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しゅうさん、こんにちは。お元気そうで何よりです。
>高校無償化は金持ち世帯にまで対象に含めるべきではないし,高速無料化は都市部に住んでる身からすると「何で贅沢品利用の負担を我々がしないといけないのか。」とおもってしまいます。
私が高卒後に働き始めたとき、自分の給料から引かれる税金の一部が大学の維持運営に使われているということに、つまり自分と同年代の大学生を支えるために使われているということに、引っ掛かるものを感じていました。
まあこれは「ひがみ」の一種ですが、高校が事実上義務教育化しているとやらの理由で中卒労働者の税金を同年代の「裕福な」高校生の授業料に回すというのはどう考えても理不尽でしょう。「声高な弱者」たちはこういう少数者切捨てには文句一つ言いませんね。
高速無料化もそうですが、なんでもタダだと言えば喜ぶ連中、と国民はナメられてんじゃないでしょうか。もっとも、それで支持を得られるなら、ナメられて当然ということになりますが。
>前回の都議選では中高年が民主に流れたみたいですね。
なるほど。東京都の場合は石原都知事に対する中高年支持がもともと高かったと思います。『太陽の季節』を知らない世代と違い、中高年にとって石原兄弟はアイドルですからね。特定政党の「地盤」になりにくく、個人の人気に選挙が左右されやすいのが都市部に共通する特徴ですが、東京都は特にそうでしょう。在職期間が長くなって、さすがに石原都知事も賞味期限が切れてきたんじゃないですかね。
民主への流れは一昨年の参院選ですでに起こっていました。あの時は自民の地盤だった地方がどっと民主に流れました。大雑把にいえば、
(A)自民=アメリカ型の自由市場経済(小泉-竹中ラインの延長、安倍首相は小学校の自由競争まで推進)
(B)民主=旧自民型の農村重視(小沢の地方行脚)
という構図で、昔から自民党の中にあった二つの流れがぶつかり合ったと言えるでしょう。しかし、私の記憶では、それ以前の規制緩和大合唱の頃は、自民のやり方を民主が「なまぬるい」「骨抜きだ」と批判していました。つまり双方が自分の方こそ本当の(A)だと主張していた。郵政選挙は対民主党ではなく自民党内野党(B型)を追い落とすためのものでした(第一野党の民主はカヤの外に置かれ票を失った)。要するに自民も民主も状況に応じて(A)型、(B)型どちらにも転べるわけです。小沢前党首も鳩山党首も出自は自民だから、まあ、当然ですね。
今は自民も民主も(A)型を打ち消すことに必死ですが、ずっと与党だった自民は自分自身のとってきた政策を否定するわけにもいかず、主張は歯切れ悪く、民主の失点を待つしかないという状態でしょう。
こういう日本の政治は大変よく民意を反映していると思います。求められるのは単に民意を反映する政治ではなく民意を主導できる政治でしょう。
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