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絵里の肘のあたりから、少量ではあるが血が出ていのに気付いた。
「お前、それどうしたんだよ?」
「ああコレ?さっきのトモちゃんの包丁がかすっちゃって・・・」
やっぱあいつ、本気だったのか・・・
「大丈夫か?傷は浅いみたいだけど、ちゃんと手当てしたほうが良くないか?」
「ううん、大丈夫。・・・っていうか、ある意味手遅れなんだけどね!!」
「ぐえっ!!」
突然、絵里が俺の首を力一杯絞めてきた。
「な・・何を・・するだぁ・・・」
「え、えへ、えへへへへ!!ダ、ダメ、もう我慢できないよぉ!!」
絵里の顔を見ると、先ほどの冨美枝さんやトモと同じような表情をしていた。
くっ・・・何か知らんが、絵里もあの二人と同じ状態になっちまったようだ。
「いっひひひひひぃ!!うひゃひゃひゃひゃ!!しねぇぇぇぇぇ!!」
さらに絵里の手に力が入る。
だが、思ったほど俺の首は絞まっていなかった。
よし、それなら・・・
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