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今日、藤井聡太が今年1月末で高校を中退していたというニュース。驚きました。
彼は高校3年生。3月で高校卒業です。あと2ヶ月で卒業なのに、なぜ今、中退?
報道によると昨年秋から「将棋に専念したい」と高校側と話し合ってきた様子。時期的には夏に2つのビッグタイトルを取った後、一時的に負けが続いた頃のことでしょうか。この時期、藤井はいったん引き受けていた翌年の聖火ランナーも断っていたことが分かっています。
私が彼の近親者なら、いや私でなくてもほとんどの周囲の大人は、もう少しなのだから高校は卒業しておけ、と言うでしょう。
でも彼は、藤井聡太は、卒業を目前にして中退することを選んだ。なんて奴でしょう。こんな損な選択を周囲の大人たちが勧めるわけがない。紛れもなく藤井聡太その人の決断です。
これが藤井聡太です。インタビューではうつむき加減にぼそぼそと小さな声で答える、一見弱々しい少年が正真正銘の「本物」である証です。
昨年私は将棋界の澱みを一掃した藤井聡太を称賛してこう書きました。
>一人の求道者が周囲の空気を一変させてしまうという話は書物では知っていましたが、本当にこんなことがあるんだと、私はいま凄いものを見ている気がしています。
日本の宝物のようなこの少年(いやもう青年か)がこれからどうなっていくのか、刮目して見ていきたいと思います。
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