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よーくん
高速無料化の経済効果を国交省が試算して、2・1〜7・8兆円だったというデータを隠していたという朝日の記事がありました。これは重い事実だと感じました。高速以外の鉄道やフェリー等に打撃を与えることは免れないのでしょうが、無料化で単純に渋滞が増える、とは言えないかと思います。その分、一般道の渋滞緩和にもなるはずですし、また高速の出入り口での毎回の渋滞の解消にもなるはずです。何しろ、今は都心に企業と人口が集まり過ぎているので、だから渋滞するとも言えます。それを分散させるのが目的なのですから、そこまでやれなければ意味がありません。
>「全体」の経済的効果を謳うことで立場の弱い者に犠牲を強いるという旧来のやり方はいい加減やめてもらいたい。
何をもって「弱者」としてるのか、にも拠るかと思います。例えば、今は一般道を大型トラックがかなりのスピードで走っていますが、こういうのって危険極まりない。こういった運搬車両と一般との住み分けが出来れば、地域の歩行者や一般車両にとっての安全に繋がります。
子供手当ての所得制限をしてしまうと、高所得者に対して子供は作るな、という誤ったメッセージを送ってしまうことになります。実際にヨーロッパで失敗したやり方でもあります。
今何故こんなに小子化しているのかというと、子供を持つことの負担があまりに大きすぎるからです。所得に関係なく、全ての人にとってそうです。低所得者であれば、結婚や子育てそのものが生活を脅かすでしょうし、高所得者であれば子を持つことで生活上の自由度が下がってしまう。子育てって喜びですし、多くの人は子が欲しいと思っている、だけど持てない。持てば持つほど苦しくなるからなんですね、これ以上は耐えられないから。それはやっぱり変だと思います。今の若い人の中で、稼ぎは人並み以上にあるのに、結婚もしないし子供も作る気が無い、という人が増えているのも、そういった背景があります。途上国で出生率が高いのは、子供を低年齢のうちから働かすことが出来るというメリットがあるからです。日本では、一人立ちさせるまでに一人につき2000万かかると言われる子育て費用を0か、もしくはプラスに出来れば確実に子供は増えていく。
この手当ては、福祉としての子育て費用でなく、持つことへのボーナスもしくは持たないことへのペナルティーです。軽すぎて効果薄いにしても。持つことへの負担感の軽減を目指すとしたら、所得制限は駄目だと考えます。
この考え方は、子供は確かに「家庭」で育つのですが、子育てコストがゼロになるように再配分をするということですから、子育て費用の社会主義化であるとも言えるかもしれません。社会の維持の為には子供って必ず必要ですから、その費用を皆が負担するのは、間違いではありません。国がかける教育費は、土木関係に比べて2ケタも低いのですから、そこの比率が変わっても良いのじゃないかと思います。
>いや、たくさんいますよ(高校中退も中卒です)。私の係累にもいます。高校を義務教育とするなら話は別ですが、選択は自由だよと言っておいて、一方を選択した者の金を他方を選択した者へ強制的に回すのは詐欺のようなものでしょう。
そういえば、高校中退者は私の周りにも結構います。でも、今の社会では高校中退することは明らかにデメリットの面が強いので、選択の自由の結果という感じではないです。中退する理由はそれぞれですが、継続して通えなくなる原因には、経済的な理由以外に個人の問題もありますし、高校自体のあり方の問題の方が大きいのではないでしょうか。高校の在り方自体は、今後変えていく必要もあるのでしょう。
今の公立高校は授業料が月に3千円程かかるのですが、これを滞納する家庭が増えてきています。滞納者への不満で真面目に払っている者が理不尽な思いをしているようですが、今回の高校無料化は、これを国が負担することになります。
>私は不公平「感」ではなく、既に足りているところにさらに公金(みんなのお金)をつぎ込むという理不尽について語っているつもりです。困るほど金が余っているなら別ですが。
子育て費用に関しては、足りているところなどほぼ無いんです。どこもマイナス。だから、決して理不尽ではないと思います。
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