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・今ここにいる水泳部員にならば、俺の意識は自由に乗り移ることが出来る。
・俺が乗り移っていない水泳部員は、彼女らの意識に俺が混ざりこんだ状態になる。
・俺の本体はあの時にプールと同化してしまっている。そのため、プールに入ってしまった人は俺の支配下となる。(身に覚えが無かったのはこのため)
と、こんなところか。
「とりあえず何でも試してみるもの、ってことかねぇ……」
女の子には似合わないやさぐれた口調で呟く。
そう、今の俺は特定の一人に対してのみ憑依している。
その気になれば一編に何人もの人物を操れるのだが、負担が大きいのと混乱しやすいのとで、緊急時以外はしないつもりだ。
だがそうなると、誰に俺が常駐しておくのかが問題となる。
この子たちについてはそれぞれに憑依したときに把握しているものの、皆甲乙つけ難い外見なのだ。
考えた末俺は――
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