| |
民主党が政権をとった時、自民党と民主党は昔の派閥争いのようなもので大した違いはない、というふうなことを書いた気がしますが、同じことが野田政権と小沢一派の対立にもいえると思います。
両者は消費税増税に関して一応対立してはいます。しかし私から見ると、両者ともデフレ維持政策もしくはデフレ推進政策という点で一致しており、政党を異にしなければならないような基本的対立ではありません。
消費税がデフレを促進するという考えは既に書いたとおりですが、小沢氏のいう「増税の前にやるべきことがある」というフレーズも要するに歳出カットを言っているわけで、本当に小沢氏の言う通りに歳出のカットにつぐカットを遂行し、然る後に消費税増税となったら日本経済は壊滅的な打撃を受けるしょう。要するに民主・自民・公明3党は小沢派を含めて、さらなるデフレへの道を下降しようとしているのです。
その他に小沢氏が言っているのは「マニフェストを守れ」ですが、昔から政権公約というものはタテマエにすぎないというのが国民の常識であって、政党の「公約」が「マニフェスト」とカタカナになったとたん国民が信じるようになるわけがないのです。もし信じるようになったとしたら日本国民はアホになったということでしょうが、それはあまりにぶっとんだ仮説でして、にもかかわらずマニフェストに固執する小沢氏はマニフェストを信じているアホな国民が多いと思っているフシがあり、到底国民の支持を受けることはできないでしょう。
|
|