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アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のグリーンスパン前議長は、議会下院の公聴会で証言し、今回の金融危機について「100年に一度ともいえる金融市場の信用収縮の津波の真っただ中にい る。深刻な影響にかんがみると、失業率の上昇は避けられず、家計の支出にも制約が出る」と述べ、景気の低迷が長期化するという見通しを示しました。と同時に、危機を防ぐための規制が不十分だったと発言したとのことです。
このような世界的経済危機を受けて、ことしの大手5紙の元旦社説の主見出しを見ると下記のようになっている。
*東京新聞=年のはじめに考える 人間社会を再構築しよう
*朝日新聞=混迷の中で考える 人間主役に大きな絵を
*毎日新聞=日本版「緑のニューディール」を
*読売新聞=急変する世界 危機に欠かせぬ機動的対応、政治の態勢立て直しを
*日本経済新聞=危機と政府(1) 賢く時に大胆に、でも基本は市場信ぜよ
大手5紙の元旦社説の主見出しを比べて見るといずれも経済の混乱を受けての論評だが、対応には随分開きがあるようだ。
いずれにしても人間の豊かさを経済合理主義に求めた結果だと思われる。世の中にやさしさをもう一度取り戻すことが必要ではないだろうか。
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