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俺は、まだ刺したままの絵里の手を包丁ごと引き抜き、必死に液のそばに行った。
「今度はやられないよお。そりゃーw」
しかし絵里は容赦せず、俺の足をもう片方の手で押さえ動きを止めると、とどめを刺そうと、振り下ろした。
俺は押さえつけられながらも、大きな液の入った瓶を抱えると、それをすべてぶっかけた。
「きゃーーー」
人間、死に間際にはホントにすごい力が出るらしい。絵里も、まさか瀕死の俺が、さっきよりも馬鹿力を出すとは思ってなかったようで、本能的に飛び退きかわした。
しかし、包丁は手放してしまった。
そして、
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