふ無理な説明をされる。(……略)
>国債金利が低いのは結果であって原因ではありません。金利の低さは「円」への信頼が高いことを示す指標の一つです。財務省やマスコミが必死で「財政破綻の危機」「借金は国民一人当たり○百万円」と喧伝し、かなり成功していますが(最近は信じない人が増えているようでめでたしめでたしですが)、本気で「円が危ない」と心配している人がいったいどれだけいるでしょう。
すいませんが、解らないです。円の危機(急落?)が「原因」になって日本国債の金利上昇=債務危機が「結果」として起きると云ふことですか? さうしたシナリオは初耳ですので、もしよろしければ誰がどんなところで言ってゐるのかご教示願へませんか。
確かにこれまで申してきたのは、国債の暴落(金利の急上昇)が「原因」になったインフレ(「結果」)です。機序は詳しく知りませんが、おそらく市場が公的債務負担軽減を狙った政府のインフレ政策を予想するのが圧力となって起こる物価上昇になると思ひます。
>政府の借金が多いといってもギリシャみたいな対外債務ではないし
対外債務中心とすると、仰ってゐると思はれる様なシナリオ、その国の通貨への信用失墜(通貨安)が国債の利払ひ・元本償還能力への不安を生み暴落を引き起こす事態もあるでせう。それが日本では杞憂であるのには同意しますが、元々私も想定してゐません。
>そんな国の通貨が、デフォルトの断崖絶壁の手前にあるわけがないじゃあかりませんか。
その様な油断は危ふいと思ひます。信用不安が表面化してから対策を打つのではもう遅いんです。累積債務の膨張への不信は何かの切っ掛けで金利の突然の急上昇として表れることが多いのです。借金の水準も決して安心できるものではないと考へます。
>ところが今回、アメリカに積極的財政拡大を言われてたからっていうんで、TPP対策等のために組む予定になっている補正予算に急遽「景気対策」を盛り込んでいくことになるかもしれません。
現在「第二の矢」を棚上げしてゐるのかは詳しく調べてゐないのですが、どうでせう。記事を読んだけどクルーグマンや財務長官が言ってゐるだけの話で、政府周辺の顔ぶれは同じだし、勢ひづくのは積極財政派だけなので、政策が大きく変はる感じはしないのですがね。
まあ、アベノミクスに当初喜んでゐたのも、御祝儀相場って感じもなくはないし、どうしても財政政策の効果に疑問を感じてしまふ私からすれば、記事を読んでもああ、設備投資にもケチが付いてんのか位の感想しかないです。やっかみと言はれればそれまでです。
でも自分の「縮み志向」は結構当たってゐる気がするので、記事が紹介する様に短期的に消費が上向いたと云ふ統計が出ても消費は低空飛行だなって思ひます。だから積極財政と云ふ線に賛同するためには最低限、福祉・社会保障の財源と将来像を示してもらひたいですね。
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