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>という私の予言はハズれてしまったのだった。
私もオランダが勝つと予想していました。スペインに勝ってほしかったのですが、どうも勝ってほしい方を不利に予想する癖が私にはあるようで。悲観派なのかも。
>これが弱いチームだと「決定力が無い」となるんでしょうね。
日本サッカーについてよく「決定力がない」と言われますが、常々変だなと感じています。「決定力がない」という言い方の裏側には「その他の力はそこそこあるんだけど」という判断があると思うのですが、日本の「決定力」は守備力やパスを通す能力なんかと大して変わらないでしょう。ことさら「決定力」が目立って弱いわけではないと思います。
日本のサッカー選手たちは10年前と比べてもだいぶ、20年前と比べたら格段にうまくなったと思いますが、それでも世界のトップレベルと比べるとまだまだです。パス一つとってみても速さ、精度ともに不十分です。
かつてジーコは「シュートはゴールにパスするだけだ」と言いました。至言だと思います。ただしそれは、激しい動きの中、相手の必死の妨害をかいくぐっての素早く正確なパスです。そういうプレッシャーの中でパスを通す能力がまだ日本選手たちは足らない。「シュート」だけの問題ではないのです。
よく、日本人は農耕民族だから、一瞬のチャンスを捉え一発で仕留める狩猟民族的な能力に劣るのだ、みたいな日本人論を言う人がいますが、そういうことではないと思います。あるいは、優れたストライカーは我儘なもの、そういう「俺が俺が」の我儘なストライカーが、出る杭は打たれるという日本の文化的土壌では育ちにくいのだ、というふうな日本人論もよく見聞きします(岡田監督もその一人)が、これももっともらしい嘘だと思います。
ひとえに技術的訓練の問題です。問題の在り処を正しく捉えて子供たちを指導する人たちが増えてくれば問題は徐々に解消していくでしょう。入るはずのないシュートなのに「シュートで終わるのはいいですね」などと言っている解説者たちのような旧世代は早く引っ込んだ方がいいと思います。
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