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>ナナコさん:
>風疹の定期予防接種を女性にしか打たせないのは、日本の周産期医療と公衆衛生に関する行政の方針が、生殖を女性のみに責任を負わせてることの一端なのではないかと思う。
ワクチンのことはよく分かりませんが、多くの分野で政治(行政)と科学の分離が足らないんじゃないかと思うことがよくあります。つまり、科学者が科学者としての発言をすることが少ない(あるいはそれをマスコミがあまり伝えない)ということです。予防接種を誰が打つのが望ましいかというのはまずは科学的(医学的)判断によるべきものだろうから、医師会なり関係学会なりが公的な形で発表や要請をし、それをマスコミが正確に伝えるということがあってしかるべきだと思うのですが、私たちに伝えられるのはいつも厚生省を通した発表や決定、つまり既に政治化された発表や決定ばかりです。
原発事故による放射能汚染についても科学者(専門家)による情報が非常に少なかったし、今もそうだと思います。いや、科学者の発言はけっこうあるんだけど、その発言自体が政治的であるケースが多い気がします。もろちん政治的というのは「悪意」ということではなく、「こんなことを言ったら多くの人が不安になっちゃいけないから別なふうに言っておこう」みたいな善意によることが多いのだとは思うのですが、そんな政治的発言は政治家と役人(あと、何でも政治にしたがる一部の社会科学系の人々)に任せておいて、科学者には冷徹でも何でもいいから科学的発言をしてほしいものだと思います。
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