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>その常識さへ辯へてゐない
“辯“ではなく“辨”を用ゐるべきでしたね。国語改革の皺寄せの最たるもので、基礎力を疑はれかねません。「辨別」「辯護」…。当用漢字で「弁」一字に統合された「止水瓣」「辮髪」も併せたの同音(音符)異義字の一つ。
当時文部省内にゐた漢字制限派が押し切りました。使へなくなる漢字の部分を平仮名で例へば「がう(毫)も同意しない」と書くのが難しいから、仮名遣ひも玉突きで発音通りにして「ごう」と書けるやうにしました。
国会議決は経てゐません。必ずしも議決が必要な性質の事柄ではありませんが、官僚の案を丸呑みする閣議決定の後、教育と行政、活字コストを減らしたい新聞を中心に済し崩し的に広がったことには言及しておきます。
漢字・仮名遣ひ両方についてさうした閣議決定群をすべて廃止するのを求めてゐます。両体系一体での復元以外不可能と愚考します。同省がGHQに強調した「封建制の残滓」みたいなものではないのです。
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