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「はぁ、はぁ、直利兄ちゃん! 直利兄ちゃん!」
茜ちゃんは必死に俺の名前を叫びながら、勃起したアレをしごいていた。自分で自分の名前を呼ぶなんて気持ち悪い。でも、自分の体なのに他人の手でしごかれているみたいな感じがして妙に気持ちが良かった。
「あっ、すごいっ。こんなにたくましくて……あっ。んん、んっ。はぁ、はぁ。あっ、何か出てそうっ!」
その感覚は俺にも分かった。いつも俺がオナニーしている時に感じる感覚。茜ちゃんが俺のアレで――。
「あっ、直利兄ちゃんっ! んあああっ!」
俺は目を閉じる事も出来ずに、自分のアレから噴出した白濁液の軌跡を見せ付けられた。
「あっ、は、はぁ、はぁ、はぁ……」
何度かしごき、初めて体験した男の絶頂を堪能している。俺は茜ちゃんに最も見られたくないシーンを見られ、情けなくて泣きそうだった。
「はぁ、はぁ〜。これが男の【シャセイ】なんだ。私の体と感覚が違うけど……気持ちよかった〜」
(ちょ、ちょっと! 何するんだよっ)
茜ちゃんは、手に付いた白濁液をマジマジと見つめ、鼻の下に持ってきて匂いを嗅いでいる。
「変な匂い。味はどうかな?」
(う、うそだろっ! や、やめろっ! わ、わぁ〜っ)
「……ちょっと苦いかな? でも、飲めない味じゃないよね。口内シャセイした事があるって友達の話、分からない事は無いかな」
まさか自分の白濁液を――。
俺は気持ち悪くて吐きたい気分だったけど、茜ちゃんに体の主導権を握られているのでどうしようもない。
茜ちゃんは飛び散った白濁液をティッシュで綺麗に拭き取ると、足元に落ちていた黒いジャージを徐に着こんで、もう一度鏡の前に立つと、ニヤリと笑って口を開いた。
「俺、赤神直利。赤神家の長男なんだ。……プッ! ほんとに直利兄ちゃんみたい。これならお母さんもおばさんも騙せるかな。お母さん、直利兄ちゃんの事がお気に入りだから、この体を使って……うふふ!」
(おいおい、何を考えてるんだよ。その笑い方、かなりヤバイぞ。頼むから俺の体で変なことしないでくれよっ)
俺の姿を楽しんだ茜ちゃんは、自分が着てきた衣服をベッドの下に隠すと、嬉しそうに部屋を出てしまった。
「おっはよ〜!」
リビングに着き、普段ではありえないテンションで声を張り上げた俺の目の前には……
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