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俺は生徒会長に従い、耳をふさいで目を瞑った。
「いや、そういう物理的な意味じゃないんだが・・・まあいい。これでアンタの猿芝居も無駄に終わったってワケだ。観念しな!!」
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――」
先程の力のない声とはうってかわり怒り狂った叫び声を上げる絵里だったが、その声は途中でプツリと聞こえなくなった。
「終わったのか・・・?」
そう呟いた俺は、目を開いた。
すると、絵里が力なく倒れていることに気付いた。
「絵里!!」
「待て!!」
絵里に駆け寄ろうとする俺を、手で制止する生徒会長。
・・・なんだ?まだ終わってないのか?
「・・・健全な男子が、全裸の、しかも気絶して無防備な女子を見て興奮するのは分かるが・・・・・・少しは状況を考えたまえ。」
・・・あんたの目には一体俺はどう映ってるんだよ。
「というのは冗談だが、キミは早く服を着たほうがいい。もしも彼女が今目が覚めて、さっきまでのことを微塵も覚えていなかったら、キミは色々とマズイんじゃないのか?」
「ゲッ!!」
確かにそれはマズイ、いや、ヤバイ。
そう思った俺は、ダッシュで絵里の部屋に行って服を着て、またダッシュで戻ってきた。
すると・・・
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