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陰暦の大晦日が今日ですね。同じその暦を使ってゐるのかは知らないけど大陸は明日が春節。私も書き残しを吐き出した後で新年を祝はうと思ひます。
行政による言語の改変はそれだけでは必ずしも人道の障害になるものではありません。例としてヒトラーの文字改革を挙げます、フラクトゥーアと云ふ装飾的な印刷書体を廃止して独以外の普及書体を導入しましたね。
見た目がより簡素なアンティカ体を1941年から使ふ訣ですが、明朝体からゴシック体に日本語文書を変へるのを想像すれば判る通り、読み手が受け取る内容の変更はありません。慣れるまで数日の違和だったはずです。
民族アイデンティティーの基盤であるとの主張も根強かったフラクトゥーア活字はあっさり廃棄されます。綴りが同じで意味が変はらない以上当然でした。何世紀にも亙り国を二分した書体論争もこれで決着を見ます。
各語を正しく記述するルールを正書法と云ひますが、漢字を全てハングル表記に改悪した南北朝鮮の両正書法は有害でした。基本の骨格字体が既に固まったかうした欧文の表音文字内での書体変更と話が違ふからです。
導入により意味内容の伝達機能が影響を受けたのです。例へば、
>> 日本、敵の攻撃が近づいた時の先制攻撃
の「先制」の表記は半島人には同音の「専制」との混同を招きがちです。
この様に意思伝達機能そのものに影響してしまふ言語改変は許されません。
>別に国際法など行儀よく守る日本や自衛隊も期待してはをらぬのです。
を撤回して価値観を受け入れるとしたら尚更政策目標の議論に差し障ります。
何万字と云ふ字種があって繊細なコミュニケーション様式である漢字が絡む言語改造は、単純な表音文字だけに限定される場合よりもずっと深い配慮が要ります。「せんせいこうげき」の仮名書きで意味が判りますか?
それでは皆さん、よいお年をお迎へください!
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