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しゅうさん、こんにちは。
>TBSのサンデーモンーニングですら、増税の延期をしたことを攻撃していて唖然としました
>最大手の労組の連合ですら、予定どおりの10%への増税に賛同しているのだから驚かされます。
そういうことなんですよね。財政タカ派と言われる人たちから、しゅうさんが挙げるようなリベラル気取りのTV番組や労組まで、みんな増税大好きなんだから呆れてしまいます。まあ財政タカ派は財政緊縮、均衡がその定義みたいなものだからもともとどうしようもないとしても、労働者の生活を第一に考えることを旨とする「連合」ですら、労働者そっちのけなんだから話になりません。民主党の支持母体としての連合は民主党を動かしていくべき団体であって民主党の言いなりになるためにあるのではないでしょうに。
以前にも似たようなことを書いた気がしますが、重要なのは「手順」です。囲碁や将棋ではどんなにいい構想を描いていても手順を間違えると失敗します。囲碁・将棋だけではないでしょう。
仮に財政均衡が良いことだとしても、デフレ下でいきなり増税するのは準備なしにいきなり王手をかける(素人がよくやる)ようなもので、肝腎の目標を取り逃がしてしまいます。王手は禁欲して、つまり増税は後回しにして、貨幣を供給すると同時に滞っているお金を回して景気を回復させ実質賃金が上がってインフレ傾向が続いたところで増税、という手順にしないとうまくいきません。そうすれば、増税はインフレが過熱するのを防ぐ効果を併せ持った良い経済政策ということになるでしょう。
>共産党は、昨今の景気後退をアベノミクスの失敗として攻撃していますが,景気後退の原因は、どう考えても民主政権下における三党合意における消費税増税なので、的外れな批判というイメージは払しょくできない
おっしゃるとおり、アベノミクスの少なくとも第一、第二の矢はお金を供給して循環させるという経済政策で、上に書いた手順を踏もうとするものですから、問題はないと思います。ところが準備が整わないうちに「三党合意で決めたことだから」と増税に踏み切ってしまった。我慢できずに早すぎる王手をしてしまったわけです。8パーセントを最終的に決めたのは去年の10月でしたか、それ以降、せっかく回復傾向を見せていた景気に陰りがみえ始め、今年4月の増税で決定的な下降が始まりました。
今回の解散総選挙で、失敗を認めてやり直そうとするのならまだ希望があるのですが、責任与党を攻撃するはずの第一野党(民主党)が増税推進の先鋒なのだからもやはどうしようもありません。「地獄への道は善意で舗装されている」、善意だから方向転換は容易ではないのですね。
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