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>>神は超越だから、科学で証明も否定もできないのは当たり前なのでは?
>>(超越でない神なら別ですが)
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>こう書かれるとイマイチ理解し難いのですが、ドラエもんそっくりの宇宙外生命体が実在すると信じている人がいればその存在も「超越」ではないのですか?
いえ、何であれ「実在する」という以上は超越ではないでしょう。
>科学システムは無いものについてのデータが無いわけですから、何もしようが無いと思うのです。
>したがって、科学には何も言えないとか、科学では否定できないという主張自体が的外れだと思うのですが。
この辺は科学云々より「姿勢」とか「言い方」の問題だと思います。
科学とは神を前提せず、推論の過程に神を忍び込ませることもなく、要するに徹頭徹尾神抜きで理論・実験・検証を重ねていく営為です。その営為の中に誰かが神という項を介入させたなら、それは似非科学とされたり、場合によっては神という名で呼ばれたそのモノを科学的検証の対象とすることもあるでしょうが、ハナから科学とは関係ないところで信仰されている超越としての神は科学の関知するところではないでしょう。この、関知するところではない、という点を私は「証明も否定もできない」と表現しました。
かのパスカルは同時代のデカルトを「許すことができない」と非難しました。二人とも信仰者ですが、大きく違うのは、「心情に感じられる神」と言い、啓示を受けた個人的体験を熱烈に記すパスカルに対して、デカルトは神の存在証明を試みたということでしょう。
前者からみれば、後者は神を「実在」の次元に引きずり下ろしたのです。
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